西遼=カラ・キタイ
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「大水滸シリーズの登場人物」の記事における「西遼=カラ・キタイ」の解説
耶律大石が梁山泊との連携の下、中央アジアの砂漠地域に築きつつある国家。耶律大石が皇帝として各部族を纏め上げるが、宗教に関しては不干渉の立場を取っている。東西交易の交通路を確保し、通行税を徴収することで富を得ようとする。史実では中央アジアのイスラム帝国を崩壊させ、セルジューク朝イランまでもを打ち破り、またシルクロード交易を活発化させた。 耶律大石 (楊令伝)中央アジア東部に拠点を置く独立勢力の首領。遼最大の北辺の軍閥の首領だったが、聞煥章との出会いにより、新しい国の建国という生まれて初めての夢を抱く。燕軍の総帥として趙安を相手に互角の戦いを繰り広げるが、耶律淳の死後は、隷下四万の軍勢を引き連れ西遷。西夏のさらに西の川辺に拠点を築き、猶も三万の軍を維持し続ける。当初それなりに広い領域に対して影響力を保持するものの、隷下の軍で治安を維持することにより周辺小勢力の長として認められているという弱い支配力しか持ちえていなかった。後に梁山泊の交易路構想に協力し、勢力の西進を図りウイグルを攻撃、これを従え、虎思斡耳朶(クスオルダ)を本拠とし、彼の地に遼を再建、初代皇帝となる。その支配領域にはイスラム教の信者が多く、梁山泊の商隊もその宗教慣習に気をつかっている。 史実でも西遼(これは中国側文献での呼称、イスラム圏からはカラ・キタイと呼称される。自称については史書が残らないため不明。またカラ・キタイは黒い契丹、強い契丹などの意)の建国者であり、初代皇帝または初代グル・ハン。史実よりかなり年長に描かれており、またウイグルとの交戦の時期や虎思斡耳朶(クスオルダ、現在のベラサグン)の根拠地化の時期もかなり早くなっている。史実では中央アジアのイスラム帝国を崩壊させ、カトワーンの戦いでセルジューク朝崩壊のきっかけを作り、プレスター・ジョン伝説を作り出した。また、史実では軍閥の首領ではなく、中国文化に傾倒したキャリア官僚出身の将軍である。 (岳飛伝)西遼の皇帝として広大な地域を統治する。食堂を経営していた顧大嫂と結婚、幼少時に亡くした母にちなんだ塔不煙と呼ぶ。病により伏せることが多くなったが、交易路の整備など政治に関わり続ける。韓成には厳しい態度で接するが、西部方面の鎮撫と統轄を任せるなど信頼を見せると同時に家族関係が修復されることを願っていた。自分が成すべきことを終えたことを悟り、顧大嫂や後継者に指名した夷列らに別れを告げて崩御する。 陀汗 (楊令伝)耶律大石の副官。彼と共に燕京攻防戦を戦い、西遷にも付き従う。『岳飛伝』における耶律大石の回想からすでに病没していることが明かされている。
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夷列 (岳飛伝)耶律大石の末子。後継者として指名され、大石の死後に帝位に就く。 耶律普速完 (岳飛伝)耶律大石の娘。大石の遺命により弟の夷列の後見を務める。史実では夷列の妹。 蕭廉乙 (岳飛伝)西遼の宰相。当初は軍を指揮していたが力を発揮できなかったため解任され、宰相職を任せられる。文官としては有能で、短期間のうちに交易路の整備などを行っている。 蕭茅 (岳飛伝)西遼軍の将校。西遼の地出身で陀汗に見いだされた過去がある。陀汗に対しては父親のような感情を抱いていた。蕭廉乙に替わり軍総帥に就任、反発する部族の軍を一蹴するなど能力は高い。郤妁の上官でもあり、韓成ら一家の有り様に助言したこともある。 留趾焉 (岳飛伝)新たに西遼の版図に加えられた山間部の部族の長。十八歳まで敦煌で暮らしていたため漢語が喋れる。当初は西遼の統治に反発し、宣撫に訪れた韓成と交戦しかけるも和解。山間部の案内役を務める。 玉槃王 (岳飛伝)楡柳館に近い草原部の部族の長。西遼と敵対しており宣撫に訪れた韓成の軍と交戦するも敗北。韓成との対話により和解し、西遼に帰順する。 土理緒 (岳飛伝)西遼に敵対する部族の長。楡柳館へ金を輸送する高亮の軍を襲撃するも敗北、居合わせた韓成に助けられる。対話を拒み続けていたが韓成の長期にわたる説得に根負けし、西遼へ帰順する。軍指揮官としての経験を積むべく梁山泊へ出向、一兵卒から始めるも才能を認められて将校となる。 韓順 (岳飛伝)韓成と郤妁の息子。母に連れられ西遼へ来る。任務で留守がちな両親に代わり顧大嫂に育てられているため、耶律大石と顧大嫂を祖父母として慕っている。耶律大石から与えられ、韓成が名付けた望天を愛馬にする。
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