ケルティック・ウーマン ケルティック・ウーマンの概要

ケルティック・ウーマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 10:15 UTC 版)

ケルティック・ウーマン
基本情報
出身地

アイルランド

アメリカ合衆国
ジャンル アイルランド音楽ケルト音楽ニューエイジ・ミュージッククラシック音楽ポップ・ミュージック
職業 歌手演奏家
担当楽器 ハープバイオリン
活動期間 1991年 -
公式サイト celticwoman.com
メンバー タラ・マクニール、メーガン・ウォルシュ、マレード・カーリン、エーバ・マクマーン
旧メンバー スーザン・マクファーデン、マレード・ネスビット、リン・ヒラリー、リサ・ラム、クロエ・アグニューリサ・ケリー、アレックス・シャープ、オーラ・ファロン、メイヴ・ニー・ウェルカハヘイリー・ウェステンラ、ディアドレ・シャノン

概要

1991年7月21日、ミュージカル・グループ・オブ・ケルティック・ウーマンはダブリン市内でPBSウォルト・ディズニー・カンパニーの公開番組収録を行った。プロデューサーのSharon Browne、Dave Kavanagh、ディレクターであり作曲家でもあるデヴィッド・ダウンズ(David Downes)によって、この番組は2005年3月アメリカで放送され、それから数週間のうちに1stアルバム『Musical Group of Celtic Woman』がビルボード世界音楽チャート1位に輝いた。2006年7月22日には68週連続1位となり記録を更新、最終的に81週連続1位という記録を残した。ダブリン市内での収録映像はDVD化され、アルバムと同時発売された。

2006年2月に行われたトリノオリンピックフィギュアスケートで金メダルを受賞した荒川静香が、エキシビションで「ユー・レイズ・ミー・アップ」を使用し、日本でケルティック・ウーマンが知られるきっかけになった。以降、2007年のテレビドラマ「白虎隊」のエンディングテーマ、松下電器産業の薄型大画面テレビ「VIERA」のCMソング、探偵!ナイトスクープ[1]などで使用されている。また、2011年3月29日には、2011年3月11日に発生した東日本大震災東北地方太平洋沖地震)の復興支援を目的に行われたサッカーの慈善試合「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」で、試合後に参加全選手が場内を一周した際のBGMにも使用された。

2ndアルバム「Musical Group of Celtic Woman: Julie's Christmas Celebration」(part 1, 2, 3 and 4(1998年11月18日 - 2006年10月3日発売)はウォルト・ディズニー・カンパニーの世界音楽チャート2位を獲得した。

3rdアルバム発売前の2006年8月23日と24日、ミース県のスレイン城でヘイリー加入お披露目となるライヴを行い、PBSの番組として同年12月に放送された。3rdアルバム「Celtic Woman: A New Journey」は2007年5月19日にDVDと同時に発売され、世界音楽チャート1位を獲得した。

2008年10月15日には新曲を2曲、未発表曲を1曲[2]、そのほか既発表曲のリミックス版、新録版も収められたベスト盤「The Greatest Journey」が発売され、遅れて11月12日にはDVD(日本語版)もリリースされた。新曲や改めて録音された"You Raise Me Up"には新メンバーのリンも加わっている。

2010年1月26日にアルバム「Songs From The Heart」が世界で同時発売された[3]。PBSの番組及びDVD用の映像として、2009年の11月にアイルランドダブリン郊外のパワーズコート・ハウス&ガーデンにてコンサートが行われ、収録された。シンディ・ローパーTrue Colors)やビリー・ジョエルスティング(Fiels of Gold)、フィル・コリンズ(You'll Be In My Heart)、マライア・キャリー&ホイットニー・ヒューストンWhen You Believe)のカヴァーなど、以前よりもポピュラー・ミュージックに接近した内容となっている。リンとアレックスのソロ曲も収録されている。同年2月より"Songs From The Heart Tour"を開始。2011年のツアー中にアレックスが脱退し、初のオーストラリア公演直後にリンも脱退した。代わって2011年の2月から始まった北米ツアーよりリサ・ラムが参加した。

2011年公開の映画『プリンセス・トヨトミ』のエンディングに『Princess Toyotomi〜永遠の絆』が選ばれた。

2011年の12月に"Symphony Tour"と題したクリスマスコンサートを北米で開催した。2012年1月には初めてとなる中国公演("Songs From The Heart Tour"の一環)が予定[4]されていたが、8月になって突如中止された。

2012年1月24日アルバム「Believe」を発売[5]。クリスマス企画盤(「A Christmas Celebration」)・ベスト盤(「The Greatest Journey」)・編集盤(「A New Journey ~Special Edition」、「Lullaby」、「ビリーヴ~永遠の絆」、「ビリーヴ~永遠の絆 + ソングス・フロム・ザ・ハートLIVE」[6])を含めれば10thアルバム、完全なオリジナル盤としては4thアルバムとなる。なお、PBSの番組及びこのアルバムと同時発売となるDVDの映像を収録するために9月6日9月7日に行われたコンサートは、今までと異なり初めてアイルランド国外(アメリカ合衆国ジョージア州アトランタにあるFox Theatre)で行われた[7]。"Believe Tour"は2012年2月3日の北米ツアーからスタートし、その後ヨーロッパツアーが行われた。

メンバー

ボーカル
現メンバー

  • タラ・マクニール(英語: Tara McNeill2015年8月ハープ奏者として初参加。自身のプロジェクトに移ったマレード・ネスビットに代わる形で、2016年8月新メンバーとして発表される。
  • ミーガン・ウォルシュ(英語: Megan Walsh
    • 2018年7月Ancient Landのレコーディングに参加。出産で離れたスーザン・マクファーデンに代わる形で、2018年8月新メンバーとして発表される。
  • ムルゲン・オマホニー Muirgen O'Mahony
    • 2021年マレード・カーリンに代わって加入。Postcards from Irelandのレコーディングに参加。
  • ハンナ・トレイノー Hannah Traynor
    • 2022年クロエ・アグニューに代わって加入。クリスマスツアーに参加予定。

発足メンバー(現在は全員脱退)

  • クロエ・アグニュー Chloë Agnew
    • 2013年に一時的に脱退した。2020年1月再加入したが、2022年8月に再び脱退。
  • リサ・ケリー Lisa Kelly
    • アイルランドの歴史ダンスミュージカル「リバーダンス」にリサ、リン、メイヴ、マレードが出演。
    • 2008年に一時的に脱退した。リサ・ケリー・ヴォイス・アカデミー設立のため、2013年に脱退。
  • オーラ・ファロン(英語: Órla Fallon(Órlagh Fallon) アイリッシュハープも担当
    • クラナドのサポートメンバーとしての活動やカーネギーホールでの講演の経験もある。
    • 2009年より、家族との時間を優先するため、メンバーを離れることになった
  • メイヴ・ニー・ウェルカハ Méav Ní Mhaolchatha
    • 家族と過ごすことを優先する、またソロアルバムに専念する等の理由でグループへの参加は間欠的だった。
    • 2012年10月発売のアルバム「ホーム・フォー・クリスマス」に参加している。
    • 2015年を最後に活動への参加は無い[8][9]
  • マレード・ネスビット Máiréad Nesbitt
    • クラナドやドーナル・ラニーのバンドのサポートメンバーとしての活動経験もあるフィドラー。2016年8月、公式ホームページおよびTwitter, Facebookで、脱退が発表される[10]

元メンバー

  • スーザン・マクファーデン(英語: Susan McFadden[11]
    • リサ・ケリーの産休で2012年2月からケルティック・ウーマンに加入したメンバー。
    • ブライマクファーデンの妹。
  • マレード・カーリン(英語: Mairead Carlin as Jennifer (日本の声優:悠木碧)
    • クロエ・アグニューの脱退により2013年から加入したメンバー。
  • エイヴァ・マクマーン(英語: Éabha McMahon [12] as Kylie (日本の声優: 安倍なつみ)
    • リサ・ラムの活動休止に伴い一時復帰したリン・ヒラリーに代わり、2015年のオーストラリアツアーから参加。
    • Anúnaの元メンバー(当時最年少)で、シャン・ノースの歌い手。
  • リン・ヒラリー Lynn Hilary
    • メイヴがしばらく離れることになって、Anúnaの元メンバーであり、リバーダンスでリードヴォーカルを務めたリンが2007年10月の米国ツアーより参加することとなった。
    • 2010年11月オーストラリアツアー後、アイルランド中心の生活、家族と過ごすことを優先するとして、一時、メンバーを離れることになった[13]
    • 彼女の代わりとして起用されたリサ・ラムが一時的な休暇を取得したため、2014年の春のツアー・メンバーとして2015年までの期限で復帰した。
  • アレックス・シャープ(英語: Alex Sharpe
    • オーラが離れることになって、2009年のツアーよりフルタイムで参加することになった。これまではミュージカル等で活躍している。
    • 2010年スプリングツアーを最後に、家族との時間を優先するために一時、メンバーを離れることになった[14]
    • 2015年5月に期間限定で復帰した[15][16]
  • リサ・ラム(英語: Lisa Lambe
    • 2011年スプリングツアーより参加。経験豊かな歌手であり女優である[17]
  • ディアドレ・シャノン(英語: Deirdre Shannon (メイヴの代役として、2005年のツアーメンバー)
  • ヘイリー・ウェステンラ Hayley Westenra (メイヴの代役として、2006年8月24日-2007年前半のツアーメンバー)

  1. ^ 2010年9月3日放送分
  2. ^ 「Green The Whole Year 'Round」のことを指すが、この曲は「A Christmas Celebration」のDVDにおいてリサ・ケリーが歌っている映像が収録されている。
  3. ^ 日本版のCDは翌日の1月27日に、日本語字幕が付いた日本版DVDは3月10日に発売。
  4. ^ ニュース : Celtic Woman / ケルティック・ウーマン SoundTown より(2011年11月7日閲覧)。
  5. ^ ニュース : Celtic Woman / ケルティック・ウーマン SoundTown より(2011年11月7日閲覧)。
  6. ^ 「ビリーヴ~永遠の絆」に「You Raise Me Up ~絆ヴァージョン」を加えたCDとアルバム「Songs From The Heart」のLive映像を収録したDVDとのセット。2011年の来日公演を記念して発売された。ディスコグラフィー : Celtic Woman / ケルティック・ウーマン SoundTown より(2011年11月7日閲覧)。
  7. ^ Celtic Woman より(2011年11月7日閲覧)。
  8. ^ [1] 2015年3月7日 - Twitter
  9. ^ [2] 2015年3月21日 - Twitter
  10. ^ Máiréad Nesbitt Celtic Violinist on Facebook | Ghostarchive”. ghostarchive.org. 2023年6月8日閲覧。
  11. ^ 2012.01.23 スーザン・マクファーデン参加のプレスリリース到着!
  12. ^ Welcome to new Celtic Woman member Éabha McMahon
  13. ^ Lynn Hilary Parts Ways with Celtic Woman
  14. ^ Alex's Message
  15. ^ Máiréad, Alex Sharpe, Lynn Hilary and susan mcfadden 2015年5月6日 - Twitter
  16. ^ Our girls @AlexSharpe1@lynnhilary & @susiemc1983 about to take the stage at @ASUGammage in Tempe, AZ. #CW10 Show #74 2015年5月20日 - Twitter
  17. ^ リサ・ラム(ヴォーカル)※2011年より参加


「ケルティック・ウーマン」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ケルティック・ウーマン」の関連用語

ケルティック・ウーマンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ケルティック・ウーマンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのケルティック・ウーマン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS