イーストテキサス油田
【英】: east texas oilfield
米国テキサス州北東部、ダラス東方約 200km のキルゴアを中心とする地域に広がる古典的油田。 究極可採埋蔵量ではプルドーベイ油田に次いで同国第 2 位だが、生産量は少ない。油田開発のルールが確立していなかった 1927 年に個人の試掘により発見され、初期には石油櫓同士が重なり合い競い合って採掘されるほどの空前のオイルラッシュをもたらした。 地質区としてはイーストテキサス盆地に属し、集油形態は不整合トラップ、集油面積は約 550km2 。産油層は白亜紀の砂岩(ウッドバイン層)で、深さは約 1,000m 。究極可採埋蔵量は 56~60 億 bbl と見積もられている。原油性状は、比重 39°API 、イオウ分 0.3 %。 初期の産油量は 1933 年に 100 万 b/d を越えたのをピークとして減産に転じた。2000 年以降の産油量は 2 万 b/d 前後と見られる。これまでの生産推移から見て、累計生産量は 50 億 bbl を超えると推定される。 主文献『ペトロテック』3 巻 12 号 (1980)、『世界の大油田』(1984)、『石油地質・探鉱用語集』(1989) (齊藤 隆、2006 年 3 月) |

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