カクヤス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/08 14:28 UTC 版)
概要
酒類・食品等の販売を行っており、東京都、神奈川県、大阪府に店舗網を展開している。酒類需要のピークアウト、酒販免許の規制緩和を受けて、3代目社長である佐藤順一が2000年から安売り競争から宅配へと戦略を転換し、成長した。配達範囲を各店から半径1.2kmとしたのは、1.0kmとすると東京都北区にある基幹店から見込み客が多い豊島5丁目団地の一部が圏外となってしまうため。結果的に1.0kmでは必要店舗数が多過ぎ、1.5kmでは移動距離が長くなり過ぎるため適正な範囲設定になったという[4]。
1921年に「カクヤス酒店」として創業後、1982年に株式会社化した。2020年5月には福岡県の業務用酒販店であるサンノー株式会社を子会社化した。同年10月1日には持株会社制へ移行。株式会社カクヤス(初代)は株式会社カクヤスグループへ商号変更され、事業は同日付で新設分割で設立した株式会社カクヤス(2代)が継承した[5]。
2021年6月よりテレビCMを放映開始し、CMキャラクターにはお笑いコンビのバナナマン(設楽統・日村勇紀)を起用している[6]。
配達
東京都23区全域。武蔵野市、三鷹市、神奈川県横浜市、川崎市、さいたま市、大阪府等の店舗配達地域では一本から無料配送している。各店舗、DS、SSからの配達は軽自動車とリアカーが基本とする。センターからは2t平トラックが主であり箱車は少ない。最近ではホームページだけではなく、楽天デリバリーでもオンライン注文等では送料無料となっている。
沿革
- 1921年11月1日 - 初代佐藤安蔵が北区豊島四丁目で「カクヤス酒店」を創業。
- 1951年1月 - 合資会社に改組。「合資会社カクヤス本店」に改名。
- 1954年11月 - 豊島2丁目に移転。
- 1982年6月 - 株式会社に改組。「株式会社カクヤス本店」となる。
- 1992年6月 - 酒小売店「大安」を開店(現在の王子店・豊島四丁目店)。
- 1998年1月 - 無料宅配サービスを開始。
- 2000年9月 - 「大安」の屋号を「カクヤス」に変更。
- 2002年9月 - 社名を「カクヤス」に変更。
- 2004年6月 - コールセンター子会社として株式会社カクヤスコミュニケーションズを設立。
- 2007年
- 7月 - カクヤスコミュニケーションズのコールセンター機能をカクヤスに統合。
- 10月 - 株式会社ミクリードを子会社化(2008年6月にカクヤスに併合)。
- 2010年12月 - 株式会社オフィス・デポ・ジャパンを子会社化。
- 2011年
- 2016年1月 - 持株会社の株式会社SKYグループホールディングス(旧社名・株式会社カクヤスエステート)の子会社となる[7][注釈 1]
- 2019年12月 - 東京証券取引所2部上場。
- 2020年
- 5月 ‐ サンノー株式会社を子会社化[8]。
- 10月 - 持株会社制へ移行。カクヤス(初代)は株式会社カクヤスグループへ商号変更。事業は新設分割で設立した株式会社カクヤス(2代)が継承。
- 12月 - 株式会社ダンガミの株式を取得。
- 2021年
- 2022年3月 - 子会社であるダンガミとサンノーを合併させ、商号をダンガミ・サンノー株式会社に変更。
店舗一覧
注釈
出典
- ^ a b c d e f 2021年3月期決算短信カクヤスグループ
- ^ a b “第三者割当による新株式の発行に関するお知らせ”. 株式会社カクヤスグループ. 2021年5月28日閲覧。
- ^ カクヤスグループの想い
- ^ 【LEADERS 経営者に聞く】カクヤス社長 佐藤順一氏(59)/社運かけた「ビール1本、無料配送」『読売新聞』朝刊2018年11月6日(経済面)。
- ^ 会社分割による持株会社体制への移行、商号の変更及び定款の一部変更並びに連結子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせカクヤス 2020年5月25日
- ^ バナナマンさん出演!なんでも酒やカクヤス創業100年以来初となるTVCMを6月25日(金)から放映開始PR TIMES(株式会社 カクヤス) 2021年6月25日配信、2023年7月31日閲覧。
- ^ “新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)”. 株式会社カクヤス. 2020年10月27日閲覧。
- ^ “News Release 株式会社カクヤスサンノー株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ”. カクヤス. 2020年10月27日閲覧。
固有名詞の分類
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