全国高等学校軟式野球選手権大会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/24 16:32 UTC 版)
開始年 | 1956 |
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主催 | 日本高等学校野球連盟 |
チーム数 | 16チーム |
加盟国 | 日本 |
前回優勝 | 中京高等学校(12回目) |
最多優勝 | 中京(12回) |
公式サイト | |
全国高等学校軟式野球選手権大会 |
「軟式野球の甲子園」「もう一つの甲子園」とも称されている。
最多優勝は中京(岐阜)の12回、次いで作新学院(栃木)10回であり、それに続くのが龍谷大平安(京都)6回である。
概要
全国47都道府県を16の地区に分け、各地区1校ずつ、合計16校の代表で争われる。7月上旬から8月上旬にかけて行う都道府県大会、都道府県代表が争う地区大会を勝ちあがった学校が出場できる。大会は都道府県、地区大会、全国大会全てトーナメント方式で開催する。全国大会の16地区の区分には、「東東北・西東北」「東中国・西中国」の区分や、北海道、東京都のほか大阪府、兵庫県も1都道府県で1地区とするなどの特色がある。軟式野球部の偏在なども考慮されているため、この区割は最大の南関東と最小の東中国では6倍以上の人口差がある。2021年からの代表枠は以下の通り。
地区 | 都道府県 |
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北海道 | 北海道 |
東東北 | 岩手、宮城、福島 |
西東北 | 青森、秋田、山形 |
北関東 | 茨城、栃木、群馬 |
南関東 | 埼玉、千葉、神奈川、山梨 |
東京 | 東京 |
北信越 | 新潟、富山、石川、福井、長野 |
東海 | 岐阜、静岡、愛知、三重 |
近畿 | 滋賀、京都、奈良、和歌山 |
大阪 | 大阪 |
兵庫 | 兵庫 |
東中国 | 鳥取、島根、岡山 |
西中国 | 広島、山口 |
四国 | 徳島、香川、愛媛、高知 |
北部九州 | 福岡、佐賀、長崎、大分 |
南部九州 | 熊本、宮崎、鹿児島、沖縄 |
上記の通り北海道、東京都、大阪府、兵庫県を除き複数県で1地区を組むため出場権に恵まれない県もあり、現時点では三重・沖縄の2県が本大会への出場経験がない。
日程としては、高野連と朝日新聞社が主催する全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)の終了後、あるいは準々決勝・準決勝の予定日近くから8月末日の期間中に開催される(必ず8月中に優勝校が決まる)。本大会では雨天順延などによる最大順延は2日間と定めており[1]、優勝が決まらなかった場合は優勝預かり(両チーム準優勝扱い)となる。優勝預かりとなった事例は過去に1度ある(後述)。
試合は、9回を終えても同点の場合には延長戦を行う。ただし延長15回でも決着しない場合には、準決勝までの試合ではサスペンデッドゲームとして翌日延長16回から再開され、決着がつくまで行う(サスペンデッドゲームでも決着がつかない場合は15イニングごとに翌日に持ち越し)。ただし、2014年の第59回大会準決勝では大会日程消化を優先させた関係[注 1]から特別ルールが導入された(後述)。この影響で2015年の第60回大会から決勝戦を除きタイブレークを導入することが決定され、延長10回(67回大会までは13回)ノーアウト・ランナー1・2塁の状態から攻撃を始める[3]。なお、2019年まで決勝戦はサスペンデッドとはせず再試合としていた。
都道府県大会・地方大会では得点差によるコールドゲーム制度が実施されている。但し地方大会決勝戦と全国大会の全ての試合については適用されない。
2020年から従来「北東北・南東北」だった東北地区の代表枠は両地区間で岩手・山形を交換し「東東北(岩手・宮城・福島)・西東北(青森・秋田・山形)」に変更される予定だったが後述の通り2020年大会は新型コロナウイルス感染症感染・発症防止のため中止となり、正式な変更は2021年からに繰り下げられた。
その他
全国大会の優勝校には持ち回りの優勝旗、準優勝校には楯が贈呈される。優勝旗は翌年大会の開会式で返還され、記念楯が贈呈される。
この大会の上位入賞チームなどは秋に各都道府県持ち回りで開かれる国民体育大会に出場できるチャンスがある。但し現在高校野球は軟式・硬式の何れも公開競技として行われており、正式な天皇杯加算ポイントには反映されない。
使用球場
現在
- 明石公園球場(明石トーカロ球場)(メイン会場、1981年 -)
- 姫路球場(ウインク球場)(2016年 -)
過去
- 藤井寺球場(1956年 - 1972年、1974年 - 1980年、1956年から1958年までは同球場のサブグランドも使用)
- PL学園球場(1959年 - 1980年)
- 高砂市野球場(1981年 - 2015年)
注記
- ^ サスペンデッドゲームが4日にわたった一方で、大会については8月31日までに終わらせる必要があった[2]。
- ^ この年行われた第50回全国高等学校野球選手権大会が記念大会のため48校が出場し、かつすべての試合を阪神甲子園球場で開催したことに伴い大会期間が延びたため例年より開会日が繰り下がり、さらに大会期間中に雨天順延が続いたため予備日をすべて消化し尽くしてしまっていた。
- ^ 結果的にこれらの工事は地元住民の反対により工事が中断されている。藤井寺球場の項目参照。
- ^ これはこの日のうちに決勝戦を含めて日程を消化させなければいけないという理由と共に、ダブルヘッダーの場合でも最大で1日18イニングまでしか試合をすることが出来ないとする規定の関係[2]から、このような特別ルールが定められたものである。
出典
- ^ 雨天中止なら両校準優勝? 31日の軟式高校野球決勝 朝日新聞デジタル 2019年8月30日配信
- ^ a b “延長45回決着つかず、ルール整備の必要性言及 高野連”. 朝日新聞. (2014年8月30日) 2014年8月31日閲覧。
- ^ a b “高校軟式野球、タイブレーク制導入へ 夏の選手権大会で”. 朝日新聞. (2015年1月22日) 2015年9月22日閲覧。
- ^ ““世紀の死闘”ついに決着…延長50回 中京が3 - 0で勝利”. スポーツニッポン. (2014年8月31日) 2014年8月31日閲覧。
- ^ “延長30回で決着つかず!高校軟式野球準決勝 3日目に突入へ”. スポーツニッポン. (2014年8月29日) 2014年8月30日閲覧。
- ^ “高校軟式野球:タイブレーク制を初適用”. 毎日新聞. (2015年8月25日) 2015年9月22日閲覧。
- ^ “高校軟式野球:全国選手権で休養日導入 準々決勝翌日”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年9月17日) 2015年9月17日閲覧。
- ^ “「夏の甲子園」の中止決定 戦後初”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2020年5月20日) 2020年5月20日閲覧。
- ^ 高校野球軟式歴代全記録1
- ^ “「甲子園の土」キーホルダーの贈呈について”. 阪神タイガース (2020年6月8日). 2020年6月8日閲覧。
- ^ 『全国高校軟式野球・準決勝も放送決定!』(プレスリリース)NHK大阪放送局、2014年8月31日 。2014年8月31日閲覧。
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