富山都心線の開業とは? わかりやすく解説

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富山都心線の開業(環状線の復活)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 09:26 UTC 版)

富山地方鉄道富山軌道線」の記事における「富山都心線の開業(環状線復活)」の解説

富山市人口減少少子高齢化対応するため、「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」をめざす都市政策打ち出し都心部活性化及び市内の公共交通再編路面電車生かし発展させる方向推進する政策決定。その第一弾として2006年平成18年)に富山ライトレール開業。続く第二弾として、路線縮小により消滅していた、繁華街回遊可能な環状線復活打ち出した計画当初丸の内停留場起点として1)すずかけ通りから旅籠町交差点経て平和通経由して西町停留場へ至る「旅籠町ルート」(旧西部線路線復活)、2)県道44号線を東進し大手町交差点より大手モール経由して富山国際会議場前や富山市民プラザ前を通り越前町交差点より平和通経由して西町へ至る「大手町ルート」 (戦災前の路線復活)の二案が検討されたが、2006年平成18年6月に、2)の「大手町ルート」を採用することを決定2007年平成19年11月15日には、丸の内から西町に至る約0.9kmを単線敷設し富山駅前丸の内大手モール荒町富山駅前の約3.5kmを左回りでの環状運転とすることを盛り込んだ地域公共交通総合連携計画」を国土交通省提出する同時に、「軌道運送高度化実施計画としての認定申請した。これは、同年10月施行され地域公共交通活性化法LRTなどで上下分離方式認めたもの)に基づき、市が軌道電気設備信号設備車両等の建設整備保有開業後の補修担当する軌道整備事業者富山地鉄富山市から施設車両借りて委託営業実施する軌道運送事業者として認定を受ける「上下分離官設民営方式」による事業申請するもので、軌道法における免許取得申請相当するものである。翌2008年2月28日全国で初の「軌道運送高度化実施計画第一認定を受け、これにより事業費は約30億円のうち約13億円の国費補助を受け、市の負担は約17.5億円へと軽減することとなった。 市ではこの認可先立ち2007年度中より路線予定道路における上下水道電線ガス管といった地中埋設物の調査完了認定後の2008年平成20年4月、年度明け同時に埋設移設工事開始した。このとき将来乗客数増加睨み複線化可能なように移設実施している。さらに同年5月16日工事施行認可国交省申請同年11月21日認可され12月には軌道敷工事着手した新設部分路線名は「富山都心線」と命名され停留場大手モール北端国際会議場前停留場、同南端越前町交差点大手モール停留場平和通り総曲輪フェリオ前にグランドプラザ前停留場の3か所が新設された。軌道架線停留場工事順調に進み2009年平成21年11月末に概成した。 工事並行して2008年平成20年10月車両デザイン決定車両2006年平成20年)に開業した富山ライトレール富山県高岡市万葉線と全く同型規格新潟トランシス社製2車体連接LRV超低床電車)であるが、富山ライトレールレインボーカラー7色の車体色とは対照的な白・銀・黒のモノトーン採用内装もシートモケットはブラックオレンジ、タイヤハウス部をライトブラウンとして温かみ持たせるなど環状線独自性個性を出すことにも留意されている。また、前面および側面行先表示路面電車車両としては日本国内初めフルカラーLED採用された。車両愛称一般公募とされ、選考結果セントラム」という名称に決定した。これらの車両2009年平成21年11月12日に白と銀色11月18日黒色順次南富山車両区納入され12月2日より軌道工事完工した新線使用して環状試運転開始された。 2009年平成21年12月23日歩行者専用とした大手モールに3編成環状線全車両を集結市民開放して車両展示撮影会行った後、午後1時より富山市による開業記念式典開催された。続いて午後2時より発車式を行い開業記念イベントとして無料試乗会実施された。この日の運行大手モール停留場では乗車のみとし、グランドプラザ前停留場 - 富山駅前停留場方面 - 丸の内停留場では自由乗降国際会議場前停留場全員降車空車にて大手モール停留場回送して次の希望者を乗車させるという特別運行で、3000人以上が最新車両による新線走行体験した当日22時までこの無料体験のみを行って運行終了正式な市内線3系統としての営業運転は翌12月24日始発より開始された。 乗車運賃既存線と共通の大人200円子100円均一運賃で、指定され乗り継ぎ停留場1・2系統3系統環状線)の相互にかわない方向30以内乗り継ぐ場合のみ、それぞれの車内にて乗り継ぎ券発行受けて追加運賃無し乗車可能となっている。なお、許認可上の富山都心線区間丸の内から西町までである。しかし西町停留場富山駅方面行きホーム西町交差点南側にあって環状線電車停車できないこのため富山都心線開業当初1つ手前グランドプラザ前停留場西町停留場南富山駅前方面)への乗り継ぎ停留場として指定していた。2013年5月17日中町(西町北)停留場西町交差点北側開業し環状線西町停留場南富山駅前方面)への乗り継ぎ停留場グランドプラザ前停留場から中町(西町北)停留場変更した

※この「富山都心線の開業(環状線の復活)」の解説は、「富山地方鉄道富山軌道線」の解説の一部です。
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