《よろしいでしょうか》の敬語
「よろしいでしょうか」の敬語表現
「よろしいでしょうか」は主に何かを確認する際に使う表現で、意味は「問題ないでしょうか」になります。「よろしい」は「適切である」「正しい」という意味のある「よい」の丁寧語です。そこに不確定な事柄を問いかける際に使う「だろうか」の丁寧語である「でしょうか」を付けた形が「よろしいでしょうか」です。よって「よろしいでしょうか」は「よいだろうか」の丁寧語を使った敬語表現になるので、目上の人に使っても問題ありません。もし「よろしいでしょうか」を謙譲語や尊敬語にして使いたい場合は、前に来る言葉を謙譲語や尊敬語にする必要があります。例えば「少しお時間頂いてもよろしいでしょうか」というように、「もらう」の謙譲語である「頂く」を使えば謙譲表現となるのです。また、「明日社長がお越しになりますがよろしいでしょうか」といったように、「来る」の尊敬語の「お越しになる」を使って表現することもよくあります。こちらは社長に対する尊敬表現を含みながら「よろしいでしょうか」を使った文章で、正しい敬語表現です。「よろしいでしょうか」の敬語での誤用表現・注意事項
「よろしいですか」という表現も、「よい」の丁寧語の「よろしい」を使っているため敬語表現としては間違いではありません。しかし少し砕けた言い方になるため、目上の人に使うのは避けた方が良いでしょう。また、「よろしかったでしょうか」という表現にも注意が必要です。この文章は「よろしい」を過去形にしているため、過去の事に対しての確認の際にしか使うことができません。例えば飲食店などで事前に注文していた物を、店員が再度確認する際に「こちらでよろしかったでしょうか」と使うことはできます。しかし入店時に店員が客に、「店内でお召し上がりでよろしかったでしょうか」と確認するのは不自然です。この場合は現在進行形の事を確認したいので、「店内でお召し上がりでよろしいでしょうか」と表現します。「よろしいでしょうか」の敬語での言い換え表現
「よろしいでしょうか」は、「どうであるか」という意味のある「いかが」と、「だろうか」の丁寧語「でしょうか」を付けて「いかがでしょうか」と言い換えることも可能です。「いかがでしょうか」も丁寧語を使った敬語表現にあたり、目上の人にも使えます。他にも、「構いませんでしょうか」と言い換えることも可能です。「差し支えない」という意味の「構わない」を丁寧語にした「構いません」を使っているため、こちらも敬語表現になります。「差し支えございませんでしょうか」も、「よろしいでしょうか」と同じように何かを確認する場合に使える言い方です。「ない」の丁寧語である「ございません」を使っており、敬語表現にあたります。Weblioに収録されているすべての辞書から《よろしいでしょうか》の敬語を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

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