超伝導とは? わかりやすく解説

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ちょう‐でんどう〔テウデンダウ〕【超伝導/超電導】

読み方:ちょうでんどう

ある種金属半導体有機伝導体などを絶対零度セ氏零下273.15度)近くまで冷やしていくと、ある温度臨界温度)で電気抵抗急にになる現象1911年カメルリン=オンネス水銀発見したのが最初


超伝導


超伝導(超電導)

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

超伝導

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/20 14:26 UTC 版)

超伝導(ちょうでんどう、: superconductivity)とは、電気伝導性物質(金属や化合物など)が、低温度下で、電気抵抗が0へ転移する現象・状態を指す(この転移温度を超伝導転移温度と呼ぶ)。1911年、オランダの物理学者ヘイケ・カメルリング・オンネスが実験で発見した。


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超伝導

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:12 UTC 版)

物質の状態」の記事における「超伝導」の解説

詳細は「超伝導」を参照 超伝導体は、電気抵抗が0であり、完全な導電性持った物質である。これらは磁場も完全に排除するため、マイスナー効果反磁性のような現象起こす超伝導電磁石核磁気共鳴画像法用いられている。 超伝導現象1911年発見されその後75年間は30K以下のいくつかの金属合金のみでしか知られていなかった。1986年ある種酸化セラミックいわゆる高温超伝導発見され、現在では164Kで超伝導を示す物質まで見つかっている。

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超伝導

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 07:49 UTC 版)

ヘイケ・カメルリング・オネス」の記事における「超伝導」の解説

1911年純金属(水銀スズ、鉛)を冷却し超低温での電気的性質分析行ったウィリアム・トムソンケルビン卿)らは、絶対零度では電気伝導体電子流れなくなる、つまり金属の比抵抗無限大になると信じていた。一方オネスらは温度低くなるに従って電気抵抗小さくなり、絶対零度では0になると考えていた。これはイギリスのマーティセン (en) が温度低くなると金属の伝導率高まり抵抗値小さくなる示したことに基づいている。 4.2Kで、水銀電気抵抗が突然消滅した当初オネス試料電極ショートした思ったが、その後現実電気抵抗ゼロになったのだと気づいた。これが超伝導現象発見した瞬間だった。オネスは「水銀新たな状態へと遷移した。この状態の特異な電気的特性から、これを超伝導状態 (superconductive state) とでも呼ぼう」と記している。その後スズ、鉛などでも超伝導現象が起こることを発見したまた、超伝導状態の物質磁場加えると、超伝導が消失することを発見した。なお、オネスは元々 "superconductivity" ではなく "supraconductivity" という語を使っていた。 低温物理学への貢献により、1912年ランフォード・メダル1913年にはノーベル物理学賞授与された。1916には王立協会外国人会員選出

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超伝導

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/27 08:01 UTC 版)

フレーリッヒ相互作用」の記事における「超伝導」の解説

超伝導においてはフレーリッヒ相互作用によって電子間に引力が働くことが示されその後BCS理論へと繋がった

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超伝導

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/11 07:02 UTC 版)

二ホウ化マグネシウム」の記事における「超伝導」の解説

2001年1月青山学院大学秋光純らのグループが、ごくありふれた物質として市販もされていた MgB2 が、実は 39 K(ケルビン)で超伝導を示すことを発見した転移温度銅酸化物中心とした高温超伝導物質よりはるかに低いが、金属間化合物(あるいは金属)ではNb3Ge(転移温度 23 K)以来更新であったMgB2 における多重超伝導ギャップ起源 (The origin of multiple superconducting gaps in MgB2) についての論文2003年出版されている。

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超伝導

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 00:28 UTC 版)

ボース=アインシュタイン凝縮」の記事における「超伝導」の解説

BCS理論記述できる超伝導現象では、電子の対であるクーパー対ボース粒子として、厳密な言い方ではないがボース=アインシュタイン凝縮起きているとみなすことができる。クーパー対電子対なので、電子対凝縮(単に対凝縮とも)と言うことがある。 ボース=アインシュタイン凝縮起源とする超伝導は長らく観測されていなかったが、2020年11月東京大学京都大学共同研究チーム鉄系超伝導体FeSe0.79S0.21において超伝導状態にある電子直接観測することにより、この超伝導体における超伝導がクーパー対ボース=アインシュタイン凝縮により発現していることの確証得た、と発表した研究グループ開発した極低温超高分解能レーザー角度分解光電子分光装置によりエネルギーバンド分散関係観測した結果BCS理論に基づく超伝導状態ではなくボース=アインシュタイン凝縮起源とする超伝導状態に対応するバンド分散になっていることが確かめられた。

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