ドラゴン
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ドラゴン(英: dragon)とは、ヨーロッパ文化圏で共有されてきた伝承や神話における伝説上の生物である[1]。その姿はトカゲあるいはヘビに似、かつては実在する生き物とされていた[2]。
注釈
- ^ 各種英和・和英辞典を参照。竜という語は本来的には中国の神獣を指すが、これに類似した形態の西洋の怪物も翻訳によって竜と呼ばれる。一方、西洋では竜は一般にドラゴンと呼ばれる[3](英語・フランス語の dragon、ドイツ語の Drache に相当)。
- ^ 「 * 」は学術的再建語の印
- ^ カドモスが退治した毒を吐く竜は、オウィディウスの『変身譚』の一箇所によれば「濃青色の大蛇」(caeruleus serpens)とされる。
- ^ 白いドラゴンの例としては、アーサー王物語の白い竜が挙げられる。
- ^ ルイーズ・W・リッピンコット (Louise W. Lippincott) の論文によれば、イングランドの牧師エドワード・トプセルが1658年に著した『四足獣誌および蛇の話(原題:The History of Four-Footed Beasts and Serpents)』は、「通常の緑色や褐色の(竜)のほか、金色、赤色、青色のものを列挙した」。このうち、褐色はインドの竜で、青色の記述は欠け、黒色は確認できる(トプセルが引用するニカンドロスの書には、ラテン訳版では竜が『緑と黒(nigrum)』とあるが、ギリシア原本だと『緑と濃青色(κυανὸν)』となっている。
- ^ 呉茂一訳による。松平千秋訳では琺瑯製となっている。
- ^ サー・ダンカン・ライス図書館(アバディーン大学の主要な学術図書館)所蔵。写本番号24 フォリオ65v。1200年頃の作。
- ^ 古文書学者M・R・ジェームズは中世の動物寓意集の写本群を4つのファミリーに分類した。F・マッカロクの研究によると、そのうちの第2群は12世紀に発生したものであり、イシドールス等からの増補によって章の数が大幅に増えている[29]。
- ^ ただし、ストラボンの『地理誌』(1世紀)にはすでに蝙蝠様の飛膜の翼を具えた爬虫類についての言及がある[36]。
- ^ 聖ゲオルギウス(聖ジョージ)はイングランドの守護聖人で、騎士の守護聖人でもあり、イングランドの国旗には聖ゲオルギウス十字が組み込まれている。
- ^ タラスコン#怪物タラスクを参照。
- ^ 最初の邦題『阿蘭陀禽獣虫魚図和解』が付いたのは寛文2年(1663年)にオランダ商館長から江戸幕府に献上されたオランダ語翻訳版であり、この書籍の「年」を「1663年」と記している資料が多いのはそのため。
- ^ イシドールスは『語源』において、異教徒にとって蛇は地霊(ゲニウス・ロキ)であったと述べた[54]。
- ^ 推定成立年代は8世紀[58]。
- ^ ドラゴンを指す普通名詞の draig はドライグであるが、この場合は Y Ddraig Goch と綴り、ウェールズ語のddの発音は[ð]なのでズライグ。
- ^ ボルグンド・スターヴ教会が代表格である。
- ^ St. John, James Allen (1 January 1905) (English). The Face in the Pool: A Faerie Tale (First ed.). Chicago: A. C. McClurg.
- ^ 世界最初のロールプレイングゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』では、善悪の属性や吐くものが異なる色とりどりのドラゴンが登場する。
出典
- ^ Lake Nacimiento(地図 - Google マップ)※検索結果はナシミエント湖に面した東の区域「レイク・ナシミエント」を赤く囲い表示してしまっているが、表示モード「地形」にて水域を表す水色で示されているほうが、湖の意味での「レイク・ナシミエント」。[1]
- ^ Dragon Lake Grill(地図 - Google マップ)
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- ^ Joseph Stromberg, 2012年, Where Did Dragons Come From?, スミソニアン, スミソニアン博物館
- ^ “外国人「日本のダムを上空から見た写真がすごい」(海外の反応)”. KAIKORE(かいこれ!海外の反応コレクション) (2017年9月2日). 2020年11月6日閲覧。※コメントの14番目が件について最初に言及している。
ドラゴン系(DRAGON)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:20 UTC 版)
「ドルアーガの塔」の記事における「ドラゴン系(DRAGON)」の解説
翼を持つ竜。元々はクォックスと呼ばれるブルークリスタルロッドの光から生まれた善良なドラゴンだったが、ドルアーガの魔力によってクリスタルロッドがブルー、レッド、グリーンの3つに分割された際に、シルバードラゴン、ブラックドラゴンに分かたれた末に操られた。。ゆっくりと歩き、曲がり角や分岐点に着くと首を左右に振ってから方向転換する。同軸上にギルがいると壁を壊しながら向かってくる。時折り翼をはためかせてから、進行方向に長大なファイヤーブレス(炎)を吐く。ブレスは方向転換と同時や、壁を突き破るのと同時に吐く場合もある。ギルがブレスに接触するとミスになるが、青いネックレスを取得すると通過可能になる。また、パールというアイテムがあれば一定範囲内にいるドラゴン系の動きを止められる。ダメージを与えるにはドラゴンスレイヤー以上の剣が必要となる。正面からの攻撃ではダメージを与えられない。剣を収めたままでもドラゴンを通過できるが、剣を出した時と同様に体力が減るので注意。 ドラゴン系が出現するフロアでは専用のBGMが用いられる。 クォックス(QUOX) 緑色のドラゴン。名前の由来は『オズの魔法使い』シリーズの『オズのチクタク』に登場する竜クオックスより。本来は善良な生物で、本作ではドルアーガに操られている。ドルアーガが倒されると正気に戻り塔を去って行った。バビロニアンキャッスルサーガ作品では、敵として登場するのは本作のみ。耐久力はギルの通過3回分。 シルバードラゴン(SILVER DRAGON) 白銀色のドラゴン。クォックスよりやや強く、耐久力はギルの通過5回分。 ブラックドラゴン(BLACK DRAGON) 黒色のドラゴン。シルバードラゴンよりさらに強く、耐久力はギルの通過7回分。 名前体力値リカバリー ポイント点数出現フロア備考クオックス 48 0 3000 15 19 22 26 30 32 41 48 58 *1 シルバードラゴン 80 0 3000 33 38 42 52 ブラックドラゴン 112 0 3000 46 50 52 *1 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}体力値は攻略書籍等による値。プログラム上では58に設定されている。[要出典]
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ドラゴン系(地上)
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「ドルアーガオンライン THE STORY OF AON」の記事における「ドラゴン系(地上)」の解説
クオックスなど。当たり判定は頭・体・両前足・尻尾にある。主に火炎弾、のし掛かり、尻尾はたき、タックルを仕掛けてくる。タックルして壁にぶつかった後は、大ダメージを与える好機となる。
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ドラゴン系(飛行)
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「ドルアーガオンライン THE STORY OF AON」の記事における「ドラゴン系(飛行)」の解説
ティアマットなど。当たり判定や、地上で繰り出す技などは同じだが、飛行能力を活かした爆撃やボディプレスが猛威を振るう。カオスティアマットは非常に強敵となる。
※この「ドラゴン系(飛行)」の解説は、「ドルアーガオンライン THE STORY OF AON」の解説の一部です。
「ドラゴン系(飛行)」を含む「ドルアーガオンライン THE STORY OF AON」の記事については、「ドルアーガオンライン THE STORY OF AON」の概要を参照ください。
ドラゴン系
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「ドラゴンクエストのモンスター一覧」の記事における「ドラゴン系」の解説
シリーズ名に冠されるドラゴンはさまざまな亜種が登場、爬虫類型のモンスターやリザードマンも同系統に分類されている。 詳細は「ドラゴン (ドラゴンクエスト)」を参照
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「ドラゴン系」を含む「ドラゴンクエストのモンスター一覧」の記事については、「ドラゴンクエストのモンスター一覧」の概要を参照ください。
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