主な採用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 05:56 UTC 版)
VIA NanoはVIA C7同様にコンシューマ向けの単体販売はされておらず、主にVIA社製の産業向けシステムボードに搭載される形で販売されている。 Intel Atom同様にネットブック用CPUとも目されており、韓国サムスンおよび中国レノボがそれぞれNano U2250を搭載したNC20、Idea Pad S12を発売している他、台湾および中国の小規模メーカーに採用されている。また日本のメジャーメーカーでは、日立製作所のシンクライアントに採用された例がある。 デルはVIA Nanoを採用したサーバ製品XS11-VX8を発表した。これはVIA社製CPUがデルに採用された初の例であると同時に、VIA社製CPUが大手サーバベンダーのサーバ製品に採用された初の例でもある。 ヒューレット・パッカードはThinclientにVIA製CPUを多く採用しておりNano搭載Thinclientとしてt5570 Thin Clientを発売している。 ZOTACはVIA Nano X2を採用したベアボーンキットZBOXNANO- VD01を発売している。これは日本において一般向けに販売されているPCに初めてNano X2を搭載した例である。
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主な採用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 19:15 UTC 版)
組み込み用として、一般消費者の身近にはない機器や、エアコン・電子レンジ・炊飯器・テレビやゲーム機のリモコンなど、身近ではあっても見えないところのOSとして採用されている。 テレビ録画サーバーや自動車と言った高度な機器にも採用されており、これらの機器ではシステム全体を制御する高度なOSの下に、複数のMCUとそれらを制御する複数のOSが搭載されている場合があるので、メインOSとしては組込Linuxや組込Windowsを採用していても、録画サーバーのメディア書き込み用MCUや自動車のエンジン制御用MCUなどその下の見えないところではμITRONが稼働している場合がある。例えば、任天堂が2017年に発売したゲーム機・Nintendo Switchは、メインOSとしてFreeBSD準拠のOSを採用しているが、コントローラー(Joy-Con)の近距離無線通信(NFC)制御用としてμITRON4.0仕様に準拠したイーソル社のリアルタイムOSを採用している。Nintendo Switchは、本体のファイルシステムはイーソル社のT-Kernelベースの「eCROS」プラットフォームの一部である「PrFILE2 exFAT」を採用しており、またNFCを扱う通信スタックとしてAndroidプラットフォームの一部である「Libnfc-nci」を採用するなど、TRON系OSを含む様々なプラットフォームを採用していることが分かっている(任天堂のゲーム機はマニアがいるので詳しく解析されているが、ゲーム機以外にも自動車やスマートフォンなどの高度な機器ではメインOS以外にリアルタイムOSを含む複数のOSを搭載しているのが一般的である)。 一般消費者の見えるところのOS、つまりGUIを搭載したOSとしては、2000年代前半から後半にかけて日本で普及した高機能携帯電話(ガラケー)のOSとして広く使われていた。例えば、ルネサスが2004年に発売し、2000年代中頃に日本で発売された高機能携帯電話の多くでメインCPUとして採用されたSH-Mobile3など、携帯電話メーカーにプロセッサを提供するマイコンメーカーがプラットフォームの一部としてITRON仕様OSを提供していた。しかし、ITRONは標準化が弱く、各社で各携帯電話ごとにカスタマイズして使っていたため、ソフトウェア規模が大きくなる第3世代移動通信システム(3G)携帯ではOSのカスタマイズ費用や手間が大きすぎることが問題となった。そのため、例えばNTTドコモは2003年に、同社の3GサービスであるFOMAではOSとして今後はSymbian OSとLinuxを推奨することを表明するなどして、2005年頃よりガラケーにおいてもITRONのようなリアルタイムOSではなくLinuxのような汎用性のあるOSが使われるようになった。 携帯電話のメインOSとして使用されなくなった後も、カメラ制御用のマイコンなどに搭載されて動いている可能性がある。例えば、例えば、富士通が2003年に発売し、2000年代前半に日本で普及したカメラ付き高機能携帯電話の多くに採用された画像処理LSI「Milbeaut Mobile」がμITRONをOSとして採用していた。Milbeautシリーズは、2010年代においてもドライブレコーダー、ドローン、監視カメラなどの画像処理LSIとして販売されている。 1990年代から2000年代前半のマルチメディア機器においては、低性能なプロセッサの性能を最大限に引き出して動画処理やネット通信をリアルタイムで並列的に制御するような高度な機能を実現するために、ITRONのようなリアルタイムOSを使わざるを得なかったが、一方で技術者の負担が非常に大きく、マイコンの性能が大きく向上した2010年代以降、このような高機能な機器の制御にリアルタイムOSを使うことは推奨されていない。基本的にAndroidなどの組み込みLinuxが使われ、どうしてもリアルタイム性が必要な部分にのみリアルタイムOSが使われる。ITRONは標準化が弱いため、高機能な組込みシステム向けのリアルタイムOSとして、トロンフォーラムではT-Kernelを推奨しており、実際に2000年代前半の一般消費者向け組み込み機器でも、2008年当時のセイコーエプソンのプリンターカラリオシリーズではイーソル社のT-Kernelベースのソフトウェアプラットフォーム「eCROS」を採用していた。
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