仙台まるごとパス 仙台まるごとパスの概要

仙台まるごとパス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 08:27 UTC 版)

フリーエリアは、宮城県仙台市都心部を中心に、北端が泉ヶ岳、北東端が日本三景松島、南東端が仙台空港、南端が白石城および阿武隈川、西端が秋保大滝および山形市の立石寺に広がっている。フリーエリア内では、JR在来線仙台市交通局地下鉄バス)・仙台空港鉄道が全線で利用可能となっているほか、宮城交通秋保線の利用も可能となっている。

利用可能範囲

同券の利用可能範囲は仙台・松島・松島海岸・山寺・白石駅区間のJR線、仙台空港鉄道・るーぷる仙台・仙台市営バス・仙台市地下鉄の全線、宮城交通バスの秋保線、阿武隈急行の槻木駅~あぶくま駅区間である[2]

東日本旅客鉄道

東北本線
松島駅での東北本線E721系電車
松島町松島駅から白石市白石駅間で利用可能。なお、同券発売開始当初は松島から岩沼駅間であったが2008年に白石まで延長された。
利府線
新利府駅での利府支線の701系電車
上記の東北本線の支線。仙台市岩切駅から利府町利府駅間全線で利用可能である。
仙石線
中野栄駅での仙石線の205系電車
仙台市のあおば通駅から松島町の松島海岸駅間で利用可能。観光地である松島へ直結しており、なおかつては同駅はマリンピア松島水族館の最寄り駅でもあった。
仙山線
国見駅での仙山線のE721系電車
仙台市の仙台駅から隣県山形県山形市山寺駅間で利用可能。

仙台市交通局

仙台市地下鉄南北線
泉中央駅付近での南北線の1000系電車
仙台市の泉中央駅から同市の富沢駅間全線で利用可能。
仙台市地下鉄東西線
国際センター駅付近での東西線2000系電車
仙台市の荒井駅から同市の八木山動物公園駅間全線で利用可能。なお上記の南北線と合わせて仙台市地下鉄では全線で同券が利用可能である。
るーぷる仙台
仙台駅前に停車中のるーぷる仙台のバス
仙台市の観光バスであり、全線で利用可能である。
仙台市営バス
仙台市中心部を走行中の仙台市営バスのいすゞ・エルガミオ型バス
全路線全線で利用可能である。

宮城交通

秋保線・快速秋保線
秋保温泉の温泉街を走行中の秋保線のふそう・エアロスター型バス
仙台市の仙台駅前から同市の秋保大滝間全線で利用可能である。

仙台空港鉄道

仙台空港線
仙台空港駅での仙台空港線のE721系500番台(左)とSAT721系電車(右)
仙台市の仙台駅から名取市仙台空港駅間全線で利用可能である。

阿武隈急行

阿武隈急行線
あぶくま駅での阿武隈急行線の8100系電車
柴田町槻木駅から丸森町あぶくま駅間で利用可能である。

備考

直通列車
仙台駅での仙石東北ラインのHB-E210系気動車
上記の路線には常磐線仙石東北ライン等が直通運転されて乗り入れているが、フリーエリア内であれば利用可能となる。
有料列車
田町駅付近での常磐線特急ひたち号のE657系電車
仙台駅でのキハ110系快速湯けむり号(左)と東北本線の701系電車(右)
フリーエリア内の列車には特急列車ひたち号や有料快速列車の湯けむり号も含まれているが、別途特急券座席指定券を購入し料金を支払えば利用可能である。なお東北新幹線は利用不可となっている。

有効期間

2日間


注釈

  1. ^ 1996年度に宮城県と山形県の官民による「宮城・山形地域連携推進会議」が設置され、2001年からは民間の「仙山圏交流研究会」が始まり、2002年には宮城県仙台地方振興事務所と山形県村山総合支庁との間で「仙台・やまがた交流連携促進会議」が設置された。また当時、ベガルタ仙台モンテディオ山形によるみちのくダービーの盛り上がりもあった。
  2. ^ 2001年2月の改正道路運送法施行により高速バス事業が規制緩和されたことで、仙台 - 福島線に続いて、2004年1月より仙台 - 山形線でも増便・値下げ競争が始まった。このため仙山線の仙台 - 山形間を通しで乗る旅客が高速バスに奪われ、「仙台まるごとパス」の導入議論がなされていた頃とは交通環境が激変した。
  3. ^ 仙台駅と仙台空港を結ぶフリーエリアは、東北本線および同線館腰駅から仙台空港までの宮城交通の路線バスだけで、前日まで運行されていたエアポート・リムジンバスはフリーエリアに含まれていなかった。同日以降は上述の東北本線と館腰駅~仙台空港間の路線バスに、仙台空港アクセス線が加わった。
  4. ^ 仙台観光国際協会は2015年4月、仙台観光コンベンション協会と仙台国際交流協会が統合して設立された。同協会は、青葉まつり協賛会、仙台市観光シティーループバス運行協会、せんだい・宮城フィルムコミッションの事務局も運営している。

出典

  1. ^ 仙台まるごとパス”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月11日閲覧。
  2. ^ 仙台まるごとパス”. 仙台まるごとパス. 2023年9月11日閲覧。
  3. ^ アクセス30分構想 Archived 2011年12月8日, at the Wayback Machine.(仙台市役所公共交通推進課)
  4. ^ JR仙山線を活用した仙台都市圏交通改善・仙山圏交流促進プロジェクト (PDF)国土交通省東北運輸局平成16年度公共交通活性化総合プログラム」)
  5. ^ 公共交通活性化総合プログラム(国土交通省)
  6. ^ 仙台都市圏の公共交通機関連携による利便性向上・公共交通活性化プロジェクト (PDF) (国土交通省東北運輸局「平成16年度公共交通活性化総合プログラム」)
  7. ^ a b 「仙台まるごとパス」の利用可能区間が拡大し、さらに便利になります(仙台市 2008年8月)
  8. ^ 東北地方の観光二次交通 (PDF) (国土交通省東北運輸局)
  9. ^ 地域公共交通の活性化 ~よりよい成果を導くためのポイント~(国土交通省)
  10. ^ a b c d 広域的な公共交通利用転換に関する実証実験(国土交通省)
  11. ^ a b c d 公共交通の利用促進に関する実証実験で新たに6件を認定(EICネット)
  12. ^ 仙台圏・JRとバス各社 乗り放題共通カード導入へ(河北新報 2003年6月12日)
  13. ^ a b c 仙台都市圏における総合的な交通改善等による公共交通利用転換・中心市街地活性化のための実証実験 【WELCOME! SENDAI PROJECT】実証実験(概要)(実施期間:平成16年度~17年度) (PDF) (国土交通省)
  14. ^ a b c d e 仙台都市圏における総合的な交通改善等による公共交通利用転換・中心市街地活性化のための実証実験の概要(平成16年7月~平成17年8月) (PDF) (国土交通省)
  15. ^ a b 仙台まるごとパス運営協議会 (PDF) (国土交通省)
  16. ^ a b 地域公共交通総合連携計画 仙台まるごとパスを活用した仙台市地域公共交通総合連携計画 【仙台市】平成20年度~平成22年度 (PDF) (国土交通省)
  17. ^ a b c d 仙台まるごとパス運営協議会における地域公共交通活性化・再生総合事業 (PDF) (国土交通省)
  18. ^ 公益財団法人仙台観光国際協会 平成28年度事業報告 (PDF) (仙台観光国際協会)


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