あいくちでAを斬りつける
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:42 UTC 版)
「北九州市病院長殺害事件」の記事における「あいくちでAを斬りつける」の解説
Aは「Y君、何のまねかね」と問いかけたが、Sは両手に持った散弾銃の銃口をAに突きつけ、「やかましい、ぐずぐず言うな、ぶっぱなすぞ、服をぬげ」などと怒鳴りつけ脅迫。Aは所持金約75万円をカウンターの上に差し出し、上半身裸になったが、全裸になることを渋ったため、Sから「全部脱がんか」などと怒鳴られた。それに対し、Aは不服そうに「こんなことをしてただですむと思うな」「(暴力団組長の実名を挙げて)俺に誰がついているか知っているんか」 などと文句を言ったが、SはAを「ぶつぶつ言ったらはじくぞ」などと脅迫した一方、YはSの方を向いて立っていたAの背後から、Aの左斜め後方に近づき、あいくちの峰でAの首付近を軽く2, 3回叩きながら「冗談でしよるんじゃないぞ」と脅迫した。 しかし、Aがあいくちを払いのけようとして左手を上げたため、その態度に激昂したYは、後ろからあいくちでAの左脇腹付近を斬りつけ、左肺に達する深い切り傷を負わせた上で、Aに多額の金品を要求した。Aは絨毯上に血溜まりができるほど大量に出血し、苦しみながら「傷が肺に達しているから帰してくれ」「医者を呼んでくれ」と必死に哀願していた。しかし、S・Yはそのような状態のAに対し、タオルを当てて晒で巻く程度の手当てしかせず、(死亡するまで)約14 - 15時間にわたり、適切な医療措置を施さずに放置して衰弱させた。 この間、2人は止血のため、Aから奪った95万円の中から5,000円を遣っている。4日23時ごろ、小倉北区魚町(「ピラニア」にほど近い場所)のスーパーで、30歳前後の男(=Y)が、ガーゼ6反(Aの死体に付着していたものと同種)と増血剤を購入していた。また、2人は血で汚れたAの身体を拭いた際、腕時計や指輪を取り外したほか、YはAをあいくちで斬りつけたのと前後して、洋酒棚に保管してあった20万円を、Aから脅し取った約75万円と一緒にしている(#控訴審も参照)。
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