BECKの協力者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:14 UTC 版)
「BECK (漫画)」の記事における「BECKの協力者たち」の解説
ベック 犬版ブラック・ジャックのようなつぎはぎだらけの犬。竜介の飼い犬で、バンド名「BECK」の由来でもある。性格はコユキに対してのみ獰猛。元々はレオン・サイクスの飼い犬で竜介がルシールと一緒に盗んできた。レオンの元にはキースという似たようなつぎはぎ犬がもう1匹いた。ベックとキースがつぎはぎだらけの姿をしているのは元々3匹いたレオンの飼い犬が瀕死の重傷を負い、ヤミ医者の手術でそれぞれ無事な身体の部位を繋ぎ合わせた結果である。この経緯は月刊少年マガジン掲載版ではアメリカ遠征編においてレオンが竜介に語っているが、コミックス版ではカットされており、アバロンフェスティバル終了後のコユキの質問に対してレオンが語る形になっている。 南 真帆(みなみ まほ) 南竜介の父違いの妹。異父兄妹だがとても仲が良く容姿も似ている。コユキの才能をいち早く見出し、常にコユキの支えとなっている。義兄・竜介に勝るとも劣らない行動力でコユキを惑わすが、家では泣いてばかりらしい(竜介談)。コユキとは初デートでファーストキスを交わして以来、恋人同士となる。優れたヴォーカルの才能を持ち、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのコピーバンドなどでたまにライブ出演もするが、プロを目指す気は全くない。芸能関係の誘いも多く、グラビアで水着姿を披露していたこともあるが、芸能界自体に興味がないため長くは続かなかった。高校三年の夏、映画監督になりたいという夢のためイギリスへ留学する。日本ではBECKの物販スタッフ、イギリスではレコードデビュー交渉の通訳として縁の下を支える。 益岡 弘美(ますおか ひろみ) コユキとサクが入学した高校の同級生。初めは軽音楽部に入部するが、半休部状態なのと自分のギターの才能のなさを考えて、中学時代にやっていた新体操部へ転部。コユキとアルバイト先が隣同士だったことがきっかけでギターを習うようになる。コユキを通してサクとも仲良くなり、後にサクと両思いになる。よくBECKの物販などの手伝いをしている。 斉藤 研一(さいとう けんいち) 登場時44歳。影の主役。コユキの水泳・ギターの師匠でコユキを自らが経営する「斉藤紙業」のアルバイトとして雇っている。元水泳五輪強化選手の経歴を持ち、風俗が大好きな独身貴族。強烈なキャラクターで自己中心的な部分もあるが、なにかとコユキをバックアップする大切な存在で、物語になくてはならない人物である。コユキにギターの基礎をたたき込んだ人で、彼がいなければ今のコユキはなかった。古き良きブリティッシュミュージックが好き。ギターの無いコユキに練習用としては贅沢すぎるグレッチの最高機種とされるホワイトファルコンを貸す。他にもリッケンバッカーやティブソン(ギブソンの偽物)のレスポールタイプのギターを所有している。その縁もあり、コユキの中学時代の副担任の桃子先生と婚約するが、風俗嬢の名刺ファイルを発見されたことがきっかけで浮気され一時破局。後に、自分が本当は斉藤さんを愛していると気づいた桃子先生に告白されるが、桃子先生のことを考え拒否。しかし、BECKの曲を聴いたことをきっかけに、自分の気持ちに正直になり、劇的に桃子先生を取り戻す。普段の見た目は禿げて小太りだが、脱ぐと水泳で鍛え上げた筋肉の塊のような肉体美の持ち主。水泳パンツを身に着けると性格が変わり、口調が乱暴になる。 ペイジ 斉藤さんが飼っているオウム。ベックと並ぶ本作のマスコットキャラクター。演奏に合わせてさえずるという特技を持つが、一流の演奏にしか反応しない。オウム嫌いの桃子先生に一度はネットオークションで売却されるが、自力で飛んで戻ってきてしまう。売却価格は12万円。名前は斉藤さんが好きなジミー・ペイジから。 石黒 泉(いしぐろ いずみ) コユキのあだ名の名付け親でコユキよりも1歳年上。コユキの通う書道教室ではやんちゃな女の子であったが、中学校で再会したときは水泳部のエース兼学校のアイドルとして遠くの存在に感じるようになる。The Dying Breedの熱烈なファンでコユキにダイブリの存在を紹介したことで、その後のコユキの人生および音楽活動に影響を与える。音楽や竜介との仲立ちで楽しい思い出ができたもののコユキの実力ではかなり難しい進学校へ入学する。その後コユキが別の高校に進学したため疎遠になった。コユキには密かな恋心を抱いており高校進学後に偶然を装って会いに来るが、真帆の存在を前に自ら身を引いた。 ミッちゃん 竜介らの行きつけのバー「REMEDY」のマスター。BECK結成当時からの良き理解者。前科持ちの強面で怒ると手がつけられない。調理師免許もない彼の作る料理はかなり不味いようである。BECKのライヴには頻繁に足を運んでおり、音楽の知識も豊富。デザイナーの知り合いを持つなど顔が意外に広く、過去に2度BECKのCDのジャケットを作ってきてくれた。趣味は草野球。 小林 紗耶香(こばやし さやか) 女子高生。コユキのライブ告知のビラ配りをみて、BECKのライブに観客として参加。その後コユキと交流を深める。千葉の大ボラをきっかけにメガネをかけるようになる。コユキに対して好意を抱いていると思われる態度が目立つが、ハッキリと言葉にはしないし、コユキも気付いていないような関係だったが、友人の助言でコユキに積極的にアタックするも、やんわりと拒否され、その後は登場していない。 高野 拳児(たかの けんじ) イングヴェイ楽器店長。プロデビューするまで髪を切らないらしく、現在は腰まで伸びている。ヘヴィメタルバンド・クレイジートレインズのリーダーでもあり、ケガの竜介に替わりBECKのサポートを務めるが、ベタベタなメタリック・ギターと気持ち悪いルックスで途中で帰った客多数。ギターのメンテナンスの腕は素晴らしく、コユキの拾ったSGも高野の手によって復活している。名前のモデルは元プロレスラー高野拳磁。 佐藤 和緒(さとう かずお) / オバちゃん グレイトフル・サウンドを主催するイベント会社メタルグルーの社長。BECKに第5回グレイトフル・サウンドの出場を依頼し、その後も何かとBECKに関わる。本人は「私はマネージャーじゃない。」と言うが、メンバーには頼りにされており、バンドに色々と力を貸してくれる気のいい人物。ただし酒癖が悪く、飲むと毎回乱れBECKのメンバーに迷惑をかける。グレイトフル・サウンドは彼女の亡き姉が作り上げたもの。 川久保 彰(かわくぼ) 初登場時はラスト・フォー・ライフレコードの社員。かつて大手インディーレーベルに所属し、いくつものバンドをプロデュースし成功を収めてきた。オバちゃんの依頼でBECKのプロデュースを手掛ける。愛想のかけらもなく、BECKメンバーからも信用されていなかったが、実は誰よりもBECKの実力を見抜いており、BECKの活動方針を巡って売上重視の社長と対立、独立して新レーベル『ナポリタン・スミス』を立ち上げる。生まれた子供に「雷音(ライドン)」、「須虎馬(ストラマー)」などと名付ける予定だったが、女の子が生まれたため小雪「コユキ」と名付けた。大きなホクロが特徴。蘭とは旧知である。 山ピー(やまピー) ラスト・フォー・ライフレコードの社員だが、川久保に追随し退社。BECKを高く評価し、彼らを裏側から支えたいと奮闘する。中学時代に自らが発案者となりバンドを結成したが、あまりのリズム感のなさにクビにされた。麻雀が非常に強い。 大石 円(おおいし まどか) エンジニア。かつて川久保とのコンビで活躍したが、現在はキャバクラのピアニスト。川久保の依頼でBECKのエンジニアを引き受ける。口は悪いがバンドの潜在能力を引き出すことに長けている。川久保と同じく大きなホクロが特徴。関西弁で話す。柿ピーを好む。 ジム・ウォルシュ 登場時28歳。全米で注目を集める世界的な映画監督。The Dying Breedのドキュメントムービーの撮影のために共に来日。数年後、BECKのプロモーションビデオの監督を非公式である上に無料で引き受ける(その後“あること”を報酬にしようと考え、BECKは冗談と受け取っていたが、彼自身は本気のようである)。ちなみにBelle Ame側からプロモ撮影の依頼があったときは、破格の契約金を提示されたが断っている。後にBECK世界デビューシングルのミュージックビデオの監督を逆オファーし、担当することに。記憶力に優れ、1度会ったきりの人物と数年後に再会しても覚えているほど。モデルは映画監督のジム・ジャームッシュ。
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