『トリストラム・シャンディ』とスターンの評価とは? わかりやすく解説

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『トリストラム・シャンディ』とスターンの評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 02:05 UTC 版)

ローレンス・スターン」の記事における「『トリストラム・シャンディ』とスターンの評価」の解説

トリストラム・シャンディ』は、物語主人公であるはずのトリストラムがなかなか登場せず、筋書き脱線に次ぐ脱線になっている同時に奇抜なページデザインや記号使用駆使されていて、「どこが頭で尻尾かわからない、海鼠化物みたいな作品」と形容される。作中読者への呼びかけなされるなど、一種メタフィクションでもある。 この作品は、大きく2つ特徴指摘されている。ひとつは、一見脈絡のないでたらめな展開でありながら小説取扱われる様々な事件は、実は時系列的に順序立てられていて、再構成が可能となっていること。2つには、これらの「脱線」には、ジョン・ロックが『人間悟性論』(1689年)で初め指摘した連想」あるいは「観念連合」の原理用いられていて、この原理によって、構成的にも内容的に作品全体支えられていることである。 ローレンス・スターン小説は、19世紀にはユーモア文学の一材料としての評価に過ぎなかったが、20世紀入ってジェイムズ・ジョイスマルセル・プルーストヴァージニア・ウルフら「意識の流れ」を追求した文学潮流が起こると、これらの源流位置付け占め存在として再評価されようになった1968年には、没後200年記念してイギリスで「スターン200年祭」が開かれた

※この「『トリストラム・シャンディ』とスターンの評価」の解説は、「ローレンス・スターン」の解説の一部です。
「『トリストラム・シャンディ』とスターンの評価」を含む「ローレンス・スターン」の記事については、「ローレンス・スターン」の概要を参照ください。

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