『捕獲法論』執筆とは? わかりやすく解説

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『捕獲法論』執筆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 19:54 UTC 版)

自由海論」の記事における「『捕獲法論』執筆」の解説

グロティウスが『捕獲法論』を執筆したのは1604年秋から1605年春の間、グロティウス22歳のころで、改訂作業まで含めると執筆のすべてが終わったのは1606年秋のころといわれる執筆のきっかけ1603年2月25日アムステルダム船主組合商船隊指揮していたヘームスケルク提督(グロティウス父方の祖母の弟)がマラッカ海峡ポルトガル商船カタリナ号を捕獲した事件であった。この事件に関してオランダ海事裁判所裁判が行われ、1604年9月9日船主組合合併した東インド会社有利な判決下され捕獲によって得た品々東インド会社合法的に没収することができること認められた。しかしこのような強引な手段によって利益を受けることはキリスト教教え反するとして東インド会社一部の者たちはこの捕獲によって利益を受けることを拒み、そのなかには会社脱退した新たに会社立ち上げる計画立てる者もあらわれるなど、このとき東インド会社混乱陥った。現在では裁判資料焼失しているために確証はないが、当時グロティウスアムステルダムで弁護士をしていたこと、グロティウス自身東インド会社密接な関係にあることを書簡の中で述べていたこと、執筆にあたってグロティウス東インド会社資料利用していること、以上の理由から、グロティウスが『捕獲法論』を執筆したのは、こうした混乱の中で東インド会社からこのカタリナ捕獲正当性論証し同社立場弁護することを要請されたためといわれている。

※この「『捕獲法論』執筆」の解説は、「自由海論」の解説の一部です。
「『捕獲法論』執筆」を含む「自由海論」の記事については、「自由海論」の概要を参照ください。

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