HD-BURN
HD-BURNとは、市販のCD-Rメディアに通常の2倍の容量のデータを記録することができる高密度記録技術の名称である。三洋電機が2002年9月に発表した。
HD-BURNでは、従来のCD-Rより記録密度の向上や誤り訂正方式の改良を図ることによって、同じ1枚のディスクに記録できる容量を増やしている。ディスクのトラック上でデータを記録するための凹み(ピット)の間の最短距離は、CD-Rの83nm(ナノメートル)から62nmへ短縮された。ちなみにDVDではピット間の最短距離は40nmである。
通常、CD-Rメディアは1枚のディスクで700MBのデータが記録できるが、HD-BURNでは市販のディスクに最大1.4GBのデータ書き込むことが可能となる。1.4GBはおおよそCDとDVDの中間程度の記録容量である。その上メディアそのものは比較的安価であるというメリットがある。
HD-BURNのドライブは独自規格を使用しておらず、光学系部品なども既存の部品などで構成することができる。このため比較的安価にドライブを製造することができる。メディアの再生についても、DVDプレーヤーがファームウェアのアップデートに対応していれば、一般的なDVDプレーヤーでHD-BURNを読み出すことができる。
参照リンク
HD-BURNとは? - (BURN-Proof ホームページ)
CD: | CDDB DDCD Green Book HD-BURN HQCD バッファアンダーラン パケットライト |
HD-BURN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/13 03:16 UTC 版)
HD-BURN(エイチディー・バーン)は、CD-Rメディアの記録フォーマットである。HDはHigh Densityを意味し一般のCD-Rに対し従来の2倍のデータ量を書き込めるようになる(Type80(700MB)のCD-Rメディアの場合、1.4GBの記録が可能)。
最短記録マーク長を短縮することで線記録密度を高め、DVDの誤り検出訂正方式と変調方式を採用することでデータ効率を改善し、総合的に記録容量を2倍にした。
三洋電機が開発し2年間の開発の後、2002年9月に発表された。しかし、DVD-Rメディア等が安価になったことから、対応機種の新規発売予定は2005年現在なくなっている。
参考文献
- 『三洋、標準CD-Rメディアに1.4GB記録できる「HD-BURN」~DVDプレーヤーでも対応可能』PC Watch、2002年9月25日(2011年5月15日閲覧)
- 浅野 純也 『【絵でわかるキーワード】HD-BURN(えっちでぃーばーん)』 ASCII.jp、2003年08月03日 (2011年5月15日閲覧)
- 『三洋電機、DVD/CD/HD-BURNに対応したDVD±R/RWドライブ用信号処理LSI『LC897390K』を開発』 ASCII.jp、2002年12月12日 (2011年5月15日閲覧)
関連項目
外部リンク
- HD-BURNのページへのリンク