質量とエネルギーの等価性 証明

質量とエネルギーの等価性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/15 03:20 UTC 版)

証明

この E = mc2 と言う関係式は、アインシュタインによる公式の中で最も有名なものではあるが、経験則に基づく仮説として、長年の間厳密な証明はされないままであった。しかし、原子核核子を構成するクォークと核子同士を結び付けるグルーオンは、それぞれ質量が全体の5%および0であるにもかかわらず、これらクォークとグルーオンの動きや相互作用によって発生するエネルギーが原子核の質量の源となるという論文が、2008年11月21日発売のアメリカ学術誌サイエンス』に掲載された[7][8]。このことにより、これまでは仮説だったこの関係式が、ようやく実証されたことになる[8][9]

脚注

参考文献

論文

書籍

関連項目


注釈

  1. ^ 言い換えると10億分の1以下。
  2. ^ もちろん、これだけで説明がつく訳ではなく、様々な理論が関わってくる。

出典

  1. ^ Serway, Raymond A.; Jewett, John W.; Peroomian, Vahé (5 March 2013). Physics for scientists and engineers with modern physics (9th ed.). Boston, MA. pp. 1217–1218. ISBN 978-1-133-95405-7. OCLC 802321453 
  2. ^ Günther, Helmut; Müller, Volker (2019), Günther, Helmut; Müller, Volker, eds., “Einstein's Energy–Mass Equivalence” (英語), The Special Theory of Relativity: Einstein’s World in New Axiomatics (Singapore: Springer): 97–105, doi:10.1007/978-981-13-7783-9_7, ISBN 978-981-13-7783-9, オリジナルの2021-02-21時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20210221080229/https://link.springer.com/chapter/10.1007%2F978-981-13-7783-9_7 2020年10月14日閲覧。 
  3. ^ Bodanis, David (2009). E=mc2: A Biography of the World's Most Famous Equation (illustrated ed.). Bloomsbury Publishing. p. preface. ISBN 978-0-8027-1821-1. https://books.google.com/books?id=8TX2tFLZ7gYC 
  4. ^ Poincaré, H. (1900). “La théorie de Lorentz et le principe de réaction” (フランス語). Archives Néerlandaises des Sciences Exactes et Naturelles 5: 252–278. 
  5. ^ Einstein, A. (1905). “Ist die Trägheit eines Körpers von seinem Energieinhalt abhängig?” (ドイツ語). Annalen der Physik 323 (13): 639–641. Bibcode1905AnP...323..639E. doi:10.1002/andp.19053231314. ISSN 1521-3889. 
  6. ^ Hawking (1989, [要ページ番号])
  7. ^ Dürr et al. (2008)
  8. ^ a b “欧州物理学チーム,特殊相対性理論の「E=mc²」をついに証明”. AFPBB News (AFP通信). (2008年11月23日). https://www.afpbb.com/articles/-/2541360?pid=3546071 2016年12月7日閲覧。 
  9. ^ "D'où vient la masse du proton?" (Press release). CNRS. 20 November 2008. 2016年12月7日閲覧





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