大崎耕土 大崎耕土の概要

大崎耕土

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/10 10:25 UTC 版)

大崎耕土
(屋敷森の居久根も見える/古川駅近郊)

大崎耕土では鎌倉時代1264年文永元年)より始められた水資源管理システムが継承され、江戸時代には仙台藩により新田開発も行われ現在に至る。古くは「大崎浩蕩」「大崎広稲」と呼ばれていた[1]

大崎耕土を支えるのは江合川鳴瀬川および江合川を水源とする灌漑水路内川を中心に、化女沼ラムサール条約登録地の蕪栗沼といった湿地冬期湛水(地元では「ふゆみずたんぼ」と呼ぶ)といった環境になる。また、江合川水源の荒雄岳や鳴瀬川水源の薬萊山森林 なども間接的ながら含まれる認識である[2]

大崎耕土は国連食糧農業機関(FAO)による世界農業遺産2015年平成27年)審査対象の候補として名乗り出たが、農林水産省による国内選定で落選。捲土重来を期して、新たに創設された日本農業遺産に申請し認定。2017年には世界農業遺産への登録も果たした。大崎市田尻地区では「農業遺産・無農薬ふゆみず田んぼのササニシキ"弐式"」をブランド米として売り出し[3]、ササニシキの後継となるささ結の生産も始まった。

なお、農業遺産としては「居久根(いぐね)」と呼ばれる屋敷林がある農家家屋景観なども含まれるが、その存続が危ぶまれている[4]

2022年令和4年)7月16日の大雨で河川氾濫が起こり、田植えを終えたばかりの大崎耕土の多くの田圃が水没し甚大な被害をもたらした[5]

脚注

関連項目

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