村を追われた灰色狼たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 20:08 UTC 版)
「GOSICK -ゴシック-」の記事における「村を追われた灰色狼たち」の解説
コルデリア・ギャロ 声 - 沢城みゆき ヴィクトリカの母。ヴィクトリカによく似た外見だがヴィクトリカに比べて声は高く、どこか怪しく妖艶な感じの女性。先の世界大戦で暗躍。ヴィクトリカを常に見守っている。 「名もなき村」出身の“灰色狼”で幼い頃はメイドをしていたが、無実の罪で村を追放された。追放された後は踊り子として各地を転々とし大変な人気を集めていたところ、“灰色狼”の血を望むブロワ侯爵に拉致されて無理矢理子供を身ごもらされ、娘ヴィクトリカを生んだ。ブロワ侯爵に罪人であることを知られてからは屋敷に監禁され、ブライアンの言い分から痛めつけられていたようである。後にブライアンの助けを借りて、ブロワ侯爵から逃亡。ブロワ侯爵に復讐するために暗躍をしている。そのため、表上彼に従っている息子のグレヴィールのことは嫌っており、「オカルト省の犬」と蔑んでいる。 身軽さを生かし、塔の上で幽閉されていたヴィクトリカに金貨のペンダントを渡した。「ベルゼブブの頭蓋」では一弥を囚われの身となっているヴィクトリカの元へと導き、その後一弥と直接接触する。その際にヴィクトリカへの指輪を彼に託している。 戦争勃発に伴い監獄に収監された娘を自身が身代わりになる形で救出した。アニメでは公の場でブロワ侯爵をブライアンの片割れと共に襲撃。最期はブロワ侯爵との激しい死闘の末、彼に引導を渡すが、直後にモレラに隙を突かれて不意討ちに遭いヴィクトリカの未来を案じながら絶命する。 ブライアン・ロスコー 声 - 大川透 赤髪に切れ長の目に鋭く尖った顔が特徴の奇術師。コルデリアと同じ「名もなき村」を出た者の子孫で、もう一人の“灰色狼”。アニメでは灰色狼ではない血が混ざっている(=赤い髪)として迫害を受け村を追われている。村に現れて資金を出し電気を引いたが、実は形見箱を探すためだった。コルデリア・ギャロと行動を共にする。コルデリアを痛めつけ“灰色狼”をただモノとして扱ったブロワ侯爵とオカルト省を目の敵にしており、彼らに対抗するために科学アカデミーと接触するなどして暗躍をしている。 コルデリアのことは「俺のコルデリア」と言う程大切に思っているが、娘のヴィクトリカのことは無関心(「憎い…仔狼」と発言したこともある)である。これは貴族の血が混じっているためらしい。“灰色狼”には友達ができない、まさに「一匹狼」という認識を持っており、『GOSICK IV』では一弥とヴィクトリカの仲を軽視して一弥と衝突した。一弥とヴィクトリカの仲を認めたのか、後にブロワ侯爵に対する警告を促した。 特技は「同時存在(瞬間移動とも)」であり、ファンタスマゴリアと称し見せ物で稼いでいるが、実は双子でありそれぞれの名前は作中で語られていない。原作では「ただの双子ではない」と語る場面もある。
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