かさぶたのできかたとは? わかりやすく解説

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かさぶたのできかた

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:09 UTC 版)

かさぶた」の記事における「かさぶたのできかた」の解説

人体外傷を負うと、出血時の際の刺激物質により血小板形状変化し、また細胞接着因子発現して活性化する。この活性化した血小板Von Willibrand 因子 (von Willibrand factorvWFと言われる)によって、まず血管血管内皮からの傷口接着・凝固が始まる(一次止血)。血小板止血呼ばれるその後血小板空気触れることで破壊され血小板破壊)、トロンボプラスチン(第III因子と言われる血小板因子放出するトロンボプラスチン血漿中のカルシウムイオン(第IV因子)によって、プロトロンビン血漿タンパク・第II因子)がトロンビン変化する。その酵素作用により、フィブリノーゲン(第I因子)がフィブリンへと変化し、それがカルシウムイオンなどと互いに作用して網状重合し周囲血球捕らえて血餅形成、この血餅によって完全に止血される(二次止血栓形成)。この二次止血一次止血よりも複雑であり、血中存在する12種類凝固因子によってなされる。第I因子から第XIII因子まであるが、第因子存在していない。また、IV因子カルシウムイオンである。 止血栓形成一次二次とも当然瞬時にとはいかないため、止血完了するまでの間血液少しずつ体外滲出するが、その血液にも一次及び二次止血栓形成物が含まれるため、滲出した血は体外で通常の血液よりは比較早く凝固する。この体外で外傷付着した形で止血栓形成したものがかさぶたである。故に厳密に言うと、かさぶたは「乾いて固まった血液」ではない。 二次止血栓形成される際に、多数血球フィブリン捕らえられるが、割合的には絶対数の多い赤血球が最も多く捕らえられるかさぶた暗赤色なのは、フィブリン捕らえられ赤血球乾燥したもの見えているためである。

※この「かさぶたのできかた」の解説は、「かさぶた」の解説の一部です。
「かさぶたのできかた」を含む「かさぶた」の記事については、「かさぶた」の概要を参照ください。

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