平曲とは? わかりやすく解説

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へい‐きょく【平曲】

読み方:へいきょく

語り物一種琵琶(びわ)の伴奏によって平家物語を語るもの。鎌倉初期盲人生仏(しょうぶつ)が始めたという。鎌倉末期一方(いちかた)と八坂(やさか)の二流分かれ南北朝時代一方流明石検校覚一出て大い流行した江戸時代以降八坂系が衰え一方系の前田流波多野流伝えられたが、今日前田流伝える人がわずかに残る。平家琵琶平家


平曲

読み方:ヘイキョク(heikyoku)

琵琶伴奏にして平家物語語り聞かせる語り物


平曲

名称: 平曲
ふりがな へいきょく
芸能工芸区分 芸能
種別 音楽
選択年月日 1955.03.19(昭和30.03.19)
選択要件
備考
解説文:  平曲は琵琶法師が自ら琵琶を弾じて、平家物語語ったもので、十二世紀の末頃、盲僧生仏しょうぶつ】が語ったのに始まるといわれる十四世紀には一方【いちかた】流と八坂流とに分れ当時の人々愛好されたが、後に一方流波多野流京都)、前田流江戸)に分派し江戸時代には幕府保護の下に、職屋敷伝承された。しかし明治盲官もうかん制度の廃止により衰微した。平曲は声明しょうみょう】等の曲節多分に採り入れており、また謡曲浄瑠璃等に種々影響与えており、日本音楽史上重要なものであるが、僅かに伝承されているにすぎない

平曲

名称: 平曲
ふりがな へいきょく
芸能工芸区分 芸能
種別 音楽
選択年月日 1955.03.19(昭和30.03.19)
選択要件
備考
解説文:  平曲は琵琶法師が自ら琵琶を弾じて、平家物語語ったもので、十二世紀の末頃、盲僧生仏しょうぶつ】が語ったのに始まるといわれる十四世紀には一方【いちかた】流と八坂流とに分れ当時の人々愛好されたが、後に一方流波多野流京都)、前田流江戸)に分派し江戸時代には幕府保護の下に、職屋敷伝承された。しかし明治盲官もうかん制度の廃止により衰微した。平曲は声明しょうみょう】等の曲節多分に採り入れており、また謡曲浄瑠璃等に種々影響与えており、日本音楽史上重要なものであるが、僅かに伝承されているにすぎない

平曲

名称: 平曲
ふりがな へいきょく
芸能工芸区分 芸能
種別 音楽
選択年月日 1955.03.19(昭和30.03.19)
選択要件
備考
解説文:  平曲は琵琶法師が自ら琵琶を弾じて、平家物語語ったもので、十二世紀の末頃、盲僧生仏しょうぶつ】が語ったのに始まるといわれる十四世紀には一方【いちかた】流と八坂流とに分れ当時の人々愛好されたが、後に一方流波多野流京都)、前田流江戸)に分派し江戸時代には幕府保護の下に、職屋敷伝承された。しかし明治盲官もうかん制度の廃止により衰微した。平曲は声明しょうみょう】等の曲節多分に採り入れており、また謡曲浄瑠璃等に種々影響与えており、日本音楽史上重要なものであるが、僅かに伝承されているにすぎない

平曲

名称: 平曲
ふりがな へいきょく
芸能工芸区分 芸能
種別 音楽
選択年月日 1969.04.07(昭和44.04.07)
選択要件
備考
解説文:  平曲は琵琶法師が自ら琵琶を弾じて、平家物語語ったもので、十二世紀の末頃、盲僧生仏しょうぶつ】が語ったのに始まるといわれる十四世紀には一方【いちかた】流と八坂流とに分れ当時の人々愛好されたが、後に一方流波多野流京都)、前田流江戸)に分派し江戸時代には幕府保護の下に、職屋敷伝承された。しかし明治盲官もうかん制度の廃止により衰微した。平曲は声明しょうみょう】等の曲節多分に採り入れており、また謡曲浄瑠璃等に種々影響与えており、日本音楽史上重要なものであるが、僅かに伝承されているにすぎない
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平曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/27 16:49 UTC 版)

平曲(へいきょく)は、語りもの音楽の一ジャンルもしくは一演奏様式[1]。盲目の琵琶法師琵琶をかき鳴らしながら語った『平家物語』のメロディおよびその演奏様式で、物語琵琶[注釈 1]のひとつ。


注釈

  1. ^ 平曲をはじめとする物語琵琶のなかに『浄瑠璃姫物語』と称する演目を手がける一派があり、かれらのレパートリーの総称として後世「浄瑠璃」の呼称がうまれている。吉川(1990)p.43
  2. ^ 歌いもの」は、旋律やリズムなど、その音楽的要素が重視される楽曲であるのに対し、「語りもの」は詞章が何らかの物語性をもつ楽曲であり、語られる内容表現に重点が置かれる音楽である。薦田(1990)p.116。また、吉川英史によれば、「語る」ことは、事件や事象を聴く人にわかるように伝達することを目的とし、そこに説得力が必要であるのに対し、「歌う」ことは感情を表現することを主目的であるとしている。吉川(1990)p.38-40
  3. ^ 卜部兼好随筆徒然草』226段によれば後鳥羽天皇の時代、遁世して天台座主慈円のもとにいた信濃前司行長が『平家物語』を著し、それを盲僧生仏に語らせたという。
  4. ^ 平曲の発生として、芸能史の立場から東大寺大仏殿開眼供養の盲目僧までさかのぼると説かれることもあるが、平曲の音階・譜割の検討から、天台宗大原流の声明の影響下に発生したと考える説が有力である。

参照

  1. ^ 吉川(1990)pp.37-38
  2. ^ 吉川(1990)p.42
  3. ^ a b c 国指定文化財等データベース(文化庁)
  4. ^ a b c d e 薦田(1990)p.116
  5. ^ 館山漸之進コトバンク
  6. ^ a b c d e f 薦田(1990)p.117


「平曲」の続きの解説一覧

平曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 15:33 UTC 版)

大原御幸」の記事における「平曲」の解説

大原御幸おはらごこう灌頂巻5曲の中に収録されている。

※この「平曲」の解説は、「大原御幸」の解説の一部です。
「平曲」を含む「大原御幸」の記事については、「大原御幸」の概要を参照ください。


平曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:32 UTC 版)

平家物語」の記事における「平曲」の解説

語り本は当道座属す盲目琵琶法師によって琵琶弾きながら語られた。これを「平曲」と呼ぶ。ここでいう「語る」とは、節を付けて歌うことで、内容叙事的なので「歌う」と言わずに「語る」というのである。これに使われる琵琶平家琵琶呼び構造楽琵琶と同じで、小型のものが多く用いられる。なお、近世以降成立した薩摩琵琶筑前琵琶でも平家物語取材した曲が多数作曲されているが、音楽的には全く別のもので、これらを平曲とは呼ばない。 平曲の流派としては当初八坂流伝承者は「城」の字を継承)と一方流伝承者は「一」の字を継承)の2流が存した八坂流早く衰え、現在ではわずかに「訪月(つきみ)」の一句伝えられているのみである。一方流江戸時代前田流波多野流分かれた波多野流当初からふるわず、前田流のみ栄えた安永5年1776年)には名人謳われた荻野検校荻野知一検校)が前田流譜本を集大成して平家正節』(へいけまぶし)を完成させ、以後同書前田流定本となった明治維新後は江戸幕府庇護離れた当道座解体したため、平曲を伝承する者も激減した昭和期には宮城県仙台市館山甲午1894年生~1989年没)、愛知県名古屋市荻野検校流れを汲む井野川幸次・三品正保土居崎正富の3検校だけとなり、しかも全段語れるのは晴眼者であった館山のみとなっていた。平曲は国の記録作成等の措置を講ずべき無形文化財選択され保護対象となっており、それぞれの弟子が師の芸を伝承している。 2018年平成30年時点では三品検校弟子である今井勉が生存しているだけで、今井弟子はいない状況である。平曲にまつわる文化研究伝承するため、武蔵野音楽大学田治子らにより「平家語り研究会」が2015年発足かつては200曲あったとされるうち現在まで伝わる8曲の譜や録音研究地歌筝曲演奏家による平曲の公演などを行っている。 平曲の発生として、東大寺大仏開眼供養盲目僧まで遡ることが『日本芸能史』等で説かれているが、平曲の音階・譜割から、天台宗大原流の声明しょうみょう)の影響下に発生したものと考える説が妥当と判断されるまた、平曲は娯楽目的ではなく鎮魂目的語られということ本願寺日記などで考証されている。また後世音楽、芸能取り入れられていることも多く、ことに能(修羅物)には平家物語取材した演目が多い。

※この「平曲」の解説は、「平家物語」の解説の一部です。
「平曲」を含む「平家物語」の記事については、「平家物語」の概要を参照ください。

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