開発生産計画とは? わかりやすく解説

開発・生産計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/23 03:50 UTC 版)

ボクサー装輪装甲車」の記事における「開発・生産計画」の解説

1990年後半ドイツイギリスフランスの3ヶ国はそれぞれの陸軍装甲車両新たなものに更新する必要があり、ドイツ装軌式M113装甲兵員輸送車APC)と装輪式のフクス装甲兵員輸送車の、イギリス装軌式のFV432APCやスコーピオン/ストリーマー・シリーズの、フランス装軌式AMX-10P歩兵戦闘車IFV)の後継車両となる装輪装甲車を3ヶ国で共同開発することにした。1998年4月末にこれらの国は、次世代装輪装甲車開発・生産行なう共同事業体、ARTEC(アーマード・テクノロジー)社を設立し、GTK/MRAV/VBCIというそれぞれ個別開発計画名称が与えられた。 フランス1999年に、VBCI開発計画を独自で行なうことに決めて、ARTEC社による共同開発計画から脱退した残されドイツイギリスの2国は、GTK/MRAV開発計画推進する新たな共同事業体としてOCCAR統合武装協力機構)を設立し両国向けにコマンドポスト(指揮車)型とAPC型をそれぞれの国に2輌ずつ、合計8輌のプロトタイプ試作して評価運用することにした。 フランス含めた3ヶ国が加わっていた当初から、ベース・シャーシ(基本車台)は共通としてその上モジュール構造部分各国ごとの要求合わせて開発するになっており、ARTEC社によるGTK/MRAV開発計画となってからは、8輪駆動型、または6輪駆動型の操縦席を含む動力走行系を備えたベース・シャーシの上に、各種ミッション・モジュール任務機能に応じて搭載する方式が採られることになった先の試作車両に加えて1999年末の契約では、2国向けに計300輌の量産車両を生産し2006年6月から2009年3月にかけて引渡しが行なわれるとされた。 2001年2月に、オランダオランダ王国陸軍向けにM577とYPR-765代替するために、新たにこの計画加わったことで計画はGTK/MRAV/PWVと呼ばれ試作車両は計12輌、第1次量産数も3ヶ国に200輌ずつ計600輌が生産されることになった最終的には、独クラウス・マッファイ・ウェグマン(KMW)社、独ラインメタル・ランドシステム社、英アルビス・ビッカース社、ストークNV社がARTEC社の元で開発と生産担当することになったオランダYPR-765内の戦闘用車種CV90 IFV代替される予定である。 2002年最初試作車ドイツ引き渡されドイツ国内評価試験が行なわれている。2002年12月完成した試作車両の2号車公開されボクサー」と命名された。2003年まで、ドイツは主にディーゼルエンジン駆動系車内電子装置担当しオランダ各種サブシステム担当することとしていたが、2003年イギリスが突然、計画からの撤退表明し、英アルビス・ビッカース社が担当していたシャーシ生産が困難となった。この撤退は、英軍FRESFuture Rapid Effect System将来型急展開システム計画によって空輸に向くより軽量な車両求められたためである。 ドイツオランダ計画維持することに決めて、独KMW社がAPC救急車型を、独ラインメタル社がコマンドポスト型と救急車型の一部を、ストークス社がオランダ陸軍向けの救急車型、カーゴ型、戦場修理車型、コマンドポスト型といった全車種を担当する事となった。これによりドイツ連邦陸軍は、APC135輌、コマンドポスト型を65輌、救急車型を72輌の合計272輌を2009年の末から受領する予定とされ、同様にオランダ陸軍はコマンドポスト(移動司令部)型を55輌、独自の装甲救急車型を58輌、カーゴ27輌、カーゴ/指揮通信車型19輌、工兵輸送車41輌の合計200輌を2011年以降受領するとされ、追加遅滞なければすべての生産引渡し2016年終了する予定である。 2003年10月にはオランダに最初試作車引き渡された。量産出荷2004年から開始される予定であったが、2008年まで生産遅れた2006年12月13日ドイツ議会は独陸軍向けとしてボクサー272輌の取得同意しM113装甲兵員輸送車フクス Tpz 1の代替振り分けられる。多量フクス2020年までに役目終えるので、さらに多くボクサーが必要とされる見込みである。今のところ、約600両のボクサードイツ連邦陸軍向けに計画されている。 2007年6月には、英国FRES計画多目的装甲車UV候補1つ上げられたが、結局2008年8月頃、スイスのモワーグ社のライセンス生産先であるゼネラルダイナミクスUK社製のピラニアVが暫定的に選ばれた。

※この「開発・生産計画」の解説は、「ボクサー装輪装甲車」の解説の一部です。
「開発・生産計画」を含む「ボクサー装輪装甲車」の記事については、「ボクサー装輪装甲車」の概要を参照ください。

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