捕獲法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 04:17 UTC 版)
アナジャコの巣穴は深く、巣穴を掘り返して捕獲するのは困難かつ非効率である。しかし、アナジャコが巣穴を守る性質を利用する「アナジャコ釣り」という方法で簡単に捕獲できる。 アナジャコ釣りに用いる筆。筆にはビニール紐をつけてある。 おとりが巣穴に入り込んでいる状態。 筆を利用するアナジャコ釣り アナジャコが生息する泥干潟の表層数cmを削り取るとアナジャコの巣穴が現れる。このアナジャコの巣穴に筆を差し込むと、アナジャコは巣穴を守るために異物を押し出そうとするため、筆が外に押し出されてくる。アナジャコの第一胸脚が巣穴の入口付近まで来たところを手で捕獲する。捕獲時には、極力両側の胸脚を押さえることが好ましい。片方の胸脚のみを押さえるとアナジャコは自切して逃げてしまうことが多い。 アナジャコの「友釣り」 他のアナジャコが巣穴に入り込むと、本来その巣に生息する個体は、筆よりも高い確率で侵入者を押し出そうとし、押し出した後も入口付近に留まり侵入者を威嚇する。この習性を利用し、おとりのアナジャコの尾に洗濯ばさみ等をつけ、巣穴に潜り込ませる。おとりの動きを妨害せず、かつおとりに逃げられないためにちょうどいい大きさの洗濯ばさみを利用する必要があるが、慣れると筆の場合より簡単に捕獲することができる。 味噌を使った捕獲法 韓国では、穴にテンジャンと呼ばれる味噌に似た調味料を入れて出てこさせる方法が取られる。
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