「死に神」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 08:16 UTC 版)
「素粒子 (朝日新聞)」の記事における「「死に神」」の解説
2008年(平成20年)6月18日、死刑囚13人の死刑執行を命じた法務大臣鳩山邦夫を「永世死刑執行人 鳩山法相。『自信と責任』に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」と表現。これに全国犯罪被害者の会が「犯罪被害者遺族の感情を逆撫でされる苦痛を受けた」と非難した。 鳩山法相本人も、6月20日の閣議後の記者会見で「極刑を実施するのだから心境は穏やかではないが、どんなにつらくても社会正義のためにやらざるを得ない」「司法の慎重な判断、法律の規定があり、苦しんだ揚げ句に執行した。死に神に連れていかれたというのは違うと思う。記事は執行された方に対する侮辱だ」と抗議し、兄の鳩山由紀夫も「弟は法に従っただけ。私も死神の兄と言われては困る」と発言した。 6月30日に朝日新聞は「鳩山法相を中傷する意図はありませんでした」と回答したが、謝罪はしなかったため、被害者の会は「真正面から質問に応えることを避けている」として、再度質問状を朝日新聞社に送付した。問題の記事の掲載から1か月以上の8月1日、ようやく「適切さを欠いた表現だったといわざるを得ない」として自らの行動を反省し、事実上謝罪した。 被害者の会はこれを受け入れ、一連の記事を巡る動きは収束した。コラム自体は撤回せず、縮刷版からの削除等も行っていない。
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