『創世記』からの9つの場面
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「システィーナ礼拝堂天井画」の記事における「『創世記』からの9つの場面」の解説
ミケランジェロは、天井中央部に、聖書の冒頭にある『創世記』に取材した9つの場面を描いた。これらは3つのグループに分けられる。最初の3場面は神による天地創造の物語、次の3場面は、神による最初の男と女、つまりアダムとエヴァの創造、そして神の命令にそむいた彼らが、神とともに生きてきたエデンの園から追放される場面である。最後の3場面は人類の破滅とノアの一族の物語である。これらの場面は必ずしも出来事の起きた順番どおりには配列されていない。この9場面が3つのグループとして構想されたものだとすると、各グループに含まれる3場面はそれぞれ他の画面の内容を補完し合うもので、これは中世絵画やステンドグラスに見られるのと同様の手法である。 各場面は、祭壇側から正面入口を望む方向に立って見上げた時に、正しく見えるように描かれている。画題は祭壇側から順に、以下のとおり。 『光と闇の分離』 『太陽、月、植物の創造』 『大地と水の分離』 『アダムの創造』 『エヴァの創造』 『原罪と楽園追放』 『ノアの燔祭』 『大洪水』 『ノアの泥酔』
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