リポトロピン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/23 05:12 UTC 版)
リポトロピン (Lipotropin) は、プロオピオメラノコルチン (POMC) から部位特異的切断を受けて産生されるペプチドホルモンである。下垂体前葉ではホルモン前駆体(プロホルモン)としてPOMCが産生されるが、その後にPOMCが部位特異的切断を受けて副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) とβ-リポトロピン (β-LPH) に変換される。
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- 2 リポトロピンの概要
β-リポトロピン (β-LPH)
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「リポトロピン」の記事における「β-リポトロピン (β-LPH)」の解説
リポトロピックホルモン、リポリティックホルモン、アディポキネティックホルモンとも呼ばれる。プロオピオメラノコルチン (POMC) 由来の91個のアミノ酸よりなる単鎖ポリペプチドで、ストレスなどの刺激を受けると腺下垂体から等モル量の副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) とともに分泌される。β-リポトロピンは脂肪組織のトリアシルグリセロールから脂肪酸を放出できるが、他の調節因子ほど強力でなく、生理的機能に関しては不明である。腺下垂体前葉と中葉における分解産物には、β-エンドルフィン(アミノ酸番号61-91)や、γ-リポトロピン(アミノ酸番号1-58)などが含まれる。メチオニン-エンケファリン(Met-エンケファリン; アミノ酸番号61-65)など鎮痛性ポリペプチドのアミノ酸配列はこの分子内に含まれているが、これらのペプチドは他の前駆体に由来する(プロダイノルフィン)。β-メラニン細胞刺激ホルモン(β-MSH; アミノ酸番号41-58)は生理的条件下で分解されるかどうかはわかっていない。β-リポトロピンは血漿中の半減期が長く、腺下垂体の分泌機能のマーカーとして用いられる。
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