『続・深海の罠』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 10:40 UTC 版)
1962年6月16日付、グリーからウィンスローへの返信にて。 チャドウィックは、学術航海の船に、単なるいち船員として同乗していた。船は海難に遭い、航海は失敗に終わるも、チャドウィックは個人的に珍種の貝を見つけ、持ち帰って友人の貝類学者ビールに贈呈する。それは深海の巻貝であり、持ち帰るまで一ヶ月水なしの瓶詰という状態にあった。 ビールは貝殻から中身を取り除くために弱酸性の液にひたす。すると貝がまだ生きていたことが判明し、生命力の強さに驚く。調べたところ、6000万年前の絶滅種によく似ている。だがこの貝は、チャドウィックが隠して持ち帰ったものであるため、公開するわけにもいかない。困り果てた2人は、生体を殺して貝殻だけを保存しようと結論付ける。だが貝は蓋を閉じて中に籠り、強力な酸に浸しても、刃物を突き立てても死なない。深海の水圧に耐えていた殻を叩き割ることもできない。あまりの強靭さを、2人は不気味に思い始める。 熱で攻めることにした結果、ビールのアパートが火事になる。焼けた貝に驚いたチャドウィックはショック死し、驚いたビールは人工呼吸を施そうとするも、喉の奥で動く「緑色に光る蓋」を見て、ビールは逃げ出す。たまたまビールに出会ったグリーが、ウィンスローの手紙を見せたところ、ビールは己が体験した恐怖を証言する。
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