「カアン」号とは? わかりやすく解説

「カアン」号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 23:35 UTC 版)

オゴデイ」の記事における「「カアン」号」の解説

次代グユクローマ教皇インノケンティウス4世宛てた1246年11月上旬日付けを持つ親書バチカン現存するが、書簡中でグユク祖父チンギス・カンと自らを「 جنكيز خان Chingiz khān(チンギス・ハン)」と「 خان khān(ハン)」とそれぞれ称しており、父オゴデイには「 قاآن Qā'ān(カアン)」という称号呼んでいる。同様の書き分け1260年書かれジュワイニーの『世界征服者史』や14世紀初頭ラシードゥッディーンの『集史』などのモンゴル帝国時代ペルシア語資料にも見られ、さらに華北漢語ウイグル文字クビライ治世以降パスパ文字などによるモンゴル語碑文資料にもこの種の書き分け見られる。しかしモンケ以後クビライ家の独占するところとなったチンギス・ハン家の宗主である「モンゴル皇帝」=ハーン位にあった全ての人物は「 Qā'ān(カアン)」の称号呼ばれている。オゴデイモンゴル皇帝で「カアン」号を称した最初の人物と目されるオゴデイ治世中に華北全真教仏教寺院などに建立され碑文には「窩闊台皇帝」以外に、「哈罕皇帝/合罕皇帝」(カアン皇帝)とも書かれており、父のチンギス・カンが「成吉思皇帝」、息子グユクも「谷由皇帝」と名前がそのまま音写されて呼ばれたことと対照的に、「カアン単独呼ばれている。

※この「「カアン」号」の解説は、「オゴデイ」の解説の一部です。
「「カアン」号」を含む「オゴデイ」の記事については、「オゴデイ」の概要を参照ください。

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