弗素

デジタル大辞泉

ふっ‐そ【^×弗素】

読み方：ふっそ

《fluorine》ハロゲン族元素の一。刺激臭をもつ淡黄緑色の気体。反応性に富み、ほとんどの元素と直接化合する。天然には蛍石・氷晶石などとして存在。元素記号F 原子番号9。原子量19.00。

健康用語辞典

フッ化物

読み方：ふっかぶつ
別名：フッ素,弗素
【英】：Fluoride

フッ素元素の陰イオン（F－）の状態にあるものをフッ化物イオン、またはフッ化物という。

　フッ化物とは、厳密には、フッ化物イオンが含まれる化合物のことです。むし歯予防に用いられるフッ化ナトリウムもフッ化物で、水の中で薄い濃度で溶解している状態では、フッ化物イオンとして存在しています。フッ化物イオン濃度1ppm　程度では完全に溶解し、天然水に含まれる他のイオン物質とも結合せずに、全く安定したものになっています。一方、フッ素樹脂の場合、フッ素が陰イオンの状態になることはなく、フッ素化合物として分類され、むし歯予防のフッ化物とは全く異なるものです。

ウィキペディア

フッ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/09 06:24 UTC 版)

フッ素（フッそ、弗素、英: fluorine、羅: fluorum、独: Fluor）は、原子番号9の元素である。元素記号はF。原子量は18.9984。ハロゲンのひとつ。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

弗素

出典:『Wiktionary』 (2021/06/29 14:09 UTC 版)

名詞

弗 素（ふっそ）

1. 原子番号 9、元素記号 F の非金属元素。ハロゲン元素。単体は常温常圧では刺激臭のある黄色の気体。全元素中最も大きな電気陰性度をもち、化合物中では常に-1の酸化数をとるため常に相手を酸化させる。
2. 2つのフッ素原子で構成される分子。化学式はF₂。常温常圧で刺激臭のある黄色の気体。
3. (歯学) 歯科用のフッ化ナトリウムなどのフッ素化合物。

異表記

• フッ素（化学分野での正式表記）
• フッソ

語源

市川盛三郎、『理化日記』、1872に初出^[1]。 「弗」の字はおそらく宇田川榕菴が『舎密開宗』で用いた弗律阿里涅（フリュオリネ）^[2] ← ラテン語 fluorine、あるいは竹原平次郎が『化學入門』(1867-1870) で用いた弗律阿��母（フリュオリウム） ← ラテン語 fluorium。

訳語

• アイスランド語: flúor ^(is) 中性, flúr ^(is)
• アイルランド語: fluairín ^(ga)
• アストゥリアス語: flúor ^(ast)
• アゼルバイジャン語: flüor ^(az)
• アフリカーンス語: fluoor ^(af)
• アラビア語: فِلُور ^(ar) 男性
• アルバニア語: fluor ^(sq)
• アルメニア語: ֆտոր ^(hy)
• イタリア語: fluoro ^(it) 男性
• イド語: fluoro ^(io)
• インターリングア: fluor ^(ia)
• インドネシア語: fluor ^(id)
• ウェールズ語: fflworin ^(cy)
• ヴォラピュク: fluorin ^(vo)
• ウクライナ語: фтор ^(uk) 男性
• ウズベク語: фтор ^(uz), ftor ^(uz)
• ウルドゥー語: فلورین ^(ur) (florīn)
• 英語: fluorine ^(en)
• エストニア語: fluor ^(et)
• エスペラント: fluoro ^(eo)
• オック語: fluor ^(oc)
• オランダ語: fluor ^(nl) 中性
• カザフ語: фтор ^(kk)
• カシューブ語: fluòr ^(csb)
• カタルーニャ語: fluor ^(ca)
• ガリシア語: flúor ^(gl)
• カンナダ語: ಫ್ಲೂರೀನ್ ^(kn)
• ギリシア語: φθόριο ^(el) 中性
• グルジア語: ფთორი ^(ka)
• クルド語:

  クルマンジー: fluor ^(ku)

• ケチュア語: flur ^(qu)
• コーンウォール語: fluryn ^(kw)
• コルシカ語: fluoru ^(co)
• シチリア語: fluoru ^(scn)
• スウェーデン語: fluor ^(sv) 中性 or テンプレート:g
• スコットランド・ゲール語: fluairin ^(gd)
• スペイン語: flúor ^(es) 男性
• スロヴァキア語: fluór ^(sk) 男性
• スロヴェニア語: fluor ^(sl)
• スワヒリ語: florini ^(sw)
• セルビア・クロアチア語:

  キリル文字: флуор ^(sh) 男性

  ラテン文字: fluor ^(sh) 男性

• タイ語: ฟลูออรีน ^(th)
• タジク語: фтор ^(tg)
• タミル語: ஃவுளூரின் ^(ta), வினைவியம் ^(ta)
• チェコ語: fluor ^(cs) 男性
• チュヴァシュ語: фтор ^(cv)
• 中国語:

  北京官話: 氟 ^(cmn) (fú)

• 朝鮮語: 플루오르 ^(ko), 불소 ^(ko) (弗素, bulso), 플루오린 ^(ko)
• 低地ドイツ語: fluor ^(nds)
• デンマーク語: fluor ^(da)
• ドイツ語: Fluor ^(de) 中性
• トルコ語: flor ^(tr)
• 西フリジア語: fluor ^(fy)
• ノヴィアル: fluore ^(nov)
• ノルウェー語:

  ノルウェー語（ニーノシュク）: fluor ⁽ⁿⁿ⁾ 男性

  ノルウェー語（ブークモール）: fluor ^(nb) 男性

• ハイチ語: fliyò ^(ht)
• バスク語: fluoroa ^(eu)
• ハワイ語: fluorine ^(haw)
• ハンガリー語: fluor ^(hu)
• パンジャブ語: ਫਲੋਰੀਨ ^(pa) (phlōrīn)
• ヒンディー語: तरस्विनी ^(hi) (tarasvinī)
• フィンランド語: fluori ^(fi)
• フェロー語: flúr ^(fo)
• フランス語: fluor ^(fr) 男性
• フリウリ語: fluôr ^(fur)
• ブルガリア語: флуо́р ^(bg) 男性
• ブルトン語: fluor ^(br) 男性
• ベトナム語: flo ^(vi)
• ヘブライ語: פלואור ^(he) (fluor)
• ベラルーシ語: фтор ^(be) 男性
• ペルシア語: فلوئور ^(fa) (folu'or, felo'or, flu'or)
• ベンガル語: ফ্লুরিন ^(bn) (phlurin)
• ポーランド語: fluor ^(pl) 男性
• ポルトガル語: flúor ^(pt) 男性
• マオリ語: pūkōwhai ^(mi)
• マケドニア語: флуор ^(mk) 男性
• マラーティー語: फ्लोरिन ^(mr) (phlōrin)
• マラヤーラム語: ഫ്ലൂറിന്‍ ^(ml)
• マルタ語: fluoru ^(mt)
• マレー語: fluorin ^(ms)
• マン島語: fluoreen ^(gv)
• モンゴル語: фтор ^(mn)
• ラテン語: fluor ^(la)
• ラトヴィア語: fluors ^(lv) 男性
• リトアニア語: fluoras ^(lt)
• リンガラ語: folina ^(ln)
• ルーマニア語: fluor ^(ro) 中性
• ルクセンブルク語: Fluor ^(lb)
• ロシア語: фтор ^(ru) 男性

参照

1. ↑ 興治文子、小林昭三、平田裕之、『日本各地の明治中期の理科授業筆記の発見と当時の元素教育』
2. ↑ 藤原鎭男、岡本有子、『舎密開宗における現代化学用語』

Weblio日本語例文用例辞書

「弗素」の例文・使い方・用例・文例

• 弗素樹脂という合成樹脂