村の魔物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 22:42 UTC 版)
「盾の勇者の成り上がり」の記事における「村の魔物」の解説
村の開拓や行商のために飼われている魔物。尚文のもつ成長補正によってかなり高い知能をもつようになり、村を守るために希望したクラスアップで大半が新種の魔物「ラフ種」に進化する。 ガエリオン 村に寄贈された卵から孵ったオスのドラゴン。ウィル種。 ウィンディアから父親と同じ名前を名付けられた。尚文が女の子の魔物のフィーロがいたため、オスとして生まれるようにした。飼い主の尚文や育ての親的存在のウィンディアに懐いている。かまってちゃんな性格で、尚文にかまってもらうためにいたずらをしたりする。尚文の飛行移動手段となっており、地上の移動手段でフィロリアルのフィーロとは仲が悪い。 尚文が所持していた腐竜(親ガエリオン)と魔竜の二つが合わさった核石を取り組んだことで暴走し、魔竜に意識を乗っ取られるも、自力で魔竜から脱出した後は、大きな姿と小さな姿に切り替えることができるようになる。 絆たちの異世界に救援に行く際のメンバー選びで、尚文たちの異世界に残った尚文の仲間に限界突破のクラスアップさせるために残されることになるも、そのことが不服で尚文が返却する予定だった魔竜の核石に自身の人格の上書きを企てる。プチ家出と称して(ご飯時まで)村の外で遊んでいることも多く、村が過去に飛ばされた時は村の外にいたため、置いてきぼりになった。 元康からの呼称は(フィーロたんの)「ライバル」。親ガエリオン 声 - 大友龍三郎 核石の欠片をもつ「竜帝」の一体だが、戦闘力は最も低く、自ら「最弱の竜帝」と称する。ウィンディアとガエリオン(メス)の親。 他の竜帝の目を避けるために敢えて人里に近い平和な土地に隠れ住んでいた頃、錬に巣を発見されて退治され、亡骸は碌に処理もされずに放置されたが、死んだ後も竜帝の欠片に魂があり、怨念と亡骸の腐敗によってドラゴンゾンビとして復活、周囲に瘴気をまき散らして被害をもたらしていたが、最終的に尚文に退治・浄化されて完全に死亡した。当初欠片に魂が残っていることは尚文には気付かれておらず、しばらくは核石を食ったフィーロの体内に居たが、子ガエリオンが欠片を取り込んだことで同化、二重人格となっている。 元々人語を操る程度の知能を持っているが、ウィンディアの自立を促すため、尚文にだけそのことを明かし、親の意識があることを秘密にしている。子ガエリオンの鳴き声が「キュア!」なのに対し、親ガエリオンが表に出ているときは「ギャウ!」と鳴く。錬に倒されたことは根に持っていて今でも嫌っており、尚文がカースシリーズを発動させた際に錬が近くにいると干渉して暴走する原因にもなっていた。 尚文らに龍脈法を授けて、タクトの仲間の竜帝の欠片を取り込んだことで世界で一番の竜帝に登りつめる。また、成長限界であるLv100の限界突破の方法を得たことで、尚文の仲間に限界突破のクラスアップを施している。 外伝(6周目や8周目)でも同様に欠片を継承したガエリオン(メス)の中に宿るが、元康やガエリオン(メス)の手によって倒されずに生き残っていることもある。 ガエリオン(メス) 外伝で登場したメスのドラゴン。ガエリオン(親)の住む洞窟の中にいたウィンディアの義理の妹。鳴き声は「ガウ!」だが、十分な量の竜帝の欠片を継承するかLvを上げると人語を操るようになり、口癖は「なのー」。尚文のことは「なおふみ」と呼び、元康のことは「槍の勇者」と呼んでいる。 メルロマルク編(6周目)で横暴な冒険者に殺されそうになった際に尚文たちに助けられ、ウィンディアと共に仲間になる。メスな分、よりストレートに尚文を狙っており、ドラゴン嫌いのフィロリアル組や元康とは仲が悪く、特にサクラとは尚文を巡る関係から度々張り合う。尚文に関してはループ前のヤサグレた方も、ループ後の優しい方も気に入っており、前者を「ワイルドなおふみ」後者を「マイルドなおふみ」と呼び分けている。 あるループから槍の聖武器に自身の記憶を転写し、ループ先の自分自身やドラゴンに記憶を上書きする能力を得る。これは尚文を狙う以外にも、価値基準が偏っている(そのため思い出すことも限定的な)元康だけでは尚文の助けにならないという判断もある。また、この時に欠片から得た知識も残しているため、以降のループではレールディアの欠片を得なくともLv限界突破はできるようになる。さらに元康がフィロリアルや仲間をレベリングする際に得る経験値の一部や槍の力(ラストエンヴィースピアIV)が自身に流入するように細工しており「ラストドラゴン」に変化できる。副産物として元康の「フィロリアルに対する執着」も取り込んでしまい、自身を律していないとフィロリアル相手に本人も意図していないスキンシップをとって互いにダメージを受けている。 元康からの当初の呼称は「魔物」「ドラゴン」、尚文への献身を評価して以降は「ライバル」。 ヒヨちゃん 薄紫色フィロリアル。フィーロの眷属第一号。尚文は「配下一号」と呼んでいたが、村の奴隷たちが付けた「ヒヨちゃん」が自然と定着した。尚文は語りでは「ヒヨちゃん」と呼ぶが、言葉に出して呼ぶ際は「ヒヨ」と呼んでいる。 当初は尚文の希望でフィーロによってクイーン化させないようにしていたが、元康が村に居ついてからはクイーン化しており、元康が連れて来たクー、マリン、みどり以外のフィロリアルの纏め役となっている。しゃべっている姿は尚文は見たことがない。元康によると、人間体は大人の女性の姿であるらしく、しゃべったり人化した姿を見せないのは尚文に気に入られるため。村が過去の世界に転移した際は、村にいなかったフィーロの代役として尚文の足として、共に戦ったり、行商の馬車を引いたりしている。 風魔法の他に毒の魔法が得意。 キャタピランド 奴隷商より購入した芋虫型の魔物。馬車を引くが脚は遅いため、遠距離地域担当のフィロリアルに対して村近隣の行商を担当する他にも、増えすぎたバイオプラントの幹を倒して自分たちのエサにしている。尚文が購入した2匹のほかに村の子供たちが魔物の巣から採集してきた卵から生まれた個体もおり、その個体は特殊なクラスアップによって誕生したラフ種第1号となる。 デューン 奴隷商より購入したミミズ型の魔物。バイオプラントの土壌整備を行う。村の魔物の中ではガエリオンによるドラゴン系クラスアップを望んでいる。 みーくん ラトが大切にしている魔物。世話をしていた魔物がタクトに与する派閥に異端という理由で虐殺された際に唯一生き残るも、重傷で試験管の中から出られない状態となってしまう。ラト曰く「何をやってもダメダメだったけど頑張り屋で良い子」。ラトは最高の魔物にしたいという夢があるが、延命処置の影響で経験値を体が受けつかなくなっている。 皆のために戦いたいと思っており、ホルンに頼む込み、改造によってスライムのように身体が液状化している巨大なラフ種の姿となる。またナタリアと区別する機能を搭載されており(ホルンの外し忘れ)、なぜかラフタリアにだけ「ニセモノー」と鳴き、それ以外のルフトやラフちゃんには普通に鳴く。 身体が液状化しているため、物理攻撃は効きにくく、触手を生やして攻撃したり、分裂することができる。 フウ 特典SS「もしもたまごガチャで選んだ卵から孵ったのがバルーンだったら……」に登場するバルーン。尚文がフィーロの卵ではなく、その隣にあった卵を選んだことで尚文の仲間となった。黄色っぽいとあるため、イエローバルーンと思われる。 当初は弱い普通のバルーンだったが、勇者である尚文とのLv上げによって大きく育ち、木箱を結んで中に乗った尚文とラフタリアを乗せて、気球のように空を飛べるようになった。風に乗っていたため、地上に降りられなくなったが、キングバルーンに出会い、王冠を貰ったことで伝説の魔物である「ヒンデンバルーン」になり、自力で地面に着地できるようになり、尚文たちの便利な移動手段となった。この特別な成長はホルンによって仕込まれた事であり、キングバルーンもホルンが生み出したと思われる。 本編ではルロロナ村の育てた魔物の中にバルーンがいるが、同個体がいるかは不明。この個体は進化途中の「アドバルーン」の段階で、ラフちゃんのクラスアップによってラフ種となった。
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