「前後続集本」と「先詩後筆本」とは? わかりやすく解説

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「前後続集本」と「先詩後筆本」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 01:18 UTC 版)

白氏文集」の記事における「「前後続集本」と「先詩後筆本」」の解説

上の様に、『白氏文集』は新たな作品順次追加するという編集が行われていったため、『前集50巻(=『白氏長慶集』)+『後集20巻+『続後集5巻という排列原態である。この体裁を保つものを「前後続集本」という。しかし北宋入り読者便宜図り、詩を一括して前に散文全て後ろ編成し直した「先詩後筆本」が刊行された。そのため巻21以降巻次が全く異なっている。南宋期に両者混在していたが、明代入って「先詩後筆本」が圧倒的多数となった現存最古刊本である南宋紹興本(紹興年間:1131-1162年)を始め、明・馬元調が校刻し日本でも訓点を附した和刻本刊行され広く流布し馬元調本など、中国現存する刊本全て「先詩後筆本」である。 一方、「前後続集本」は中国では消滅したが、朝鮮伝わり15世紀末には活字で、のち整版でも刊行された。この活字本日本にも伝わり江戸初期元和4年1618年)に那波觚(字・道円)が木活字刊行した同じく71巻本那波本は、白居易自註を相当部削除し、また文字異同もあるが、現在日本では底本として最もよく採用される。『白氏文集』の原編成留める那波本は、清末至って中国でもその存在知られる様になり、民国8年1919年)に刊行が始まる『四部叢刊』にて影印された。

※この「「前後続集本」と「先詩後筆本」」の解説は、「白氏文集」の解説の一部です。
「「前後続集本」と「先詩後筆本」」を含む「白氏文集」の記事については、「白氏文集」の概要を参照ください。

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