『カジノ・ロワイヤル』
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「ジェームズ・ボンド」の記事における「『カジノ・ロワイヤル』」の解説
小説のシリーズ第1作『カジノ・ロワイヤル』と第3作『ムーンレイカー』だけは、権利関係の錯綜からイオン・プロは権利を押さえることができなかった。 この作品はコロンビア ピクチャーズが制作権を得て、ジョン・ヒューストンら5人の監督によって共同で映画化された(1967年公開『007/カジノ・ロワイヤル』)。実際にはさらに多数の監督が関わっているとも言われ、製作過程は混乱の上の混乱を極めた。デヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズら実力派の名優を総動員しながら、結果としては原作から別次元に乖離した奇想天外なドタバタパロディ作品として作られており、最初から最後までギャグとジョークと人を食った展開が連発されるナンセンスものの怪作である。 現在では、1960年代中期のポップ・カルチャーの影響を色濃く残すユニークな映画としてカルト的評価を受けており、のちのヒット映画『オースティン・パワーズ』シリーズにも強い影響を与えている。本来の映画007シリーズとは異なった層の評価の高い作品である。
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