けやき (フェリー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 04:30 UTC 版)
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けやき(英:KEYAKI)は、新日本海フェリーが運航予定のフェリー。
けやき | |
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建造中のけやき(2025年2月13日)
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基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 | ![]() |
所有者 | 新日本海フェリー 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 |
運用者 | 新日本海フェリー |
建造所 | 三菱重工業下関造船所 |
前級 | はまなす型 |
経歴 | |
進水 | 2025年4月29日 |
就航 | 2025年12月予定 |
要目 | |
総トン数 | 約14,300トン |
全長 | 199.0m |
主機関 | 8,540kW×4基 |
航海速力 | 28.3ノット |
旅客定員 | 286名 |
車両搭載数 | トラック 約150台 乗用車 約30台 |
概要
就航後20年が経過する舞鶴-小樽航路「はまなす」「あかしあ」の代替船として、三菱重工業下関造船所で建造。2025年4月29日に進水し[1]、進水式では京都府舞鶴市出身の田中彩子が支綱切断を担当[2]。2025年12月より就航予定[3]。
船名は京都府舞鶴市の市木であるケヤキに由来し、強健で大地にしっかりと根を張り、力強く空に向かって成長していく様子が、関西と北海道を観光と物流で繋ぐフェリーの名にふさわしいとして名付けられた[4]。
建造に際しては「舞鶴~小樽航路に就航する新造フェリーによる省エネ実証事業」として国土交通省及び経済産業省「令和5年度 AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金(内航船の革新的運航効率化実証事業)」に応募し、採択されている[5]。
設計
国内フェリーでは初採用となるダックテールを有するバトックフロー船尾船型や垂直船首形状など最新鋭の省エネ船型を採用している。またアンチローリングタンクとフィンスタビライザーの併用による省エネ型減揺システムにより推進抵抗を抑えるなどして、従来船比5%の省エネが実現可能となっている[3][6]。
スペック面では東京九州フェリーが運行する「はまゆう」「それいゆ」にほぼ準しており、違いとしては全長が200m以下である点と「スイート」の客室が新設された点がある[7]。船首部には新日本海フェリー初の2層吹き抜けのフォワードサロンを備える[8][9]。
船内
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船室
クラス | ベッド種別 | 部屋数 | 定員 | 設備 |
---|---|---|---|---|
スイート | ツイン | 2名×2室 | 4名 | 専用テラス・バス・トイレ付 |
デラックス | ツイン | 2名×16室 | 32名 | 専用テラス・バス・トイレ付 |
ステート | 和洋室 | 4名×8室 | 32名 | シャワー・トイレ付 |
ツイン | 2名×30室 | 60名 | シャワー・トイレ付 | |
ウィズペット | 2名×5室 | 10名 | シャワー・トイレ付 | |
ツーリストS (1名個室寝台) |
ベッド | 74名 | ||
ツーリストA (階段式2段寝台) |
ベッド | 44名 | ||
ドライバー室 (1名個室寝台) |
ベッド | 30名 |
設備
- レストラン
- グリル
- フォワードサロン(2層吹き抜け構造)
- エントランス
- 多目的ルーム
脚注
- ^ “新日本海フェリー株式会社殿及び独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構殿向け大型カーフェリーの命名・進水式一般見学募集開始”. PR TIMES (2025年3月14日). 2025年4月29日閲覧。
- ^ “新日本海フェリー新造船「けやき」 進水式にて支綱切断をさせて頂きました!感動しました! おめでとうございます - 田中彩子 Ayako Tanaka”. X (2025年4月29日). 2025年4月29日閲覧。
- ^ a b “新造船建造計画について”. 新日本海フェリー (2025年3月17日). 2025年4月29日閲覧。
- ^ “新造船「けやき」の命名進水式を実施しました!”. 新日本海フェリー (2025年4月30日). 2025年4月30日閲覧。
- ^ “更なる内航海運の省エネルギー化に向けて3件の実証事業を採択しました”. 国土交通省 (2023年3月9日). 2025年4月30日閲覧。
- ^ “三菱造船、新日本海フェリーおよび鉄道建設・運輸施設整備支援機構向け大型カーフェリー「けやき」の命名・進水式を下関で実施”. 三菱重工 (2025年4月29日). 2025年4月30日閲覧。
- ^ “「日本海の最長フェリー航路」21年ぶり新造船の詳細あきらかに 実は「似たスペックの船」がすでに”. 乗りものニュース (2025年3月15日). 2025年4月29日閲覧。
- ^ “新日本海フェリー、新造船導入 小樽〜舞鶴航路に12月から”. TRAICY (2025年3月14日). 2025年4月29日閲覧。
- ^ “フェリー新造船情報”. Advectionfog. 2025年4月29日閲覧。
外部リンク
新造船計画について - 新日本海フェリー
- けやき (フェリー)のページへのリンク