半七捕物帳とは? わかりやすく解説

はんしちとりものちょう〔ハンシチとりものチヤウ〕【半七捕物帳】

読み方:はんしちとりものちょう

岡本綺堂による小説また、そのシリーズ名明治時代東京に住む老人半七が、自身岡っ引きとして関わった幕末期事件について新聞記者に語るという体裁の、時代物連作娯楽小説。全68編。第1作お文の魂」は、大正6年1917)に雑誌文芸倶楽部」に発表以後、同誌や「講談倶楽部」「新青年」などの雑誌で約20年にわたり断続的に作品発表時代小説推理小説組み合わせた捕り物帳というジャンル確立した記念碑的シリーズとして知られる


半七捕物帳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/01 16:15 UTC 版)

半七捕物帳』 (はんしちとりものちょう) は、岡本綺堂による時代小説で、捕物帳連作の嚆矢とされる。




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半七捕物帳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 03:23 UTC 版)

岡本綺堂」の記事における「半七捕物帳」の解説

1916年コナン・ドイルシャーロック・ホームズ」を読み刺激され探偵小説への興味起き自分でも探偵ものを書こう考えたが、現代ものを書くと西洋模倣になりやすいので純江戸式で書くことにして3篇を執筆、『文芸倶楽部』から連載物を依頼され、これを「半七捕物帳」の題で渡し翌年1月号から連載された。これが好評となり執筆続けた1919年から「半七聞書帳」の題で、半七先輩の話を聞き書きする体裁で9編を書き、一旦執筆終了。後単行本化されて人気高まり1924年の『苦楽創刊の際、川口松太郎依頼続編執筆依頼されるが、半七はもう書くことが無いと断りそれ以外昔話ということで、半七老人知人三浦老人から江戸期奇妙な話を聞くという「三浦老人昔話」を連載1934年に、半七ファンと言う講談社野間清治社長意向で『講談倶楽部』から依頼半七もの執筆再開65歳まで書き続け1937年までに計69作品となったお文の魂 - 半七もの最初短編語り手のわたしはまだ子供であり、「Kのおじさん」という知人から半七活躍間接的に聞く体裁になっている石灯籠 - 半七もの第二短編半七手掛けた最初事件成人した「わたし」引退した半七から、直接聞いた最初の話でもある。 二人女房 - 半七捕物帳の最終作品。綺堂が執筆した最後小説作品となった白蝶怪 - 半七唯一の長編時系列は「二人女房」より以前の事件。 綺堂自身脚色舞台化し、1926年六代目五郎演じたのを始め、これらの昔話巷談は、戦後話芸においても落語林家彦六三遊亭圓生講談悟道軒圓玉物語高橋博倉田金昇などの高座使われた。綺堂は新聞社時代榎本武揚勝海舟訪問しており、この経験作品生かされている。経緯は、岡本経一『「半七捕物帳」解説』(青蛙房2009年)に詳しい。 以下は現行版一覧。 『半七捕物帳』 光文社文庫(全6巻)、新装版2001 『半七捕物帳』 春陽堂書店春陽文庫、全7巻)、1999-2000 『読んで、「半七」!』、『もっと、「半七」!』〈半七捕物帳傑作選 1・2北村薫宮部みゆき編、ちくま文庫2009 『半七捕物帳 初手柄編』 ハルキ文庫 2014 『半七捕物帳 江戸探偵怪異譚新潮文庫 2019宮部みゆき編 『半鐘の怪 半七捕物帳ミステリ傑作選創元推理文庫 2022末國善己編 『半七捕物帳 年代版』 まどか出版(全8巻予定であったが、第5巻途絶)、2011-2013。注釈地図年表など入り砂川保夫解説

※この「半七捕物帳」の解説は、「岡本綺堂」の解説の一部です。
「半七捕物帳」を含む「岡本綺堂」の記事については、「岡本綺堂」の概要を参照ください。

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