ボコーダーとは? わかりやすく解説

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ボコーダー【vocoder】

読み方:ぼこーだー

voice(声)+encoderエンコーダー)からの造語》人の声を周波数別にエンコード符号化)して、機械的に音声を再合成すること。本来は通信用帯域圧縮技術だが、音楽制作用のエフェクターとしても用いられている。


ボコーダー [vocoder]

2つ入力持ち一方から楽器音(オルガンなど)を入力他方マイクなどからの声を入力する楽器音色で声を出しているような効果得られるエフェクター音程入力され楽器音の音程となる。

ボコーダー

【英】vocoder

ボコーダーとは、音声圧縮技術一種で、人間の声シンセサイザー解析し機械的に合成し直して音を鳴らす技術のことである。

ボコーダーは、人間の声帯が持つ音声周波数を、シンセサイザーにおける同じ周波数当てはめることで、声を出力させている。ボコーダーを通すことによって、人間の声機械音が合成されたような効果が出る。

ボコーダーを使用することによって、通常は無段階である人間音声単純なデジタル信号変換することができるため、音声データ量大幅に削減することができる。言葉聞き分けることはできるが、声色人物特定することはほとんど困難になる程度まで情報量削減されるこのため、ボコーダーは軍事システムなどで非常に低いビットレート用い場合採用されている。また、現在ではテクノミュージックなどでロボットボイスの効果演出するエフェクターとして用いられる場合も多い。


ボコーダー [vocoder]

本来、キーボード用として開発されエフェクターだが、ヒント漁業無線ルーツがある。ロボットボイスを作り出す装置。マルチ・エフェクターに組み込まれていることもある。入力二つ音声と、楽器入力だ。マイクで声を入れギターキーボードを弾く。そうするとロボットボイスが合成されるのだ。現在ではギターでも簡単に演奏ができる。いわゆるテクノボイスだ。

ヴォコーダー

(ボコーダー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/06 14:22 UTC 版)

音楽におけるヴォコーダー: vocoder)は音の分解・要素の操作・再合成をおこなう電子楽器エフェクターシンセサイザーの一種である。ボコーダーとも。


  1. ^ Music and Computers: A Theoretical and Historical Approach, Chapter 5, Section 5.4, コロンビア大学コンピュータ音楽センター英語版, 2014年7月26日閲覧.
  2. ^ シュテファン・ベルンゼー英語版, Time Stretching And Pitch Shifting of Audio Signals – An Overview, The DSP Dimension, 1999.
  3. ^ a b Joe Diaz, The Fate of Auto-Tune, マサチューセッツ工科大学, 2009.
  4. ^ Lance Jonathan Putnam, Transfer: An interactive program for real-time spectral transformations and visualization, カリフォルニア大学サンタバーバラ校, 2005.
  5. ^ 板倉 文忠. 音声分析合成の基礎技術とその音声符号化への応用(pdf) フェロー&マスターズ未来技術時限研究専門委員会 第6回研究会資料, 電子情報通信学会, 2006.
  6. ^ a b c Harald Bode. History of Electronic Sound Modification J. of Audio Engineering Society. Vol.32, No.10. pp.730-739. October, 1984.
  7. ^ Das Siemens-Studio für elektronische Musik von Alexander Schaaf und Helmut Klein”. Deutsches Museum. 2014年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月2日閲覧。
    ドイツ博物館(Deusches Museum)の解説 Vom Laboraufbau zum Siemens-Studio にヴォコーダーについての記述(ドイツ語)がある。
  8. ^ Tompkins, Dave (2010–2011). How to Wreck a Nice Beach: The Vocoder from World War II to Hip-Hop, The Machine Speaks. Melville House. ISBN 978-1-61219-093-8.



ボコーダー(vocoder, voice coderの略)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 17:26 UTC 版)

SIGSALY」の記事における「ボコーダー(vocoder, voice coderの略)」の解説

音声信号圧縮技術。チャネルボコーダーとも呼ばれる

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ボコーダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 17:26 UTC 版)

SIGSALY」の記事における「ボコーダー」の解説

ボコーダーはアナログ音声通信での音声圧縮技術として生まれたもので、アメリカベル研究所のホーマー・ダッドリー(Homer Dudley)によって1928年基本的なアイデア発案され、1939年にチャネルボコーダーとして発表された。元々は軍事用ではなく1920年代電信大陸横断ケーブル伝送可能な周波数帯域せいぜい100Hz程度で3,000〜4,000Hzの帯域を持つ音声大陸間で直接送ることができなかったため、音声をより狭い帯域で送るために考え出された。 人間の声は、音源である声帯音の特性有声無声区別と、咽喉口腔鼻腔、舌、唇などの調音器官(声道)の共鳴による周波数選択特性モデル化できる。音声波形はかなり早い振動成分を含むが、調音機構などの動きはそれと比べる比較的緩やかであり、それらを適切にパラメータ化することができれば必要なデータ大幅に減らすことができる。 チャネルボコーダーはこの考え方を基に、音声周波数スペクトル複数チャネル分けバンドパスフィルタ分析して周波数スペクトル取り出し声帯音の基本周期(ピッチ)や有声無声区別と共に送り受信側音声合成するSIGSALY音声分析用いられ方式では、250Hzから2950Hzまでの周波数スペクトル10異なった周波数バンドパスフィルタ分析してそれぞれに1チャネル割り当て有声無声区別とより細かい情報必要なピッチ周波数には2つチャネル別に使った12チャネルアナログ信号ローパスフィルタ通し25Hz以下の成分のみが使われた。 受信側では、有声音場合指定されピッチ周波数での声帯音を模したブザーのような音、無声音場合ホワイトノイズ音源として用い声道対応するフィルタを通すことで元の音声を再合成したフィルタ10バンドパスフィルタから構成され周波数スペクトルを表す10チャネル信号制御された。 当時のボコーダーの音質悪く機械的なになってしまう欠点があった。SIGSALY設置記念として北アフリカから自分の妻と会話行ったアイゼンハワー将軍は、SIGSALYが声の低い男性向けチューニングされていたこともあって、それ以降SIGSALY使おうとしなかったと言われている。

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WAVESTATION1990年6月発売。鍵盤数は61。32基のデジタル・オシレータ、32基のデジタル・フィルター、64基のエンベロープ・ジェネレータ、64基のLFO、47種のステレオ・マルチ・エフェクト2基搭載。WAVESTATION A/D1991年6月発売。2Uフルラックサイズ音源モジュール。上述のWAVESTATIONから鍵盤を取り除き、代わりにアナログ入力機能の追加、新たにPCMサンプル119波形の追加、ボコーダーなど8エフェクトの追加を施したモデル。また、ユーザ変更可能な音色バンクが1つ追加され、アナログ入力を用いたプリセット音色が工場出荷時にはここに書き込まれている。このモノラル仕様のアナログ入力端子は2本装備しており、オシレータのPCM波形選択項目にこの2つが新たに追加されているので、これを選択する形で使用する。あくまでオシレータにアナログ入力が選択できるというまでであり、一般的なサンプラーのように「デジタル変換された内容をまずはメモリに蓄え、時間差でそれらを後で指定して再生する」といったことはできない。また、この外部入力のモニター機能が追加されており、これと内蔵エフェクトのボコーダーを用いれば、単体でボコーダーとして利用可能である。ただし実際には音質はかなり悪く、評価の高い専用機のボコーダーの質には遠く及ばない。当時の定価は210,000円。WAVESTATION EX
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