ASCII制御文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 02:08 UTC 版)
ASCIIとUnicodeの文字セットではこの問題を回避するために、区切り文字として使用するための非表示の制御文字を用意している。それらの文字はASCIIで28 (0x1C) から31 (0x1F) に割り当てられている。 ASCII #Unicodeでの文字名一般名使用法28 INFORMATION SEPARATOR FOUR ファイル分離文字 (FS:file separator) ファイルの終端、または、別のファイルとの間。 29 INFORMATION SEPARATOR THREE グループ分離文字 (GS:group separator) データのグループの間。単純な構造のデータファイルでは必要ない。 30 INFORMATION SEPARATOR TWO レコード分離文字 (RS:record separator) レコードまたは行の終端。 31 INFORMATION SEPARATOR ONE ユニット分離文字 (US:unit separator) レコードの中のフィールドとフィールドの間。行の中のメンバとメンバの間。 ASCII 31のユニット分離文字をフィールド区切り文字として、ASCII 30のレコード分離文字をレコード区切り文字として使用することで、フィールド区切り文字・レコード区切り文字の問題は解決する。
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ASCII制御文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 10:54 UTC 版)
初めの32文字(10進数で0-31)はASCIIでは制御文字として予約されている。基本的にはこれらの制御文字は表示するための文字ではなく、モニタやプリンタなどの機器を制御するために用いられる。例えば、ASCII 10(10進)は line feed(改行)を表しプリンタの紙送りなどに用いる、ASCII 27 はエスケープを表す。 ASCII 127(全てのビットがオン、つまり、2進数で1111111)は、delete(削除文字) として知られる制御文字である。この記号が現れた場合、その部分のデータが消去されていることを示す。この制御文字だけ先頭部分になく最後にある理由は、パンチテープへの記録は上書きが出来ないため、削除する際には全てに穴を空けることで対応できるというところからきている(1111111は全てに穴の開いた状態を示す)。また、ASCII 0(全てのビットがオフ、つまり2進数で0000000)は Null あるいはヌル文字と呼ばれ、delete と同様に多くのコンピュータシステムでは無視される。これは、仮にパンチテープと反対に1を0に変えることでデータを記録し、かつ上書きが不可能な媒体が存在する場合でも対応できるようにしているのである。 コードの多くは、データ転送プロトコルで用いられる。(例:ヘッディング開始、テキスト開始、テキスト終了など) セパレータは磁気テープへの保存のために設計された。 XON や XOFF は、プリンタのような処理の遅いデバイスにおいて、データを失うことがないように情報の流れを制御するために用いることがある。 2進8進10進16進略語図形表現CSエスケープシーケンス名前/意味000 0000 000 0 00 NUL ␀ ^@ \0 ヌル文字 000 0001 001 1 01 SOH ␁ ^A ヘッディング開始 000 0010 002 2 02 STX ␂ ^B テキスト開始 000 0011 003 3 03 ETX ␃ ^C テキスト終了 000 0100 004 4 04 EOT ␄ ^D 伝送終了 000 0101 005 5 05 ENQ ␅ ^E 問い合わせ 000 0110 006 6 06 ACK ␆ ^F 肯定応答 000 0111 007 7 07 BEL ␇ ^G \a ベル 000 1000 010 8 08 BS ␈ ^H \b 後退 000 1001 011 9 09 HT ␉ ^I \t 水平タブ 000 1010 012 10 0A LF ␊ ^J \n 改行 000 1011 013 11 0B VT ␋ ^K \v 垂直タブ 000 1100 014 12 0C FF ␌ ^L \f 書式送り 000 1101 015 13 0D CR ␍ ^M \r 復帰 000 1110 016 14 0E SO ␎ ^N シフトアウト 000 1111 017 15 0F SI ␏ ^O シフトイン 001 0000 020 16 10 DLE ␐ ^P 伝送制御拡張 001 0001 021 17 11 DC1 ␑ ^Q 装置制御1、XON 001 0010 022 18 12 DC2 ␒ ^R 装置制御2 001 0011 023 19 13 DC3 ␓ ^S 装置制御3、XOFF 001 0100 024 20 14 DC4 ␔ ^T 装置制御4 001 0101 025 21 15 NAK ␕ ^U 否定応答 001 0110 026 22 16 SYN ␖ ^V 同期信号 001 0111 027 23 17 ETB ␗ ^W 伝送ブロック終結 001 1000 030 24 18 CAN ␘ ^X 取消 001 1001 031 25 19 EM ␙ ^Y 媒体終端 001 1010 032 26 1A SUB ␚ ^Z 置換 001 1011 033 27 1B ESC ␛ ^[ \e エスケープ 001 1100 034 28 1C FS ␜ ^\ ファイル分離標識 001 1101 035 29 1D GS ␝ ^] グループ分離標識 001 1110 036 30 1E RS ␞ ^^ レコード分離標識 001 1111 037 31 1F US ␟ ^_ ユニット分離標識 111 1111 177 127 7F DEL ␡ ^? 抹消
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