調律
調弦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 03:22 UTC 版)
サーランギーの弦の数は決まっていない。ここでは典型的な構造の一つである、旋律弦が3本、共鳴弦が36本ある場合で説明する。また、便宜的に西洋音楽のドレミで説明する。 まず、旋律弦の3本を調弦する。西洋音楽でいうド(Sa)、その下のソ(Pa.)、さらに下のド(Sa.)に調弦することが多い。あるいは3本を、ド、その下のファ(Ma.)、その下のドに調律することも多い。共鳴弦の1本は旋律弦の主音と同じ音(Sa)に調弦される。旋律弦3本とこの共鳴弦のペグは、サーランギーのネックサイド上方に付いており、大きい。 次いでネックの最上部にある11のペグの調整が重要である。この調弦は、奏者が曲のどの音に共鳴させたいかを考え、決めるものである。そのため、奏者によって好みが出る。この弦は旋律弦の下にあり、駒を通さない。 ネックサイド下部に並ぶ小さなたくさんのペグの内、手前の9個はラーガに則って全音階的にチューニングする。例えばカーフィの場合にはド レ ミ♭ ファ ソ ラ シ♭ ド レの9音に調整する。奥の15個のペグは半音階的にチューニングする弦のものであり、それぞれの音域は1オクターブと少しである。
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調弦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 14:00 UTC 版)
津軽三味線の調弦は三種類ある。唄い手の声の高さに合わせて一の糸の調弦を変えるのが特徴である。 二上り - 一の糸を基準に、二の糸を5度上、三の糸を8度上に取り、相対音で「ド・ソ・ド」となる。津軽じょんから節および津軽よされ節等で使用される。 本調子 - 一の糸を基準に、二の糸を4度上、三の糸を8度上に取り、相対音で「ド・ファ・ド」となる。津軽小原節等で使用される。 三下り - 一の糸を基準に、二の糸を4度上、三の糸を短7度上に取り、相対音で「ド・ファ・シ♭」となる。津軽三下がり等で使用される。 絶対音は尺八または篠笛を基準とする。東日本においては、主に尺八の長さを示す「尺」と「寸」が用いられることが多い。「2尺」がほぼ絶対音Cに該当し、以降半音上がるごとに1寸減じ、下がるごとに1寸増す。「1尺9寸」がC#、「2尺1寸」がBにほぼ該当する。 一方、西日本においては主に、長唄囃子などで使われる篠笛の音程を表す「本」が使われる。4本がほぼ絶対音Cに該当し、以降半音上がるごとに1本増し、下がるごとに1本減ずる。「5本」がC#、「3本」がBにほぼ該当する。
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調弦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 16:20 UTC 版)
チェロには4本の弦があり、奏者から見て左側、音が最も高い弦から第1弦、第2弦、第3弦、第4弦と番号が振られている。調弦は、第1弦が中央ハ音のすぐ下のイ音(A3)であり、以下完全5度ごとに、ニ(D3)、ト(G2)、ハ(C2)となる。弦の呼び名を番号でなく「C線」「C弦」 (慣習的に「ツェーせん」「ツェーげん」とドイツ語読みする) などと音名で呼ぶことも多い。第4弦のハ音は中央ハ音の2オクターブ下の音となる。この調弦はヴァイオリンより1オクターブと完全5度低く、ヴィオラより1オクターブ低い。 変則的な調弦 (スコルダトゥーラ) による楽曲もある。J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」第5番では第1弦を1全音低めのG3に調弦する。同じく第6番は、第1弦より完全5度高いE4の弦を1本追加した5弦の楽器ヴィオロンチェロ・ピッコロ用に書かれている。コダーイ・ゾルターンの「無伴奏チェロソナタ 作品8」 (低い方からB1, F#2, D3, A3と調弦) も変則的な調弦である。
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調弦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/31 14:12 UTC 版)
標準・ベース両モデルとも弦は開放状態でG。最大4本を張る標準モデルの場合、基本は開放弦状態で第1~3弦(細弦)がユニゾン、第4弦(細巻弦)が1オクターブ低いG。共鳴用として機能する大正琴の第5・6弦を抜いた状態である。意図的に張りを変える事により指一本で和音を鳴らす事も可能であるが、構造上の制約から演奏中の和音構成の変更は事実上不可能であるため、オートハープほどの融通は利かない。和音楽器として汎用性を持たせる場合、一五一会のようにオープン・チューニングがパワーコードとなるよう調弦する事になる。
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調弦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 05:31 UTC 版)
何通りもの調弦方法が存在する。一般的には二弦が完全五度または完全四度になるように調弦される。稀にはオクターブの場合もある。それ故、決められた絶対的音程は存在せず、他の楽器や声に合わせてその都度変えられる。
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調弦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 15:37 UTC 版)
三味線を小型にしたような形を持つ胡弓は、三味線と同様の調弦が可能である。主なものとして、本調子、二上がり、三下がりがある。胡弓楽、地歌、箏曲の胡弓は圧倒的に三下がりが多い。義太夫節や民謡では二上がりの調弦を用いる曲も少なくない。
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調弦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 06:23 UTC 版)
三味線にあっては、調弦は複数のパターンがあり、曲によって、また曲の途中でも調弦を変化させる。基本の調弦は次の通りである。調弦法が多種あるのは、異なる調に対応するためと、響きによる雰囲気の違いのためである(詳しくは「地歌」を参照)。現在では三味線の調弦に対応したチューニング・メーターも販売されている。 本調子(ほんちょうし) 一の糸に対し、二の糸を完全4度高く、三の糸をオクターブ高く合わせる。一の糸がCならば二の糸はF、三の糸は高いCとなる。 二上り(にあがり) 一の糸に対し、二の糸を完全5度高く、三の糸をオクターブ高く合わせる。本調子の二の糸を上げるとこの調子になる事から。沖縄県では「二上げ」とも言う。C-G-Cとなる。 三下り(さんさがり) 一の糸に対し、二の糸を完全4度高く、三の糸を短7度高く合わせる。本調子の三の糸を下げるとこの調子になる事から。沖縄県では「三下げ」とも言う。C-F-B♭となる。
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