戦災
戦災
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太平洋戦争中、門司市で最初の空襲は、1944年(昭和19年)6月16日のB-29による北九州空襲であり、門司市では、大里、大杉町、黄金町付近に500ポンド爆弾が投下され、死者34名、負傷者25名を出した。北九州5市は防空指定都市に指定され、空襲対策として人員疎開(学童疎開を含む)、建物疎開が行われた。門司市の人員疎開は1944年に3088世帯1万0644人、1945年に1174世帯3721人に上り、疎開先は熊本、佐賀、大分、鹿児島が多かった。 日本商船の80%が通航する関門海峡は、アメリカ軍の集中的な攻撃目標となった。マリアナ諸島基地を出発したアメリカ軍B-29編隊が、1945年(昭和20年)3月27日夜、関門海峡に564トン(約1000発)の機雷を投下し、以後、終戦前日まで46回、合計4696発の機雷が投下された。日本海軍第七艦隊による掃海は困難を極め、関門海峡は完全に封鎖された。 6月29日には特に激しい空襲があり、焼夷弾により門司市内の3600戸余りが焼け、死者55人、負傷者92人、被災者1万6190人を出した。戦争中の空襲は前後9回に及び、被害面積35万坪、死者111人、負傷者217人に上った。日本銀行門司支店などの建物も壊滅したが、門司港駅はホーム1棟を失う被害にとどまった。 8月9日には、B-29が門司市に隣接する小倉市に原子爆弾を投下しようとしたが、視界が悪かったために長崎市に変更されることとなった。
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戦災
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 09:15 UTC 版)
草の根たよりに堤防を這いずり上る。上ってみると御影第一第二国民学校御影公会堂がこっちへ歩いてきたみたいに近く見え、酒蔵も兵隊のいたバラックもさらに消防署松林すべて失せて阪神電車の土手がすぐそこ、国道に電車三台つながって往生しとるし、上り坂のまま焼け跡は六甲山の麓まで続くようにみえ、その果ては煙にかすむ — 野坂昭如『火垂るの墓』、主人公清太が石屋川から見た6月3日の空襲後の焦土と化した御影の町 1945年(昭和20年)、3度にわたる神戸大空襲により御影の町は焦土と化し、公会堂も被災した。 1947年(昭和22年)に園舎を全焼していた御影幼稚園がここで再開される。合併当時の教諭だった内海薫は、公会堂の被災状況をこう語っている。「公会堂の外側だけがやっと残ってたという感じで、内部はがらんどうのようでした。部屋も1階の3部屋だけが残ってましたね」「大ホールの方も全部焼けてしまって、入り口のロビーの所だけが残っていましたね。」新園舎は1951年(昭和26年)3月18日の卒園式に間に合うように完成した。 終戦後、御影町には自力で修復するだけの財力がなく、御影町の神戸市との合併(1950年(昭和25年))後に市によって修繕・改修を受け、1953年(昭和28年)4月から使用を再開した。
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戦災
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「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」の記事における「戦災」の解説
1943年11月22日夜の英国空軍のベルリン空襲によって旧教会堂は炎上、身廊部分を支える骨組みが崩壊すると同時に、一番大きい教会塔の頂部が折れて崩れた。戦争終結後に崩れた旧教会堂が以前と同様な形態で再建する約束がナチス政府によって為されていた。それとは対照的に、第二次世界大戦時後の戦勝国はヴィルヘルム帝政時代を反映するような旧教会堂のそのままの再建には難色を示した。戦後しばらく、カイザー・ヴィルヘルム記念教会の旧教会堂は崩れたまま放置されていた。1956年になって初めて旧教会堂内陣部分の瓦礫の撤去が開始された。 崩れたまま放置されたカイザー・ヴィルヘルム記念教会、1954 廃墟になった旧教会堂のクローズアップ、1954 廃墟になった旧教会堂の内部、1954 1953年に発行されたカイザー・ヴィルヘルム記念教会再建寄付金付き切手
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