翻訳後プロセッシング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/23 05:12 UTC 版)
「リポトロピン」の記事における「翻訳後プロセッシング」の解説
プロオピオメラノコルチン (POMC) は241個のアミノ酸残基からなるポリペプチド前駆体である。285個のアミノ酸残基からなるポリペプチドのプレプロオピオメラノコルチン (pre-POMC) から作られる。pre-POMCの翻訳後プロセッシングにて44個のアミノ酸残基のシグナルペプチド配列が切除されPOMCとなる。POMC遺伝子はヒトでは、2p23.3 染色体に位置する。pre-POMCは、スブチリシン(英語版)様プロホルモン変換酵素による切断を経由して組織特異的な翻訳後プロセッシングを受ける。POMCのプロセッシングにはグリコシル化、アセチル化、タンパク質分解性の切断がある。ただし、タンパク質分解酵素が切断する箇所は組織特異的である。 例えば、POMCが下垂体前葉の副腎皮質刺激ホルモン産生細胞において産生されると、4か所切断されて副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) とβ-リポトロピンとなる。 切断箇所は、Arg-Lys, Lys-ArgあるいはLys-Lys配列からなり、POMCペプチドのプロセッシングを行う酵素には、 プロホルモン変換酵素1(英語版) (PC1) プロホルモン変換酵素2(英語版) (PC2) カルボキシペプチダーゼE(英語版) (CPE) ペプチジルグリシンα‐アミド化モノオキシゲナーゼ(英語版) (PAM) N-アセチル基転移酵素(英語版) (N-AT) プロリルカルボキシペプチダーゼ(英語版) (PRCP) がある。
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翻訳後プロセッシング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/25 02:59 UTC 版)
「プロオピオメラノコルチン」の記事における「翻訳後プロセッシング」の解説
右図(POMCの切断)を参照 pre-POMCは、スブチリシン(英)様プロホルモン変換酵素による切断を経由して組織特異的な翻訳後プロセッシングを受ける。 POMCのプロセッシングにはグリコシル化、アセチル化、タンパク質分解性の切断がある。ただし、タンパク質分解酵素が切断する箇所は組織特異的である。 例えば、POMCが下垂体前葉の副腎皮質刺激ホルモン産生細胞において産生されると、4ヶ所切断されて副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とβ-リポトロピン(英)となる。 POMC内には、この他に少なくとも8つの切断可能な箇所があり、組織や変換酵素によって次に示す最大10の活性ペプチドが産生されうる。 N-Terminal Peptide of Proopiomelanocortin(英) (NPP, or pro-γ-MSH) γ-メラニン細胞刺激ホルモン (γ-MSH) 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) α-メラニン細胞刺激ホルモン (α-MSH) Corticotropin-like Intermediate Peptide(英) (CLIP) β-リポトロピン(英) (β-LPH) γ-リポトロピン(英) (γ-LPH) β-メラニン細胞刺激ホルモン (β-MSH) β-エンドルフィン メチオニン-エンケファリン 切断箇所は、Arg-Lys, Lys-Arg あるいは Lys-Lys配列からなり、POMCペプチドのプロセッシングを行う酵素には、 プロホルモン変換酵素1(英) (PC1) プロホルモン変換酵素2(英) (PC2) Carboxypeptidase E (英)(CPE) peptidyl α-amidating monooxygenase(英) (PAM) N-acetyltrasferase(英) (N-AT) prolylcarboxypeptidase(英) (PRCP) がある。
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