何ら

デジタル大辞泉

いず‐ら〔いづ‐〕【^▽何ら】

読み方：いずら

［代］

１ 不定称の指示代名詞。どこ。どこいら。いずこ。

「石田野(いはたの)に宿りする君家人の—と我を問はばいかに言はむ」〈万・三六八九〉

２ （感動詞的に用いて）相手を促したり、問いかけたりするときに用いる語。さあさあ。

「—今日の菖蒲(さうぶ)はなどか遅うはつかうまつる」〈かげろふ・下〉

なに‐ら【何^▽等】

読み方：なにら

［副］「なんら」に同じ。

「—の事柄を以てする歟(か)」〈逍遥・小説神髄〉

なん‐ら【何^▽等】

読み方：なんら

［副］《「なにら」の音変化》

１ （あとに打消しの表現を伴って）まったく。少しも。「—恥じるところはない」

２ （「なんらの…もない」などの形で）ほんの少し。わずか。「—の利益もない」

３ 「なんらの」の形で、あとの語の内容を強調する。なんという。

「—の至幸、—の快事」〈織田訳・花柳春話〉

４ （「なんらの…か」などの形で）どのよう。どれほど。

「其胸中には—の感想が往来してたであろうか」〈木下尚江・火の柱〉

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「 何ら」の例文・使い方・用例・文例

• 何らかのパソコンが必要です
• 委員会はその件について政府は何ら法的責任がないと判断した
• だれでも何らかの意味で罪を犯している
• 彼は何らかの理由で来なかった
• 洪水で堤防が切れるのを防ぐには何らかの対策が必要だ
• 君は何らかの方法で自分で稼がなければいけない
• それを彼女にはっきりさせる何らかの手掛かりが出てくるだろう
• ３１人が身体に何らかの障害を持つ
• ほとんどの人が何らかの損害を受けた
• 早急に何らかの対策が必要だ
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• 必ず何らかの問題が起こります
• 彼が早めに何らかの手を打つ
• 表面に何らかの処理を施す
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• 我々は上位20語の共起語について、その間に何らかの関係があるかどうかを調べた。
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• 60歳以降も何らかの形で働きたいと考えている人は少なくない。