ドラゴン系とは? わかりやすく解説

ドラゴン

(ドラゴン系 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 06:06 UTC 版)

ドラゴン: dragon)とは、ヨーロッパ文化圏で共有されてきた伝承神話における伝説上の生物である[1]。その姿はトカゲあるいはヘビに似、かつては実在する生き物とされていた[2]


注釈

  1. ^ 各種英和・和英辞典を参照。竜という語は本来的には中国の神獣を指すが、これに類似した形態の西洋の怪物も翻訳によって竜と呼ばれる。一方、西洋では竜は一般にドラゴンと呼ばれる[3]英語フランス語の dragon、ドイツ語の Drache に相当)。
  2. ^ 「 * 」は学術的再建語の印
  3. ^ カドモスが退治した毒を吐く竜は、オウィディウスの『変身譚』の一箇所によれば「濃青色の大蛇」(caeruleus serpens)とされる。
  4. ^ 白いドラゴンの例としては、アーサー王物語白い竜が挙げられる。
  5. ^ ルイーズ・W・リッピンコット (Louise W. Lippincott) の論文によれば、イングランドの牧師エドワード・トプセル英語版が1658年に著した『四足獣誌および蛇の話(原題:The History of Four-Footed Beasts and Serpents)』は、「通常の緑色や褐色の(竜)のほか、金色、赤色、青色のものを列挙した」。このうち、褐色はインドの竜で、青色の記述は欠け、黒色は確認できる(トプセルが引用するニカンドロスの書には、ラテン訳版では竜が『緑と黒(nigrum)』とあるが、ギリシア原本だと『緑と濃青色(κυανὸν)』となっている。
  6. ^ 呉茂一訳による。松平千秋訳では琺瑯製となっている。
  7. ^ サー・ダンカン・ライス図書館英語版アバディーン大学の主要な学術図書館)所蔵。写本番号24 フォリオ65v。1200年頃の作。
  8. ^ 古文書学者M・R・ジェームズは中世の動物寓意集の写本群を4つのファミリーに分類した。F・マッカロクの研究によると、そのうちの第2群は12世紀に発生したものであり、イシドールス等からの増補によって章の数が大幅に増えている[29]
  9. ^ ただし、ストラボンの『地理誌』(1世紀)にはすでに蝙蝠様の飛膜の翼を具えた爬虫類についての言及がある[36]
  10. ^ 聖ゲオルギウス(聖ジョージ)はイングランド守護聖人で、騎士の守護聖人でもあり、イングランドの国旗には聖ゲオルギウス十字が組み込まれている。
  11. ^ タラスコン#怪物タラスクを参照。
  12. ^ 最初の邦題『阿蘭陀禽獣虫魚図和解』が付いたのは寛文2年(1663年)にオランダ商館長から江戸幕府に献上されたオランダ語翻訳版であり、この書籍の「年」を「1663年」と記している資料が多いのはそのため。
  13. ^ イシドールスは『語源』において、異教徒にとって蛇は地霊(ゲニウス・ロキ)であったと述べた[54]
  14. ^ 推定成立年代は8世紀[58]
  15. ^ ドラゴンを指す普通名詞の draig はドライグであるが、この場合は Y Ddraig Goch と綴り、ウェールズ語のddの発音は[ð]なのでズライグ。
  16. ^ ボルグンド・スターヴ教会が代表格である。
  17. ^ St. John, James Allen (1 January 1905) (English). The Face in the Pool: A Faerie Tale (First ed.). Chicago: A. C. McClurg. https://www.amazon.com/face-pool-faerie-tale/dp/B0006AE7UI .
  18. ^ 世界最初のロールプレイングゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』では、善悪の属性や吐くものが異なる色とりどりのドラゴンが登場する。

出典

  1. ^ Lake Nacimiento(地図 - Google マップ)※検索結果はナシミエント湖に面した東の区域「レイク・ナシミエント」を赤く囲い表示してしまっているが、表示モード「地形」にて水域を表す水色で示されているほうが、湖の意味での「レイク・ナシミエント」。[1]
  2. ^ Dragon Lake Grill(地図 - Google マップ
  1. ^ Ingersoll, et al. 2013, p. 1.
  2. ^ 和冶元 2003, p. 9; ボルヘス, 柳瀬訳 2015, p. 146.
  3. ^ 荒俣 2007.
  4. ^ 和冶元 2003, p. 1.
  5. ^ ローズ, 松村監訳 2004, p. 290.
  6. ^ OED dragon.
  7. ^ a b c d e f OED-view dragon,n.1.
  8. ^ The Destruction of Troy < Middle English Alliterative Poetry” (English). MediaKron. Boston College. 2020年11月10日閲覧。
  9. ^ OED drake (n.2).
  10. ^ 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “恐龍”. コトバンク. 2020年11月8日閲覧。
  11. ^ "Dragon". Oxford English Dictionary 3 (1st ed.). Oxford University Press. 1933. p. 635.
  12. ^ 金光 2012, pp. 112, 130.
  13. ^ Lippincott 1981, p. 2; Topsell 1658.
  14. ^ 和冶元 2003, pp. 2, 11; Williams 1999, p. 202.
  15. ^ 伊藤 1998, pp. 204–208.
  16. ^ a b 和冶元 2003, p. 2.
  17. ^ 尾形 2013, p. 252.
  18. ^ 『動物奇譚集』第6巻21「象対大蛇」(中務訳 2017, pp. 271–272)
  19. ^ 尾形 2013, p. 241.
  20. ^ ヘロドトス『歴史』巻二 75節
  21. ^ 尾形 2013, pp. 245–246.
  22. ^ プロジェクト・グーテンベルクの『パルサリア』英訳 Pharsalia; Dramatic Episodes of the Civil Wars (translated by Sir Edward Ridley, 1896) Book IX, 853-861から重訳。大西訳 2012 下巻 p. 247(第9巻748-754)も参照。
  23. ^ 尾形 2013, pp. 249–250.
  24. ^   (英語) Easton's Bible Dictionary (1897)/Dragon, ウィキソースより閲覧。 
  25. ^ 新見訳 1999, pp. 18–19.
  26. ^  ヨハネの黙示録(口語訳)』。ウィキソースより閲覧。 
  27. ^ 尾形 2013, pp. 241–242.
  28. ^ 尾形 2013, pp. 167–168, 244–245.
  29. ^ What is a Bestiary? - The Aberdeen Bestiary Project - University of Aberdeen (2015年6月18日閲覧)
  30. ^ 尾形 2013, pp. 242–243.
  31. ^ 尾形 2013, pp. 242–243; 和冶元 2003, pp. 2–3.
  32. ^ a b 尾形 2013, p. 239.
  33. ^ 尾形 2013, p. 248.
  34. ^ バルトルシャイティス, 西野訳 1998, p. 12; 澁澤 2001, p. 150.
  35. ^ バルトルシャイティス, 西野訳 1998, p. 46; 澁澤 2001, pp. 56, 150.
  36. ^ 尾形 2013, p. 247.
  37. ^ 和冶元 2003, pp. 4–5.
  38. ^ 和冶元 2003, pp. 5–7.
  39. ^ 和冶元 2003, pp. 10–11.
  40. ^ 和冶元 2003, p. 12.
  41. ^ シンプソン, 橋本訳 1992, p. 260.
  42. ^ シンプソン, 橋本訳 1992, pp. 259–260.
  43. ^ 荒俣 1999, pp. 42–43, 242–243.
  44. ^ a b 荒俣 1999, pp. 226–230.
  45. ^ Gudger 1934, pp. 516–517.
  46. ^ Aldrovandi 1613, pp. 443–444.
  47. ^ 荒俣 1994, p. 139.
  48. ^ Aldrovandi 1640, pp. 422–423.
  49. ^ 705” (English). Biodiversity Heritage Library (BHL). 2020年11月11日閲覧。※原書のデジタルアーカイブより、344ページ目。。ゲスナー『動物誌』から引用した挿絵は701頁に掲載。
  50. ^ ポイカート, 中山訳 2014, pp. 24–34.
  51. ^ ポイカート, 中山訳 2014, p. 27.
  52. ^ フィエ, 武藤訳 2006, p. 182.
  53. ^ エヴァンズ, 浜名訳 2009, p. 74.
  54. ^ 尾形 2013, pp. 2341.
  55. ^ 尾形 2013, pp. 239–240.
  56. ^ 竹原・丸山 2002, 「フランス」【解説】(桜井由美子), p. 189.
  57. ^ Dragon Legends - Pilatus Bahnen (2015年7月6日閲覧)
  58. ^ 忍足 1990, p. 322.
  59. ^ 『ベーオウルフ』第32節2275-77
  60. ^ 『ベーオウルフ』第32節2273以下
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  62. ^ 小学館プログレッシブ英和中辞典』第4版. “dragonet”. コトバンク. 2020年11月10日閲覧。
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  70. ^ 竹原・丸山 2002, pp. 145–146.
  71. ^ 竹原・丸山 2002, 「ウェールズ、スコットランド、アイルランド」【解説】(岩瀬ひさみ), p. 147.
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  73. ^ 竹原・丸山 2002, 「スペイン」【解説】(三原幸久), pp. 197-198.
  74. ^ アリエール, 萩尾訳 1992, p. 135.
  75. ^ 竹原・丸山 2002, 「バスク」【解説】(梶田順子), p. 207.
  76. ^ 竹原・丸山 2002, pp. 204–205.
  77. ^ オルリック, 尾崎訳 2003, pp. 143–148.
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  80. ^ 竹原・丸山 2002, pp. 170–173.
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  82. ^ ローズ, 松村監訳 2004, p. 290; エヴァンズ, 浜名訳 2009, p. 100.
  83. ^ 『幻獣 ドラゴン』新紀元社、23頁。
  84. ^ Joseph Stromberg, 2012年, Where Did Dragons Come From?, スミソニアン, スミソニアン博物館
  85. ^ 外国人「日本のダムを上空から見た写真がすごい」(海外の反応)”. KAIKORE(かいこれ!海外の反応コレクション) (2017年9月2日). 2020年11月6日閲覧。※コメントの14番目が件について最初に言及している。



ドラゴン系(DRAGON)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:20 UTC 版)

ドルアーガの塔」の記事における「ドラゴン系(DRAGON)」の解説

翼を持つ竜。元々はクォックス呼ばれるブルークリスタルロッドの光から生まれた善良なドラゴンだったが、ドルアーガ魔力によってクリスタルロッドブルーレッドグリーン3つ分割された際に、シルバードラゴンブラックドラゴン分かたれた末に操られた。。ゆっくりと歩き曲がり角分岐点に着くと首を左右に振ってから方向転換する同軸上にギルがいると壁を壊しながら向かってくる。時折り翼をはためかせてから、進行方向長大ファイヤーブレス(炎)を吐く。ブレス方向転換同時や、壁を突き破るのと同時に吐く場合もある。ギルブレス接触するミスになるが、青いネックレス取得する通過可能になるまた、パールというアイテムがあれば一定範囲内にいるドラゴン系の動き止められるダメージ与えるにはドラゴンスレイヤー上の剣が必要となる。正面からの攻撃ではダメージ与えられない。剣を収めたままでもドラゴン通過できるが、剣を出した時と同様に体力が減るので注意。 ドラゴン系が出現するフロアでは専用BGM用いられるクォックス(QUOX) 緑色ドラゴン名前の由来は『オズの魔法使いシリーズの『オズチクタク』に登場するクオックスより。本来は善良な生物で、本作ではドルアーガ操られている。ドルアーガ倒される正気戻り塔を去って行ったバビロニアンキャッスルサーガ作品では、敵として登場するのは本作のみ。耐久力ギル通過3回分。 シルバードラゴンSILVER DRAGON白銀色ドラゴンクォックスよりやや強く耐久力ギル通過5回分。 ブラックドラゴンBLACK DRAGON黒色ドラゴンシルバードラゴンよりさらに強く耐久力ギル通過7回分。 名前体力値リカバリー ポイント点数出現フロア備考クオックス 48 0 3000 15 19 22 26 30 32 41 48 58 *1 シルバードラゴン 80 0 3000 33 38 42 52 ブラックドラゴン 112 0 3000 46 50 52 *1 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}体力値攻略書籍等による値。プログラム上で58設定されている。[要出典]

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ドラゴン系(地上)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 13:44 UTC 版)

ドルアーガオンライン THE STORY OF AON」の記事における「ドラゴン系(地上)」の解説

クオックスなど。当たり判定は頭・体・両前足・尻尾にある。主に火炎弾、のし掛かり尻尾はたき、タックル仕掛けてくる。タックルして壁にぶつかった後は、大ダメージ与え好機となる。

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ドラゴン系(飛行)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 13:44 UTC 版)

ドルアーガオンライン THE STORY OF AON」の記事における「ドラゴン系(飛行)」の解説

ティアマットなど。当たり判定や、地上繰り出す技など同じだが、飛行能力活かした爆撃ボディプレス猛威を振るう。カオスティアマットは非常に強敵となる。

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「ドラゴン系(飛行)」を含む「ドルアーガオンライン THE STORY OF AON」の記事については、「ドルアーガオンライン THE STORY OF AON」の概要を参照ください。


ドラゴン系

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ドラゴンクエストのモンスター一覧」の記事における「ドラゴン系」の解説

シリーズ名冠されるドラゴンさまざまな亜種登場爬虫類型のモンスターリザードマン同系統に分類されている。 詳細は「ドラゴン (ドラゴンクエスト)」を参照

※この「ドラゴン系」の解説は、「ドラゴンクエストのモンスター一覧」の解説の一部です。
「ドラゴン系」を含む「ドラゴンクエストのモンスター一覧」の記事については、「ドラゴンクエストのモンスター一覧」の概要を参照ください。

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