「裸で失礼」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/18 19:25 UTC 版)
1929年から1930年ごろ、録音番組の終了アナウンスを担当するアナウンサーが食事で外出したまま局内に引き返すのに間に合わず、宿直の松田に電話連絡して急場をしのいでもらおうとした。折悪しく松田は入浴中であったが、電話を受け、そのまま服を着ずにスタジオに急行した。そして、ラジオのため姿は見えないにもかかわらず、マイクの前で「裸で失礼します」と断ってアナウンスを行ったという。松田は紫綬褒章受章時の祝賀会で藤倉修一とともにそれを述懐し、「でもね、修ちゃん、ちゃんと手で前はかくしましたよ」とジョークで応じたという。 この逸話は都市伝説と化し、「現代の民話」の収集をライフワークとしていた松谷みよ子は、雑誌『民話の手帖』に投稿されたこの逸話の類話を著書『現代民話考』においてまとめている。投稿においてはアナウンサーの具体的な名は不明とされ、証言ではなく伝聞の形となっているのが特徴であり、それらにおいて放送局はNHKからTBSや山陽放送に変化し、アナウンサーは裸でなく、下着だけ身につけて「こんな格好で失礼を致します」「今日はむし暑い夜です」などと言った、とするようなバリエーションが生まれている。
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