2014 FIFAワールドカップ 不祥事

2014 FIFAワールドカップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 06:08 UTC 版)

不祥事

結果

  • 全試合、日時は現地時間(クイアバとマナウスはUTC-4、その他はUTC-3)。また、全て2014年に実施されるため、西暦は省略。

グループステージ

各グループ上位2チームが、決勝トーナメントに進出する。順位は、以下の順に従い決定される。

  1. 全試合での勝ち点
  2. 全試合での得失点差
  3. 全試合での得点
  4. 当該チーム同士の対戦における勝ち点
  5. 当該チーム同士の対戦における得失点差
  6. 当該チーム同士の対戦における得点
  7. 抽選

開幕戦から引き分けのない状態が12試合続き、13試合目のイランナイジェリアが初の引き分けとなったが、これは全18試合で引き分けが発生しなかった第1回ウルグアイ大会に次ぐ記録である[35]。グループステージ終了時点での通算ゴール数は136で、1試合平均2.83となり、1試合平均2.96ゴールだった1970年メキシコ大会に次ぎ、近年としてはゴールの多い大会となっている[36]。ブラジルでの開催ということもあり、アメリカ大陸(CONMEBOLおよびCONCACAF)代表が好成績を挙げ、出場10カ国中過去最多の8カ国(CONMEBOL5、CONCACAF3、いずれも過去最多)が決勝トーナメントに進出、またアフリカ大陸(CAF)代表も史上初めて2カ国が同時に決勝トーナメント進出した一方、アジア(AFC)代表は出場4カ国の合計でも勝点3のみしか挙げられず、前々回大会1998年フランス大会に続く全4代表国グループステージ敗退、かつAFC代表が2カ国しか参加していなかった1990年イタリア大会以来24年ぶりに全AFC参加国が各所属グループ4位かつ未勝利で大会から姿を消すこととなった。また欧州連盟(UEFA)代表13カ国も、決勝トーナメントが16カ国参加方式になって以来、前回大会と並び過去最少記録タイとなる決勝トーナメント進出6カ国のみという結果となった。

各参加国が2試合を終えた時点で、オランダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、アルゼンチン、ベルギーの各国が決勝トーナメント進出を決め、特にコスタリカについては、グループリーグの他3カ国が全て優勝経験ありという「死の組」で力が劣ると見られていた中、最初にグループステージ通過を決めたことが驚きをもって受け止められた[37]。一方、前回王者のスペインが連敗で早々にグループリーグ敗退、さらにイングランドも連敗し、1958年スウェーデン大会以来56年ぶりとなるグループステージ敗退となった。その他、カメルーン、オーストラリア、ボスニア・ヘルツェゴビナの各国も同じく連敗で2試合終了時点でグループリーグ敗退が決まった。日本は2試合終了時点でわずかに決勝トーナメント進出の可能性を残していたが、第3戦でコロンビアに大敗しグループステージ敗退となった。

前々回大会優勝のイタリアは、初戦でイングランドに2-1で勝利しながらその後2試合無得点で敗れ、3試合でわずか2ゴールという1966年イングランド大会に並ぶ自国のワールドカップ1大会最少得点を記録、2大会連続でグループステージ敗退となった。ギリシャ、アルジェリアは初の決勝トーナメント進出となった。決勝トーナメント進出16カ国中FIFAランキング最低の国は44位のナイジェリアであった。

出場国が32カ国になって以降、唯一グループステージを1位で終えたチームが全て準々決勝に進出した。

グループ A



チーム







1 A1 ブラジル 7 3 2 1 0 7 2 +5
2 A3 メキシコ 7 3 2 1 0 4 1 +3
3 A2 クロアチア 3 3 1 0 2 6 6 00
4 A4 カメルーン 0 3 0 0 3 1 9 −8
6月12日(17:00)
ブラジル 3 - 1 クロアチア アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
6月13日(13:00)
メキシコ 1 - 0 カメルーン アレーナ・ダス・ドゥーナスナタール
6月17日(16:00)
ブラジル 0 - 0 メキシコ カステロンフォルタレザ
6月18日(18:00)
カメルーン 0 - 4 クロアチア アレーナ・アマゾニアマナウス
6月23日(17:00)
カメルーン 1 - 4 ブラジル ナシオナルブラジリア
6月23日(17:00)
クロアチア 1 - 3 メキシコ アレナ・ペルナンブーコレシフェ

グループ B



チーム







1 B2 オランダ 9 3 3 0 0 10 3 +7
2 B3 チリ 6 3 2 0 1 5 3 +2
3 B1 スペイン 3 3 1 0 2 4 7 −3
4 B4 オーストラリア 0 3 0 0 3 3 9 −6
6月13日(16:00)
スペイン 1 - 5 オランダ アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
6月13日(18:00)
チリ 3 - 1 オーストラリア アレーナ・パンタナールクイアバ
6月18日(16:00)
スペイン 0 - 2 チリ マラカナンリオデジャネイロ
6月18日(13:00)
オーストラリア 2 - 3 オランダ エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
6月23日(13:00)
オーストラリア 0 - 3 スペイン アレナ・ダ・バイシャーダクリチバ
6月23日(13:00)
オランダ 2 - 0 チリ アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ

グループ C



チーム







1 C1 コロンビア 9 3 3 0 0 9 2 +7
2 C2 ギリシャ 4 3 1 1 1 2 4 −2
3 C3 コートジボワール 3 3 1 0 2 4 5 −1
4 C4 日本 1 3 0 1 2 2 6 −4
6月14日(13:00)
コロンビア 3 - 0 ギリシャ ミネイロンベロオリゾンテ
6月14日(22:00)
コートジボワール 2 - 1 日本 アレナ・ペルナンブーコレシフェ
6月19日(13:00)
コロンビア 2 - 1 コートジボワール ナシオナルブラジリア
6月19日(19:00)
日本 0 - 0 ギリシャ アレーナ・ダス・ドゥーナスナタール
6月24日(17:00)
日本 1 - 4 コロンビア アレーナ・パンタナールクイアバ
6月24日(17:00)
ギリシャ 2 - 1 コートジボワール カステロンフォルタレザ

グループ D



チーム







1 D2 コスタリカ 7 3 2 1 0 4 1 +3
2 D1 ウルグアイ 6 3 2 0 1 4 4 00
3 D4 イタリア 3 3 1 0 2 2 3 −1
4 D3 イングランド 1 3 0 1 2 2 4 −2
6月14日(16:00)
ウルグアイ 1 - 3 コスタリカ カステロンフォルタレザ
6月14日(18:00)
イングランド 1 - 2 イタリア アレーナ・アマゾニアマナウス
6月19日(16:00)
ウルグアイ 2 - 1 イングランド アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
6月20日(13:00)
イタリア 0 - 1 コスタリカ アレナ・ペルナンブーコレシフェ
6月24日(13:00)
イタリア 0 - 1 ウルグアイ アレーナ・ダス・ドゥーナスナタール
6月24日(13:00)
コスタリカ 0 - 0 イングランド ミネイロンベロオリゾンテ

グループ E



チーム







1 E3 フランス 7 3 2 1 0 8 2 +6
2 E1 スイス 6 3 2 0 1 7 6 +1
3 E2 エクアドル 4 3 1 1 1 3 3 00
4 E4 ホンジュラス 0 3 0 0 3 1 8 −7
6月15日(13:00)
スイス 2 - 1 エクアドル ナシオナルブラジリア
6月15日(16:00)
フランス 3 - 0 ホンジュラス エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
6月20日(16:00)
スイス 2 - 5 フランス アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
6月20日(19:00)
ホンジュラス 1 - 2 エクアドル アレナ・ダ・バイシャーダクリチバ
6月25日(17:00)
ホンジュラス 0 - 3 スイス アレーナ・アマゾニアマナウス
6月25日(17:00)
エクアドル 0 - 0 フランス マラカナンリオデジャネイロ

グループ F



チーム







1 F1 アルゼンチン 9 3 3 0 0 6 3 +3
2 F4 ナイジェリア 4 3 1 1 1 3 3 00
3 F2 ボスニア・ヘルツェゴビナ 3 3 1 0 2 4 4 00
4 F3 イラン 1 3 0 1 2 1 4 −3
6月15日(19:00)
アルゼンチン 2 - 1 ボスニア・ヘルツェゴビナ マラカナンリオデジャネイロ
6月16日(16:00)
イラン 0 - 0 ナイジェリア アレナ・ダ・バイシャーダクリチバ
6月21日(13:00)
アルゼンチン 1 - 0 イラン ミネイロンベロオリゾンテ
6月21日(18:00)
ナイジェリア 1 - 0 ボスニア・ヘルツェゴビナ アレーナ・パンタナールクイアバ
6月25日(13:00)
ナイジェリア 2 - 3 アルゼンチン エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
6月25日(13:00)
ボスニア・ヘルツェゴビナ 3 - 1 イラン アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール

グループ G



チーム







1 G1 ドイツ 7 3 2 1 0 7 2 +5
2 G4 アメリカ合衆国 4 3 1 1 1 4 4 00
3 G2 ポルトガル 4 3 1 1 1 4 7 −3
4 G3 ガーナ 1 3 0 1 2 4 6 −2
6月16日(13:00)
ドイツ 4 - 0 ポルトガル アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
6月16日(19:00)
ガーナ 1 - 2 アメリカ合衆国 アレーナ・ダス・ドゥーナスナタール
6月21日(16:00)
ドイツ 2 - 2 ガーナ カステロンフォルタレザ
6月22日(18:00)
アメリカ合衆国 2 - 2 ポルトガル アレーナ・アマゾニアマナウス
6月26日(13:00)
アメリカ合衆国 0 - 1 ドイツ アレナ・ペルナンブーコレシフェ
6月26日(13:00)
ポルトガル 2 - 1 ガーナ ナシオナルブラジリア

グループ H



チーム







1 H1 ベルギー 9 3 3 0 0 4 1 +3
2 H2 アルジェリア 4 3 1 1 1 6 5 +1
3 H3 ロシア 2 3 0 2 1 2 3 −1
4 H4 韓国 1 3 0 1 2 3 6 −3
6月17日(13:00)
ベルギー 2 - 1 アルジェリア ミネイロンベロオリゾンテ
6月17日(18:00)
ロシア 1 - 1 韓国 アレーナ・パンタナールクイアバ
6月22日(13:00)
ベルギー 1 - 0 ロシア マラカナンリオデジャネイロ
6月22日(16:00)
韓国 2 - 4 アルジェリア エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
6月26日(17:00)
韓国 0 - 1 ベルギー アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
6月26日(17:00)
アルジェリア 1 - 1 ロシア アレナ・ダ・バイシャーダクリチバ

決勝トーナメント

 
ラウンド16準々決勝準決勝決勝
 
              
 
6月28日 - ベロオリゾンテ
 
 
ブラジル (p)1 (3)
 
7月4日 - フォルタレザ
 
チリ1 (2)
 
ブラジル2
 
6月28日 - リオデジャネイロ
 
コロンビア1
 
コロンビア2
 
7月8日 - ベロオリゾンテ
 
ウルグアイ0
 
ブラジル1
 
6月30日 - ブラジリア
 
ドイツ7
 
フランス2
 
7月4日 - リオデジャネイロ
 
ナイジェリア0
 
フランス0
 
6月30日 - ポルト・アレグレ
 
ドイツ1
 
ドイツ (延長)2
 
7月13日 - リオデジャネイロ
 
アルジェリア1
 
ドイツ (延長)1
 
6月29日 - フォルタレザ
 
アルゼンチン0
 
オランダ2
 
7月5日 - サルバドール
 
メキシコ1
 
オランダ (p)0 (4)
 
6月29日 - レシフェ
 
コスタリカ0 (3)
 
コスタリカ (p)1 (5)
 
7月9日 - サンパウロ
 
ギリシャ1 (3)
 
オランダ (p)0 (2)
 
7月1日 - サンパウロ
 
アルゼンチン0 (4) 3位決定戦
 
アルゼンチン (延長)1
 
7月5日 - ブラジリア7月12日 - ブラジリア
 
スイス0
 
アルゼンチン1 ブラジル0
 
7月1日 - サルバドール
 
ベルギー0 オランダ3
 
ベルギー (延長)2
 
 
アメリカ合衆国1
 

Round of 16

参加国が32か国となった1998年大会以来5大会目にして初めて、各グループ1位のチームが全て準々決勝に勝ち上がった。また8試合中2試合において、延長戦でも決着がつかずPK戦に持ち込まれたが、2試合がPK戦による決着となったのも初である。コロンビアとコスタリカが初のベスト8入り、ベルギーは28年ぶりの準々決勝進出を果たした。

6月28日(13:00)
ブラジル 1 - 1 チリ ミネイロンベロオリゾンテ
(PK 3 - 2)
6月28日(17:00)
コロンビア 2 - 0 ウルグアイ マラカナンリオデジャネイロ
6月29日(13:00)
オランダ 2 - 1 メキシコ カステロンフォルタレザ
6月29日(17:00)
コスタリカ 1 - 1 ギリシャ アレナ・ペルナンブーコレシフェ
(PK 5 - 3)
6月30日(13:00)
フランス 2 - 0 ナイジェリア ナシオナルブラジリア
6月30日(17:00)
ドイツ 2 - 1 アルジェリア エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
(延長)
7月1日(13:00)
アルゼンチン 1 - 0 スイス アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
(延長)
7月1日(17:00)
ベルギー 2 - 1 アメリカ合衆国 アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
(延長)

準々決勝

史上初のグループステージ1位のみによる準々決勝となった。ドイツがワールドカップ史上最長となる4大会連続の準決勝進出を果たし、オランダもコスタリカとのPK戦を制し2大会連続の準決勝、アルゼンチンも24年ぶりの準決勝進出を決めた。開催国のブラジルも12年ぶりの準決勝進出を果たしたものの、後半43分にFWネイマールがコロンビアのDFファン・スニガの激しいチャージを背後から受け負傷、そのまま担架で運ばれフォルタレザ市内の病院に搬送、脊椎骨折で全治数週間と診断され、残る準決勝以降の試合に出場することが出来なくなった[38]

7月4日(17:00)
ブラジル 2 - 1 コロンビア カステロンフォルタレザ
7月4日(13:00)
フランス 0 - 1 ドイツ マラカナンリオデジャネイロ
7月5日(17:00)
オランダ 0 - 0 コスタリカ アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
(PK 4 - 3)
7月5日(13:00)
アルゼンチン 1 - 0 ベルギー ナシオナルブラジリア

準決勝

ワールドカップでは2002年大会決勝以来の対戦となったドイツ対ブラジルの試合は、ネイマールに加え累積警告でキャプテンのチアゴ・シウヴァを欠くブラジルに対し、ドイツが前半30分までに5得点を奪い最終的に7-1で大勝し、2002年大会以来12年ぶりの決勝進出を果たした。

サッカーブラジル代表にとってこの記録は史上1試合最多失点差記録タイであり[39]、ワールドカップ史上最多失点記録である[40]。また、ワールドカップ決勝トーナメントにおける史上最多失点記録ともなった[41]

ブラジルのメディアは、この試合を「マラカナンの悲劇」になぞらえて「ミネイロンの惨劇」とも表現した[42]。また、この試合中に一部ブラジル人サポーターが暴行騒動を起こしたり、ブラジル人サポーターがブラジルがボールを保持すると、ブーイングを浴びせ、逆にドイツがボールを保持していると、歓声が挙がるなど会場は異常な雰囲気での試合となった。この試合後にファンの一部が言い争いや喧嘩、放火事件などを引き起こしている[43]

オランダ対アルゼンチンの試合は、延長までもつれ込みながら両者ゴールを挙げられず0-0のままPK戦となり、アルゼンチンのGKセルヒオ・ロメロがオランダの1人目ロン・フラール、3人目ヴェスレイ・スナイデルのシュートを止めた。

一方、準々決勝でPK戦直前にGKをティム・クルルに代えて勝ち上がることに成功したオランダは延長後半にロビン・ファン・ペルシを交替させざるを得なくなり、3人の交替枠を使い果たしていたため同様の作戦を使えず、そのままPK戦に出た先発GKのヤスパー・シレッセンがアルゼンチンのシュートを止められず4-2でアルゼンチンがPK戦に勝利し、アルゼンチンとしては1990年大会以来24年ぶり5度目の決勝進出を果たした。

オランダ代表監督のルイ・ファン・ハールは、ファン・ハールがAZアルクマールの監督時代にロメロの才能を見抜きヨーロッパに連れて行ったという経緯もあるため、いわば教え子に決勝進出を阻まれた形となった[44]

7月8日(17:00)
ブラジル 1 - 7 ドイツ ミネイロンベロオリゾンテ
7月9日(17:00)
オランダ 0 - 0 アルゼンチン アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
(PK 2 - 4)

3位決定戦

7月12日(17:00)
ブラジル 0 - 3 オランダ ナシオナルブラジリア

決勝

同様の組み合わせは直近2大会の決勝トーナメントで発生しており、結果はドイツが記録上引き分けとなるPK勝ちも含めて2連勝していた。また、両チームが決勝で対戦するのは1986年メキシコ大会、1990年イタリア大会と2大会連続で対戦して以来3度目であり、アルゼンチンはこのうち86年のメキシコ大会以来7大会28年に渡って優勝を逃している。対するドイツも90年の優勝以後、6大会連続でベスト8以上の成績を残しているにも関わらず、これまで優勝には手が届かなかったため、両者とも勝てば前回(前々回)の直接対決以来の優勝となる状態であった。なお、W杯における同カードの対戦7回、うち決勝トーナメントでの対戦5回、また決勝での対戦3回は何れもW杯最多記録である。

仮にアルゼンチンが勝利すれば、86年以来28年ぶり・4戦ぶりとなるW杯における対ドイツ戦勝利であるとともに28年ぶりの優勝であったが、試合はスコアレスのまま延長戦にまでもつれ込み、延長後半にマリオ・ゲッツェが決勝ゴールをあげ、ドイツが24年ぶり4回目の優勝を飾るとともに、南米開催の大会で、欧州勢が初優勝したのである。

7月13日 16:00
ドイツ 1 - 0 アルゼンチン マラカナンリオデジャネイロ

優勝国

 2014 FIFAワールドカップ優勝国 

ドイツ
6大会ぶり4回目

伝統の堅守とボールを長く保持しながら細かくパスをつなぎ、縦に速い攻撃的なサッカーで大会を制したドイツ代表の優勝は、UEFAチャンピオンズリーグにおける各国の成績が反映される形となった[45][46]。特に、アルゼンチン代表と対した決勝戦の延長戦、ピッチに立った11人のうち7人をUEFAチャンピオンズリーグで優勝を含む3年連続4強入りを果たしたバイエルン・ミュンヘンの所属選手で占められ、国内に強豪クラブを持つ代表チームの強さが色濃く出た大会となった[45][46]


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  4. ^ 今大会の開催決定日。
  5. ^ 西ドイツ時代を含む。
  6. ^ ソビエト連邦時代を含む。
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  51. ^ W杯準決勝ブラジルvsドイツ、台風の影響でNHK総合からEテレに放送変更(サッカーキング)
    ※なおハイライト番組(当日深夜=10日未明0:10-0:55については当初予定通り総合テレビで行われている
  52. ^ BS1放送日程一覧。日本対ギリシャ戦だけ生放送(日本テレビ放送網と並列)で、残り63試合はNHK総合・Eテレでの生中継該当試合を含め、一部の試合を除いて現地放送席からの録画・時差放送である。
  53. ^ “ごみ拾いたたえ日本サポーター表彰 リオ州政府「五輪で見習って」”. (2014年7月12日). https://web.archive.org/web/20140712030911/http://sankei.jp.msn.com/sports/news/140712/wco14071209440007-n1.htm 2014年8月1日閲覧。 
  54. ^ “【W杯と集団的自衛権】 岡田 武史さん”. 西日本新聞. (2014年8月18日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/teiron/article/108511 2014年8月23日閲覧。 





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