『広域・緊急シグナル伝達システム』
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「増水警報システム」の記事における「『広域・緊急シグナル伝達システム』」の解説
阪神地方に大雨・洪水の各種気象警報・注意報が発表されると、気象業務支援センターからNTTの専用回線を利用しラジオ関西に情報が発出される。ラジオ関西は情報を受信すると自動で割込み放送を起動し、DTMF制御信号を含む「ラジオ関西地域気象情報」を放送する。同局淡路送信所の放送波(558kHz)受信した現地の制御装置が回転灯や電光掲示板を作動させる。解除の際も同様の手順にて行われる。この方法はJアラート受信時にDTMFによって自動起動する緊急告知FMラジオと同様の方式である。 NTTの専用回線やFOMA回線、既存のテレメーターの活用も検討されたが、①経済性、工期に優れ②ラジオ電波を使用するので通信信頼性が高く ③受信機付き回転灯の増設により拡張が容易であり④障害物の多い場所(山中やビル街等)であっても中波電波は受信が可能であることから、ラジオ関西の提案した「広域・緊急シグナル伝達システム」が採用された。なお、ラジオ関西では「ラジオQQシステム」と紹介してており、津波等速報・即応が必須の大災害時の緊急情報伝達を広域、瞬時に輻輳なく、既存のインフラを活用して送信が可能と説明している。
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