ろめん‐でんしゃ【路面電車】
路面電車
道路上に敷設された線路を走る電車のことで、最近は各地のSL復活と歩調を合わせ、昔懐かしい“チンチン電車”に人気が集まっています。都電、市電や鎌倉〜藤沢間を走る江ノ電など、路面電車は健在です。
路面電車はかつて都市交通の花形として全国主要都市で、市民の足として活躍していましたが、自動車交通の発達から次々と姿を消しました。これは道路の混雑で輸送需要に追いつけず、輸送コストも割高となり、経営難となったためです。都市内部の面的な交通は地下鉄、バスが主役となっていますが、路面電車は地下鉄とは違った魅力があるとの意見が多くあります。また昨今、従来型の路面電車に比べ、表定速度、輸送量、乗降時の不便さを改善する新しい交通システムとしてLRT(Light Rail Transit)が注目されています。
特に「超低床」という路面電車本来の長所を高め、電車の乗降口と停留所のホーム面との段差を無くすとともに、電車の通路部分全てが同じレベルのフラット床であることから、高齢者、身障者にも乗降が容易です。欧米諸国で誕生しましたが、現在日本でも徐々に導入されており市民の生活により密着した交通システムとして注目を浴びています。
路面電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 13:39 UTC 版)
路面電車(ろめんでんしゃ)は、主に道路上に敷設された軌道(併用軌道)を用いる「路面鉄道」(英: Tram(トラム)、Tramway、米: Streetcar、独: Straßenbahn)を走行する電車である。類似のシステムにライト・レール・トランジット、トラムトレイン、ゴムタイヤトラムなども存在する。
注釈
- ^ パリの路面電車は、2006年12月16日に再開業したが、その区間は戦前のものと全く異なり、関連性はない。
- ^ 前身法の道路交通取締法2条6項「軌道車」の概念を引き継いだもので、狭義の路面電車の意味合いではなく軌道法準拠したものを指している。
- ^ 警察官または交通巡視員による手信号を含む
- ^ 横断歩道、自転車横断帯、警笛鳴らせ、警笛区間も含む。
- ^ 横断歩道、自転車横断帯、停止禁止部分を含む。
- ^ 法令による最長は30メートル。
- ^ 直角中空軸積層ゴム駆動方式を採用した広島電鉄5000形電車およびWN継手式平行カルダンを採用した鹿児島市交通局7500形電車が該当。
- ^ 省エネルギー効果の高いVVVF制御は、日本国内で初めて実用化したものは熊本市交通局の路面電車である
- ^ 「饋」が常用漢字外であるから「き電」と表記されることもある。
- ^ 交通の方法に関する教則 付表3 イ 指示標示の37による。
- ^ 2020年2月22日付で富山地方鉄道に吸収合併
- ^ 6152号が現役だった頃には、東京都電車条例で上記の鳴らし方のルールが定められており、実際に使用していた。
- ^ 過去においては岡山市内を南北に貫く国道53号線の共同溝工事の際、岡山電気軌道の清輝橋線の軌道を一時的に路肩に移設させた事例がある。『日本の都市と路面公共交通』学芸出版社、2006年12月30日、158頁。ISBN 4-7615-4078-8。
- ^ 札幌市電の1994年(平成6年) 創成小学校前(現:資生館小学校前) - すすきの間の例がある
出典
- ^ Merriam-Webster's Collegiate Dictionary 2013年1月4日検索・閲覧
- ^ 鉄道ギネスブック 日本語版 p.8(1998年、イカロス出版)
- ^ a b Online Etymology Dictionary 2013年1月5日検索・閲覧
- ^ Middleton, William D. (1967). The Time of the Trolley, p. 60. Milwaukee: Kalmbach Publishing. ISBN 0-89024-013-2.
- ^ Charles J. Van Depoele Soylent Communications.
- ^ Marker Details: First Electric Cars. Pennsylvania Department of Community and Economic Development.
- ^ 被爆電車やレトロ市電車両が一堂に(産経新聞)
- ^ 消えゆく路面電車 渋滞(NHK ニュース映画 1965年撮影)
- ^ 次世代路面電車は「架線レス」 電池車両が商用段階に
- ^ 道路交通法2条1項13号
- ^ 資料1 富山市のまちづくりに係る取組について 環境省
- ^ 鹿児島市電軌道敷緑化整備事業 鹿児島市
- ^ 注目浴びる「路面電車」、実は非効率だった! | ローカル線・公共交通 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
- ^ a b 久保田博「鉄道工学ハンドブック」グランプリ出版 1995年 pp.310-312
- ^ LRTの導入支援:LRT(次世代型路面電車システム)とは(国土交通省)
- ^ ライトレール交通協会 (Light Rail Transit Association(2019年9月14日時点でのアーカイブ) : LRTA) による分類。
- ^ “路面電車を考える会 ひろしま情報”. ひろしま情報Net. 2023年2月24日閲覧。
- ^ 鉄道ピクトリアル614号「特集・東京都電」より。
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』1989年3月臨時増刊号(NO.509)「特集 九州・四国・北海道地方のローカル私鉄」 p.131
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』1994年7月臨時増刊号(NO.593)「特集 路面電車」 p.201
- ^ a b 熊本市交通局 『熊本市交通局経営計画(2021 - 2028)』p.24(2022年9月25日閲覧)
- ^ a b イカロス出版『路面電車EX』2013.vol01 pp.28-29
- ^ 『鉄道ダイヤ情報』2005年7月号(No.255)pp.24-25
- ^ イカロス出版『路面電車EX』2013.vol01 p.27
- ^ a b c d 西村幸格 「路面電車の軌道構造」(『鉄道ジャーナル』1980年10月号(NO.164)pp.50-51掲載)
路面電車(トラム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/12 16:23 UTC 版)
「オランダの交通」の記事における「路面電車(トラム)」の解説
アムステルダム、ロッテルダム、デン・ハーグ、ユトレヒトの4つの都市圏で路面電車が運行されている。なお、ハウテンで運行されていたトラムは2008年12月に廃止された。 詳細は「トラム (アムステルダム)」、「トラム (ロッテルダム)」、「トラム (デン・ハーグ)」、および「トラム (ユトレヒト)」を参照
※この「路面電車(トラム)」の解説は、「オランダの交通」の解説の一部です。
「路面電車(トラム)」を含む「オランダの交通」の記事については、「オランダの交通」の概要を参照ください。
路面電車(廃止)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 04:41 UTC 版)
長府での路面電車は山陽電気軌道により運営された。大正13年(1924年)7月9日に山陽電気軌道株式会社が設立され、長府を通過する路線としては昭和元年(1926年)12月25日に壇ノ浦 - 松原、昭和3年(1928年)4月17日に松原 - 鳥居前、昭和7年(1932年)9月7日に鳥居前 - 長府駅の運行が開始された。その後昭和44年(1969年)10月に唐戸 - 長府駅間の路面電車の廃止により長府における路面電車の運行はなくなった。長府にあった路面電車の停留所は以下の通り(下り線の順)。 長府駅前 松小田 江下 前八幡 印内 鳥居前 松原 外浦 黒門 前田
※この「路面電車(廃止)」の解説は、「長府」の解説の一部です。
「路面電車(廃止)」を含む「長府」の記事については、「長府」の概要を参照ください。
路面電車(ハーグ市営交通会社)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/21 23:12 UTC 版)
「デン・ハーグ中央駅」の記事における「路面電車(ハーグ市営交通会社)」の解説
2か所の乗り場を持つ。2階のホームからは、2,3,4,6の4つの系統が発着する。3,4系統はランドスタット鉄道の一部として運営されている。地上の乗り場は駅舎の南西側にあり、9,15,16,17の4つの系統が発着する。
※この「路面電車(ハーグ市営交通会社)」の解説は、「デン・ハーグ中央駅」の解説の一部です。
「路面電車(ハーグ市営交通会社)」を含む「デン・ハーグ中央駅」の記事については、「デン・ハーグ中央駅」の概要を参照ください。
路面電車(トラム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 06:29 UTC 版)
毎日まいにちダイヤに沿って路線をまわる、路面電車の車掌さん。
※この「路面電車(トラム)」の解説は、「水惑星年代記」の解説の一部です。
「路面電車(トラム)」を含む「水惑星年代記」の記事については、「水惑星年代記」の概要を参照ください。
路面電車
「路面電車」の例文・使い方・用例・文例
- 路面電車で行く
- この路面電車は100年以上運行しています。
- この路面電車は100年以上働いています。
- この路面電車は100年以上動いています。
- 路面電車は電気で動く。
- 路面電車は今では確かに時代遅れかもしれない。
- 路面電車が大通りをゆっくりと進んだ
- 路面電車での旅行
- 路面電車が走る軌道
- 路面電車の運転者
- バスや路面電車の利用に対する料金
- 路面電車が通っている道路
- 市街地を走る路面電車
- 省エネ型路面電車,開発される
- 鉄道総合技術研究所が電池で走る路面電車を開発した。
- 同研究所は先ごろ,電池式の路面電車の実験に世界で初めて成功した。
- この路面電車は,電気自動車の電池の約10倍の容量の電池を搭載している。
- 路面電車がブレーキをかけるときに生み出される電気で電池が充電される。
- 同研究所は,「電池はまだ高価だが,5年ほどで手ごろな価格の路面電車を作ることができるだろう。」と話す。
- 広島電鉄は新旧さまざまな路面電車を運行させている。
路面電車と同じ種類の言葉
- 路面電車のページへのリンク