えんぶりの舞い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 14:44 UTC 版)
農作業に活躍した馬の首を象り鶴や亀等の瑞獣を描いた長大な烏帽子を被った3人から5人の「太夫(たゆう)」という踊り手が、笛と太鼓、手平鉦による囃子と祝言風に田作りの情景を唱う歌に合わせて、首を傾け傾けしつつジャンギを地面に突き立てたり地面を摺るようにして勇壮に踊り、編成は太夫を始め囃子方、唄い手など総勢20~30人から成る。 「摺り始め」「中の摺り」「摺り納め」から構成され、各合間に「松の舞」、「恵比須舞(えびすまい)」、「大黒舞(だいこくまい)」等の祝舞(しゅくまい)や、田植えの様を滑稽に演じる「田植万才」、曲芸風の「金輪切」、厚化粧を施された児童(稚児)による「エンコエンコ」等の余興舞が挿入される。 また、踊りは動きがゆっくりとした「ながえんぶり」と拍子の速い「どうさいえんぶり」に二分されるが、途中で「ごいわい唄」が入り、「神酒いただき」のある「ながえんぶり」が古い型であるという。また、「どうさいえんぶり」の烏帽子には、「前髪」というテープ状の房がついている。「ながえんぶり」の烏帽子には前髪は無く、リーダー「藤九郎(とうくろう)」のものにだけ、ボタンまたはウツギの花がついている。
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