「慶應義塾精神科学研究会」の発足
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「原理日本社」の記事における「「慶應義塾精神科学研究会」の発足」の解説
原理日本社の起源は、昭和2年(1927年)に4月に発足した右翼系思想運動を旨とする慶應義塾大学の研究会「慶應義塾精神科学研究会」および親鸞を崇敬する歌学結社「人生と表現社」である。責任者は慶應義塾大学文学部予科の教授である蓑田胸喜。 研究会の活動は、総合研究と特殊研究の2つから成り、上野直昭『精神科学の基本問題』(岩波哲学業書)とヴィルヘルム・ヴント『民族精神の諸問題』を講義のテキストに使用した。当時の慶應義塾にはこの他にも「国防研究会(昭和5年)」や「至誠会(昭和8年)」といった右翼系思想の学生団体が乱立していたが、蓑田の主宰する原理日本社はその姉妹団体の中核を成し、月刊機関誌の『原理日本』が会員には無償配布された。昭和4年(1929年)には慶大の研究会と共催して全国各地を講演旅行した。
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