『ヤガー婆さんとワニの争い』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/05 08:50 UTC 版)
「ルボーク」の記事における「『ヤガー婆さんとワニの争い』」の解説
1760年代のルボーク。大きさは29.5×36.5cm。ヤガー婆さん(バーバ・ヤーガ)が豚に跨りワニに対峙する構図で、上部には次の文が書かれている。 豚に跨るヤガー婆さん / 杵を手にしてワニと一戦交えるか / 両名の足下 茂みのかたわらには / 酒のはいったガラスビン ロヴィンスキーは、ピョートル大帝と妻エカテリーナに対する風刺がこのルボークのテーマであるとした。ロシアにはワニはいないが当時猛獣一般をワニと呼び、また分離派教徒はピョートル1世をワニと呼んでいた。ワニの下に小さな船が描かれているが、これも自ら船大工として働く程船が好きであったピョートルを風刺したものである。ヤガー婆さんの着る服はエストニアの民族衣装風であり、このルボークは近代化・西欧化に反対する人々に人気があった。 ルボーク 『モスクワのズビーテン売りと行商人』19世紀。ズビーテン(Сбитень、蜂蜜湯)は冬の街頭で売られていた。 ブィリーナの英雄『アリョーシャ・ポポーヴィチ』 『ヘルソーニャとトルィク旦那』18世紀。ドイツ版画 『クリコヴォの戦い』I.G.ブリノフによる大サイズの手描きルボーク。 『ヤギとクマ』19世紀後半。
※この「『ヤガー婆さんとワニの争い』」の解説は、「ルボーク」の解説の一部です。
「『ヤガー婆さんとワニの争い』」を含む「ルボーク」の記事については、「ルボーク」の概要を参照ください。
- 『ヤガー婆さんとワニの争い』のページへのリンク