低温物理学とは? わかりやすく解説

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低温物理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/28 05:16 UTC 版)

低温物理学(ていおんぶつりがく)は、絶対零度に非常に近い超低温領域における物理学の1分野である。この様な超低温では、熱的な擾乱が小さくなるために、凝縮系内の微小な相互作用や巨視的な量子効果による特異な現象が現れてくる。






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低温物理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 00:45 UTC 版)

ジェイムズ・デュワー」の記事における「低温物理学」の解説

1877年王立研究所移ったデュワーは、ここで低温物理学、特に気体液化とその低温物性研究行ったこの年フランスカイユテスイスピクテそれぞれ独立別の手法用いて窒素酸素液化成功していた。デュワー翌年には酸素液化成功し王立協会金曜講演実演した。また1885年までには大量液体酸素製造できるようにし、1891年液体酸素オゾン磁性を持つことを発見したデュワーは、「膨張させた気体温度が下がる」というジュール=トムソン効果利用して気体冷却する技術開発した。これを用いて1895年微量ながら水素液化することに成功した。彼は設備大型なものにし、1898年には液体水素大量に製造できるようにしてその屈折率調べ、さらに翌年-259という低温水素凝固にも成功したデュワーによる水素液化によって、気体液化競争最後のひとつヘリウムを残すのみとなっていた。デュワーヘリウム液化目指したが、不純物ネオン先に凍結して装置をつまらせてしまい、不成功終わったヘリウム液化1908年オランダカメルリング・オネス同じくジュール=トムソン効果利用して成功したデュワーは、低温での化学反応物性燐光などを研究した。たとえば、フッ素以外のほとんどの化学反応低温では不活発になること、羽毛のような物質低温燐光発することなどを発見した。また1892年から1895年にかけてはロンドン大学フレミング共同200°Cから-200°Cの範囲電気抵抗調査し、これが絶対零度近くで0になるだろうと予言した。これもヘイケ・カメルリング・オネスによって1911年発見され超伝導呼ばれるようになった1892年研究合間デュワー魔法瓶デュワー瓶)を発明した。これは二重壁内壁外壁の間を真空にして伝導対流を防ぐというものである当初これはガラス作られており、1904年2人ドイツ人ガラス職人商品化成功し公募した「テルモス(ギリシア語で「熱」「熱い」を意味する)」の商標発売した。製作や取り扱いのためには金属製のものが望まれていたが、金属では表面吸収されていた空気放出されるため製造することができなかった。1905年デュワーココナッツの殻の炭を-185冷やしたところ、それが真空度上げ吸着剤として利用できることを発見し、さらに内部銀メッキして放射を防ぐことを考案した。これは極低温液体長く保管できるため、自身研究大きく貢献することになった

※この「低温物理学」の解説は、「ジェイムズ・デュワー」の解説の一部です。
「低温物理学」を含む「ジェイムズ・デュワー」の記事については、「ジェイムズ・デュワー」の概要を参照ください。

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