三省堂 大辞林 |
うえ うへ 【上】
[一]
(1)基準とする点より相対的に高い方向、または位置。
「―を向く」「―の棚には洋酒を並べる」
(2)ある物の上方の面。
「机の―に本を置く」「橋の―から川を見下ろす」
(3)ある物の表面。また、表面に出る方。外側。
「―にセーターを着る」「墨筆の―に朱で訂正を加える」
(4)紙などを人の前に置いた時、その人から遠い方向、または位置。
「―から三字目は何と読むのか」「本文の―に頭注をつける」
(5)連続しているものの、順序が先の部分。
「―に述べたように」「―に『ら』のつく言葉を言って下さい」
(6)地位・能力・品質などが優れている方。
「―の方から指令がきた」「技術は彼の方が―だ」「この―の品が欲しい」
(7)年齢が多い方。年長。
「彼女は私より三歳―です」「―の兄」
(8)(形式名詞)
(ア)(「…上で(は)」の形で)…という観点からは。…の面では。
「理論の―ではそうだが、実際はどうか」「暦の―ではもう春だ」「生活する―で特に支障はなさそうだ」
(イ)(「…上は」の形で)…である以上は。…であるからには。
「かくなる―は決行あるのみ」
(ウ)(「…上(に)」の形で)…に加えて。…であるところにさらに。
「御馳走になった―、おみやげまでもらった」「彼は頭がよい―に、実行力もある」
(エ)(「…上(で)」の形で)…したのち。…の結果として。
「署名・押印の―窓口に提出して下さい」「十分調査した―で御返事します」
▽(1)、(3)~(7)
⇔下(した)
〔(8)の場合、アクセントは 2〕
[二]
(1)貴人のいる所。
(ア)天皇または上皇の御座所。
「―にさぶらふをのこども/古今(秋上詞)」
(イ)身分の高い人の部屋。また、目上の人のいる場所。
「おもとは今宵は―にやさぶらひ給ひつる/源氏(空蝉)」
(2)身分の高い人。
(ア)天皇または上皇。
「源氏の君は、―の常に召しまつはせば/源氏(桐壺)」
(イ)将軍。公方(くぼう)。
「かやうの子細―へ申し入れて/曾我 5」
(ウ)貴人の妻。北の方。
「中宮権大夫殿の―/大鏡(道長)」
(3)表面の態度。うわべ。
「―はつれなく操づくり/源氏(帚木)」
(4)付近。あたり。
「あらたへの藤原が―に/万葉 50」
(5)(形式名詞)
(ア)人間や物事について、それに関すること。
「君が―はさやかに聞きつ思ひしごとく/万葉 4474」
(イ)貴人の妻の呼び名に添えて、敬意を表す語。
「紫の―/源氏(藤袴)」
名詞に付いて、目上の人間に対する敬意を表す。
「父―」「姉―」
〔もともと「うえ‐した」は物の表裏を表し、「かみ‐しも」が高低(上下)を表していたが、後者が形式化したため、前者が高低(上下)の意をもつようになった〕
» (成句)上に立つ
» (成句)上には上がある
» (成句)上見ぬ鷲
» (成句)上を行く
» (成句)上を下へ
うわ うは 【上】
「うえ(上)」と同意で、他の語の上に付いて、複合語を作る。
(1)位置や方向が上方・表面であることを表す。
「―唇」「―包み」「―書き」「―滑り」「―向く」
(2)価値・程度が他のものより高いことを表す。
「―値」「―回る」「―手((うわて))」
(3)すでに有るものの上にさらに付け加えることを表す。
「―積み」「―乗せ」「―屋((うわや))」
(1)位置や方向が上方・表面であることを表す。
「―唇」「―包み」「―書き」「―滑り」「―向く」
(2)価値・程度が他のものより高いことを表す。
「―値」「―回る」「―手((うわて))」
(3)すでに有るものの上にさらに付け加えることを表す。
「―積み」「―乗せ」「―屋((うわや))」
え へ 【▽上】
⇒へ(上)
かみ 1 【上】
空間的・時間的に連続したものの上の方。初めの方。高いところ。
⇔下(しも)
➊
連続したものの初めの部分。
(1)川の上流。また、その流域。
「川の―の方」「泊瀬(はつせ)の河の―つ瀬に/古事記(下)」
(2)昔。今からみてずっと前。
「その―」「―つ代/玉勝間」
(3)初めの部分。いくつかに分けたものの最初のもの。
(ア)月や年の初めの部分。
「―半期」「―期」「―の十日」
(イ)書物の初めの部分。
「―の巻」
(ウ)和歌で初めの三句。
「―の句」
➋
位置の高い所。
(1)上の方。
「この山の―にありといふ布引の滝見にのぼらむ/伊勢 87」
(2)身体の腰から上の部分。
「腰より―は人にて、しもは蛇なる女/宇治拾遺 4」
中心地としての京都についていう。
(1)皇居のある所。京都。みやこ。また、関西地方。
「―方」「―の便りにあがる米の値(芭蕉)/炭俵」
(2)京都により近い所。
「―つけの(上野)」「―つふさ(上総)」
(3)京都で御所に近い方。北の方。
「烏丸(からすま)通りを―の方へ行く」
(4)上座。上席。
「しうとの―へなほる/狂言・庖丁聟」
(5)舞台の上手(かみて)。
地位・身分の高いこと。また、その人。
(1)高位の人。
「―は国王よりしもは万民に至るまで」
(2)天皇・君主・将軍・大名などをさす。
→おかみ
(3)政府・朝廷をさす。
「お―のお達し」
(4)主人。主君。
(5)他人の妻に対する敬称。
「―さま」「(お)―さん」
(6)料理屋の女主人などの称。
「お―(女将)」
» (成句)上漏り下潤う
» (成句)上を学ぶ下
⇔下(しも)
➊
連続したものの初めの部分。
(1)川の上流。また、その流域。
「川の―の方」「泊瀬(はつせ)の河の―つ瀬に/古事記(下)」
(2)昔。今からみてずっと前。
「その―」「―つ代/玉勝間」
(3)初めの部分。いくつかに分けたものの最初のもの。
(ア)月や年の初めの部分。
「―半期」「―期」「―の十日」
(イ)書物の初めの部分。
「―の巻」
(ウ)和歌で初めの三句。
「―の句」
➋
位置の高い所。
(1)上の方。
「この山の―にありといふ布引の滝見にのぼらむ/伊勢 87」
(2)身体の腰から上の部分。
「腰より―は人にて、しもは蛇なる女/宇治拾遺 4」
中心地としての京都についていう。
(1)皇居のある所。京都。みやこ。また、関西地方。
「―方」「―の便りにあがる米の値(芭蕉)/炭俵」
(2)京都により近い所。
「―つけの(上野)」「―つふさ(上総)」
(3)京都で御所に近い方。北の方。
「烏丸(からすま)通りを―の方へ行く」
(4)上座。上席。
「しうとの―へなほる/狂言・庖丁聟」
(5)舞台の上手(かみて)。
地位・身分の高いこと。また、その人。
(1)高位の人。
「―は国王よりしもは万民に至るまで」
(2)天皇・君主・将軍・大名などをさす。
→おかみ
(3)政府・朝廷をさす。
「お―のお達し」
(4)主人。主君。
(5)他人の妻に対する敬称。
「―さま」「(お)―さん」
(6)料理屋の女主人などの称。
「お―(女将)」
» (成句)上漏り下潤う
» (成句)上を学ぶ下
かん 【▽上】
じょう じやう 【上】
(1)程度・等級・身分・地位などがまさっていること。すぐれていること。
⇔下(げ)
「―の位」「成績は―の部だ」「―のうな丼」「従(じゆ)五位の―」
(2)順序が先であること。
「―の巻」
(3)進物などの包み紙に書く語。「たてまつる」の意で、相手への敬意を表す。
(4)「上声(じようしよう)」に同じ。
「平―去入」
名詞に付いて、…に関して、…の面で、…の上でなどの意を表す。
「一身―の都合」「道義―の責任」「行きがかり―しかたがない」
へ 【▽上】
あるものの表面。うえ。
「誰か浮かべし酒杯(さかずき)の―に/万葉 840」「岩の―に小猿米焼く米だにも食(た)げて通らせ/日本書紀(皇極)」
〔主として「…のうへ」の「う」の脱落した「のへ」の形で見られる〕
「誰か浮かべし酒杯(さかずき)の―に/万葉 840」「岩の―に小猿米焼く米だにも食(た)げて通らせ/日本書紀(皇極)」
〔主として「…のうへ」の「う」の脱落した「のへ」の形で見られる〕
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地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。
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上下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/11/03 00:11 UTC 版)
(上 から転送)
上下(じょうげ、うえした)とは、六方位(六方)の名称の一つで、高さ・深さを指す方位の概念を表す言葉である。
[続きの解説]
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