ČD 812系ディーゼル動車
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「チェコスロバキア国鉄810形ディーゼル動車」の記事における「ČD 812系ディーゼル動車」の解説
チェコ鉄道812形ディーゼル動車は、地方線区の体質改善と速度向上、運用効率化、車両延命などを目的に部品メーカーなど民間5社が参加して試験改造した両運転台車である。機関はLIAZ製M-1.2C-ML-640-SE型(242kW)に、変速機は独フォイト製DIWA-864.3型に換装し、制御装置を一新して総括制御を可能にした。運転台の拡大に伴い車体長が500mm延長し、前面はFRP製の大型1枚窓に更新した。座席はヘッドレスト付きで大型化した2 + 2人掛けのクロスシートに交換され、シートピッチも拡大したほか、便所をユニット化。運転台には空調設備も設けた。 2001年に810.613が試験改造(812.613)され、同年9月にブルノ市で開かれた国際技術フェアで展示されたあと、ツェルヘニツェ鉄道試験線でディーゼル機関車牽引による試運転が続けられた。2002年にはパルス・ノヴァ株式会社(Pars nova a.s.)で、廃車となった010.171付随客車を種車に中央部に両開きプラグドアを設け、車軸間を低床構造に改造した同型の912形制御客車(912.001)も製造された。しかし2003年1月に同様の出力増強更新工事を行ったハンガリー国鉄Bzmot形で車軸破断事故が発生したことから、量産化移行は見送られた。
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